こんにちは、宮本（＠mangablog2）です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察＆解説をしています。
※ネタバレを含むため、苦手な方はブラウザバックを推奨。
また、当サイトに「イラストを掲載してもいいよ」という方を常に募集しています！
ご協力してくれる心優しい方は、記載したいリンクを添えて『DM』か『お問い合わせフォーム』から言ってくれると非常に喜びます。
ハンターハンターネタバレ一覧
シルバ＝ゾルディックについて徹底解説
| シルバ＝ゾルディックの概要 | |
|---|---|
| 年齢 | 46歳 |
| 誕生日 | 不明 |
| 身長 | 198cm |
| 体重 | 110kg |
| 血液型 | A型 |
| 性格 | 寡黙・冷静 |
| 念系統 | 放出系（天賦） |
| 能力 | 不明 |
伝説の暗殺一家であるゾルディック家の現当主。
そして『イルミ』『ミルキ』『キルア』『アルカ』『カルト』の父親であり、キキョウとは夫婦関係にある。
登場シーンは決して多くないが、出てくるたびに圧倒的な存在感と底知れぬ強さを読者に印象づける。
シルバ＝ゾルディックについて①：外見
おそらく、ゼノの遺伝であろう銀に近い白髪を背中まで伸ばしており、体格は筋骨隆々。
遠くからの目視でも、只者ではない雰囲気がプンプンしている。
鳥類のような鋭い眼光は睨んだものを萎縮させ、誰に対しても生意気なキルアでさえ、シルバを前にすると緊張感を隠しきれない。
まさにゾルディック家の当主に相応しい風貌。
シルバ＝ゾルディックについて②：性格
シルバの性格を一言で表すなら『クール』そのもの。
口数が少なく、感情をあまり表には出さない。
しかし、能力が未知数であるクロロとの戦闘で、実の父親ゼノに「自分もろとも攻撃しろ」と告げられた際、躊躇なく実行しようとするなど、仕事に対してのプロ意識は高いと考えられる。
さらに暗殺者一家なりに子どもを想う気持ちは持っており、妻であるキキョウのことも大切にしている様子。
作中で、最も強くてカッコいい頼りになるお父さんだ。
作中の父親キャラ、ジンとナスビ＝ホイコーロしか父親いないけど。
ちなみにクロロの持っていたナイフを見ただけで「べンズの中期型」と分かるぐらいベンズナイフマニア。
シルバ＝ゾルディックについて③：強さ
シルバの強さは作中でもかなり上位と予想される。
戦闘シーンはあまり描かれていないが、強さの一旦が読み取れる描写をピックアップ。
- 毒や電気が効かない肉体
- クロロと渡り合える体術
- ヂートゥを一撃で倒す
など。
念能力者として高い実力を持つモラウでさえ、（不意打ちでも）ヂートゥを一撃で倒すことはできないだろう。
おそらく、ゼノよりも強いと思っているのだが、深い考察は記事の後半に記述。
シルバ＝ゾルディックについて④：念能力
ハンターズガイドには変化系と記載されていたが、冨樫展で公開された『念能力設定資料』でシルバの念系統は放出系であることが判明した。
『属性円』と呼ばれる系統の修練度を表す値は『天賦』と呼ばれる場所に位置している。
能力の詳細は不明だが、クロロとの戦闘では巨大なオーラの塊を両手に纏い放っていた。
大きなビルを揺らすほどの威力があり、ヂートゥに攻撃した際も地面に2.5mほどのクレーターを作っていたため、攻撃力は相当高いと判断できる。
シルバ＝ゾルディックについて⑤：声優
フジテレビ（旧）アニメ版でシルバ役を演じたのは『石井康嗣』さん。
他の作品では
- 『幽☆遊☆白書』（霊界特防隊）
- 『遊☆戯☆王』（蛭谷）
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』（闇の仮面）
- 『BLACK CAT』（ベルーガ＝J＝ハード）
- 『アカメが斬る!』（オネスト大臣）
- 『ONE PIECE』（フィッシャー・タイガー）
- 『トリコ』（茂松）
などを演じている。
