クラピカの5つ目の能力!ハンターハンター35巻前半【感想・ネタバレ】 | マンガマスタリー
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クラピカの5つ目の能力!ハンターハンター35巻前半【感想・ネタバレ】

ハンターハンター35巻前半感想・ネタバレ 表紙
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こんにちは、宮本(@mangablog2)です。

当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。

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ハンターハンター35巻前半【感想・ネタバレ】

ハンターハンター35巻の概要
著者冨樫義博
ページ数208ページ
初版発行2018年2月2日
デジタル発行(モノクロ)2018年2月2日
デジタル発行(カラー版)2022年11月4日
発行所集英社

34巻の後半では、ヒソカクロロの戦いが決着し、ブラックホエール号が暗黒大陸に向けてついに出発。

出発して早々にオイト王妃を護衛していた兵隊が5人も殺害される。

状況を重く見たクラピカは能力をさらすリスクを承知でカキン兵たちに尋問するが・・・

35巻では『壺中卵の儀』によって目覚めた守護霊中たちが大暴れ。

クセの強い王子14人と、王子たちの性質を色濃く反映した守護霊中は誰にも止めることができない!?

果たして、クラピカはオイト王妃とワブル王子を守り切ることができるのか!?

クラピカの5つ目の能力が明かされる35巻を一緒に見ていこう!

ハンターハンター35巻No.361:辞退

オイト王妃の護衛についてハンター
  • ビル:目の下にシワがある(強化系)
  • サイールド:ヒマだったとナイフを振り回すおじさん(放出系)
  • カートン:サイールドに殺された人(具現化系)

「ヒマだったから」と襲いかかってくるサイールドを取り押さえるクラピカ。

オイト王妃の離脱に必要だったカートンの『最大5人まで乗せられる船か車に変身する能力』は失われてしまった。

サイールドには何を質問しても「ヒマだったから」としか答えない。

やむを得ず、クラピカは最後の能力を発動させる。

ハンターハンター35巻より

最後の能力名は『奪う人差し指の鎖スチールチェーン

元々クラピカは1人で戦うための能力しか持っていなかった。

しかし、それでは仲間ができた時に応用が効かない。

師匠であるイズナビから、実践の中で「足りない」と感じた部分を補えるように能力は1つ残しておくよう助言された最後の能力。

念での戦いは1人で戦えるほど「甘くはない」と実感したクラピカは、ゴンキルアレオリオを思い浮かべながら「それでも1人で戦い抜く力が欲しい」と鎖をサイールドに突き刺す。

奪う人差し指の鎖スチールチェーン』は刺した者からオーラを吸収し、一時的に『絶』の状態にするだけでなく、吸収したオーラを分析して使用することも可能。(ただし、奪った能力を使用するには緋の目の状態でなければならない)

宿主サイールドのオーラがなくなったことで、寄生していた小さな念獣が耳から出てくる。

サイードルから奪った能力は『裏窓リトルアイ

ネズミぐらいまでの小動物をボール型の念で捕まえ操作する能力だ。

正気に戻ったサイールド曰く「ヒマか?」と尋ねる念獣に「ヒマだ」と答えた瞬間から体の自由が奪われたらしい。

サイードルはカキン軍に連行。

船が出航して、わずか2時間でワブル王子を護衛する人間は11名から2名へとなってしまった。

ハンターハンター35巻より

その頃、サイールドを操っていた守護霊獣の宿主であるモモゼ王子は、無自覚にオーラを使ったため疲労を感じていた。

そして、第9王子のハルケンブルグは、国王に「血塗られた王位など要らない」と継承戦の辞退を申し出る。

ホイコーロ国王は承諾するが、ハルケンブルグの肩には屈強そうな守護霊獣がそれを「許さない」とでも言うように佇んでいた・・・

ハンターハンター35巻No.362:決意

ハンターハンター35巻より

セレモニーも終わりに近づいた頃、第5王子ツベッパ(多分女性)が、ツェリードニヒに共闘を持ちかける。

第6王子タイソン第7王子ルズールス第8王子サレサレには志がなく、第9王子ハルケンブルグは不参加。

第10王子カチョウ以下は幼く、武力も政治力も持っていない。

王位継承戦は