日本テレビ（新）アニメ版でシルバ役を演じたのは『山寺宏一』さん。
- 『それいけ!アンパンマン』（ジャムおじさん/チーズ）
- 『ONE PIECE』（コラソン）
- 『僕のヒーローアカデミア』（ジェントル・クリミナル）
- 『BLEACH 』（キルゲ・オピー）
- 『劇場版ポケットモンスター』（ミュウ/ルギア）
- 『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』（アイザック・マクドゥーガル）
などを演じている。
シルバ＝ゾルディックについて徹底考察
ここからはシルバの、まだ明かされていない謎や伏線・疑問について考察していくぞ！
僕が気になっている部分は、全部考察するつもりだけど「こんなところも気になる！」って意見があれば、お気軽にコメントやお問い合わせを待ってるぜ！
シルバ＝ゾルディックについて考察①：「戻ってくる」の真意とは？
シルバ「いつか必ず戻ってくる。あいつはオレの子だからな」
ハンターハンター5巻より
ハンター試験後、イルミによって半強制的に帰宅したキルアだったが、意外なことにキルアの家出を公認したシルバ。
ここだけを切り取れば『本当に良い父親』なのだが、その後「いつか必ず戻ってくる。あいつはオレの子だからな」と不吉な言葉を残している。
シルバはどんな意味を込めて発言したのかを考察しようと思う。
- キキョウを黙らせるため
- 埋め込んでいた針を暗示していた
- 暗殺者の血筋には抗えないことの示唆
ちなみにどのパターンだとしてもシルバの発言は現実には起こらないのが僕の出した結論だ。
それぞれを順番に深掘りしてみよう。
「戻ってくる」の真意①：キキョウを黙らせるため
個人的にあり得そうだなと思っている（というか推したい）のが、キキョウを黙らせるためにそれっぽいセリフを言った説だ。
キキョウは若干ヒステリック気味で、一度怒り出すと鎮めるのに苦労する。
と普通の使い手ならば思うじゃろうが、シルバにはキキョウの昂った感情を鎮める方法など見え見えじゃ。
その方法とは「キルアはいずれ帰ってくるよ」と半ば確信を持って伝えてあげるだけ。
すると、キキョウは「普段、口数の少ないあなたがそこまで言うならきっと帰ってくるのね！」と安心する。
〜ハッピーエンド〜
となる。
では、もしシルバの対応が違っていたらどうなっていたのか？
シルバ「そのうち飽きて帰ってくる」
キキョウ「そんな保証がどこにあるの！？キルー！」
〜バッドエンド〜
シルバ「あ、あいつにもあいつなりの人生があるんだ」
キキョウ「あなた、それでもゾルディック家の当主なの！？キルー！」
〜バッドエンド〜
シルバ「うるせー！オレが決めたことだ！黙ってろ！」
キキョウ「あなたがそんなんだからキルアがダメになるのよ！キルー！」
〜バッドエンド〜
お分かりいただけただろうか？
あの場でのシルバは、ベストの雰囲気＆言葉をチョイスすることができたのだ。
もし、この説が当たっていた場合、シルバは息子を自由にしてあげて、キキョウのご機嫌も損ねなかったベストファザーの称号を得ることができる。
だからこそ、僕はこの説を推したい。
「戻ってくる」の真意②：埋め込んでいた針を暗示していた
先ほどと違って、こちらは少々真面目な説だ。
キルアの頭の中にイルミの針が埋め込まれてたことが、ラモットとの戦いで発覚した。
針が埋め込まれていたのは、才能あるキルアを死なせないため、キルアの性格を矯正するため。
実際、キルアがゴンと離れ離れになったのは、埋め込まれていた針が影響している部分もある。
例えば、ピトーと遭遇した際、カイトを置き去りにして逃げ出したことがあった。
結果として、カイトは「良い判断だ」と納得していたし、3人とも全滅というシナリオは避けることができたが、キルア自身が感じた『罪の意識』と『自己嫌悪』は計り知れないだろう。
さらに追い打ちをかけたのは、ビスケの「いつかゴンを見殺しにする。ゴンの元を離れろ」発言だ。
もちろん、ビスケは最悪のケースである「自分のせいでゴンが死んでしまった」と感じさせないための発言だったと思う。
もし、最愛の友を自分のせいで失う日が来たら、キルアは何を思い、どんな行動を取るだろうか？
おそらく、イルミの言った通り「自分には友達を作る資格なんてなかった」と感じ、実家に帰るだろう。
そして、以前にも増して感情を殺し暗殺業に勤しむことになるはずだ。
シルバはそこまで見越して発言していたのかもしれない。
ネテロ会長は「アリとヒトが交わることはない」と断言していたが、メルエムの変化は種族の壁を超越した。
キルアも同様に、シルバの想像の域を超えた成長をしたことで、実家に戻る可能性はなくなったのかもしれない。
「戻ってくる」の真意③：暗殺者の血筋には抗えないことの示唆
最後は、シルバにもキルアと似たような時期があったのかもしれない説。
シルバ自身もキルアと同じような「自分の人生は自分で決める」と家出した経験があり、紆余曲折を経てゾルディック家の後継者となった。
それを息子に重ねて発言した可能性は十分に考えられる。
そう思うのはキキョウの存在があるからだ。
真偽のほどは定かではないが、ハンターズガイドによると、キキョウの出身は流星街らしい。
他人に敷かれたレールを走っているだけで、流星街出身者と結婚する未来が待っているだろうか？
もちろん、あり得ないとも言い切れないが、ゾルディック家という由緒ある家系が、どこの馬の骨とも分からない者を迎え入れる可能性は低い気がする。
というか、倫理観ぶっ壊れてるゾルディック家なら、嫁候補となり得る存在を別で育てていても不思議ではない。
シルバは家を出た過程でキキョウと出会い（なんか色々あって）暗殺者として帰ってきた。
そんな過去があったなら、キルアが戻ってくると確信するのも頷ける。
しかし、キルアとシルバでは決定的に違う点がある。
それは出会った相手だ。
ゴンという闇を晴らすことのできる存在とキルアが出会ったのは、完全なシルバの誤算だろう。
いや、誤算と呼ぶにはあまりにも奇跡が折り重なりすぎた出会いなのかもしれない。
イルミの呪縛から解き放つほどの光と希望を与え、クラピカやレオリオ・ウイングやビスケなど、その他の繋がりを強く結びつけることができたのも隣にゴンがいたからだ。
出会った存在がゴンでなければ、シルバの発言通り、キルアはいずれ暗殺者としての道を辿っていただろう。
また2人で仲良く冒険する姿を早く見たい。
シルバ＝ゾルディックについて考察②：旅団との関係は？
ヨークシン編で、シルバとクロロは面識があるような描写があった。
クロロに限らず、幻影旅団と何かしら因縁があるのだろうか？
少ないヒントから紐解いてみよう。
- 戦ったことがある？
- クロロの能力を知っていた？
- シルバは幻影旅団の1人を殺害している？
- キキョウが流星街出身？
正直、考察するにはあまりにも不確定要素な気がするが、できるだけ広い心で見てほしい。
クロロとシルバ①：戦ったことがある？
クロロとゼノの戦いを見ていた際、シルバは「あの時より体術はさらに向上している」と一瞬だけ過去を思い返していた。
素直に受け取るなら、過去に一度戦ったことがあり「昔より強くなってるな」と感想を抱いてるだけのように思える。
ただ、僕が気になっているのは『戦ったと断言してる訳ではない点』と『思い返してるのがクロロとも断言していない点』だ。
もしかしたら、思い返してるのはクロロではなく別の人物で、体術はクロロの戦闘を見物していただけの可能性があるのでは？と僕の中の何かが囁いてくる。
というのも、理由が2つある。
1つは、クロロがあまりにもシルバに対してノーリアクションすぎる。
始終クロロはシルバに対して面識のある素振りを見せなかった。
毒が効かないシーンで、クロロが「やれやれ、変わらず厄介だな」とか少しでも思ってくれてたら話は変わってたかもしれないのに・・・
もう1つは、シルバもどこか他人事っぽい点。
シルバの「それにしても、大した使い手だ」という発言は、初対面かな？という印象を抱かせる。
面識があれば「相変わらず」とか「大したヤツ」になると思う。
果たして、シルバとクロロはお互いに見知った仲だったのだろうか？
何か根本的な部分を見落としているような気がしてならない。
クロロとシルバ②：クロロの能力を知っていた？
シルバはクロロの能力が『他人の能力を盗む能力』だと知っていた。
『クロロの能力を知っていた』＝『クロロと面識がある』を加速させてしまったのではないかと僕は考えている。
しかし、知っていたのは『他人の能力を盗む能力』というだけで、それ以外についてはほとんど知らなかった。
よく考えたら何も知らないのと同じではないだろうか？
やはり、何かを見落としているような気がする・・・
クロロとシルバ③：幻影旅団の1人を殺害している？
キルア曰く、シルバは3年ぐらい前に幻影旅団の1人を殺害しているらしい。
作中で判明している事実から紐解くと、殺害されたのはシズクの前に8番を担っていた人物となる。
一体、どんな経緯でシルバに暗殺依頼があったのだろうか？
クルタ族の滅亡が4年前と時期が近いので、何かしら関係していたとしてもおかしくはない。
ただ、やっぱりクロロの反応の薄さが気になる。
メンバーの1人が殺されているのに、ほぼ初対面みたいな対応するかな？
それとも、元No.８がシルバに殺されたことをクロロは知らない？
クロロとシルバ④：キキョウが流星街出身？
ハンターズガイドの情報が正しい前提で話を進めるなら、キキョウは流星街の出身。
イルミの年齢が24歳ということは、少なくとも24年以上前にシルバとキキョウは夫婦関係にあるはずだ。
さすがに当時3歳のクロロ（現27歳）とは、あまり関係ないだろう。
総合的に見てみると、シルバと幻影旅団の関係はそんなに深くなさそうに思える・・・
シルバ＝ゾルディックについて考察③：どのぐらい強い？
未だに強さの底が分からないシルバだが、実際はどのぐらい強いのだろうか？
僕はゼノよりもシルバの方が実力は上だと考えている。
なぜなら、クロロ戦でゼノが死に役を買って出たからだ。
- シルバなら殺せるという確信
- 後のゾルディック家を任せられる実力
上記の条件が揃っていなければ、なかなかできない作戦だと思う。
彼らにとって暗殺はビジネス。
目の前の標的を始末することもプロとして大切だが、先を見据えて行動することもプロには必要となる。
ゼノは「シルバさえ生きていればゾルディック家は大丈夫」と判断した。
つまり、自分を超えたと認めたといっても過言ではない。
シルバ＝ゾルディックについて考察④：実はいい人？
結局、シルバはいい人なのだろうか？それとも悪い人なのだろうか？
帰ってきたキルアとの会話では、完全にジンを置き去りにしてベストファザー賞を勝ち取れる感じだったが、針を埋め込んでいたり、アルカを閉じ込めていたりなど、いい人・悪い人の判断に悩んでいる読者も多いだろう。
僕もそんな悩みを持っている1人だ。
そこで、この画像を見てほしい。
イルミの針が取れたと聞いたシルバは少し嬉しそうにしているように見えなくもない。
「いやいや、不満げに見えるよ」という方はさらに次の画像を見てほしい。
目を隠すと普通に微笑んでいるように見えないだろうか？
いや、見えるよね！
ということで、シルバは息子の成長を素直に喜べる少し不器用な父親ってことでいい？
シルバ＝ゾルディックについて徹底解説＆考察 まとめ
歴史あるゾルディック家の繁栄と存続をさせるため、日々奮闘している（？）シルバ。
子どもたちには幼い頃から『電気を浴びせる』『致死量ギリギリの毒を飲ませる』など英才（異常）教育を施しているのだが、その反動でゾルディック家は割とピンチな状況といっても過言ではない。
イルミとカルトは、なぜか幻影旅団に加入。
キルアとアルカは家出。
唯一、家に残っているミルキは体たらく。
いやー、ちょっとシルバが不憫に思えてきた。
いつかもっとゾルディック家にスポットライトが当たる日が来るといいな！
親の心、子知らず。
ハンターハンターネタバレ一覧
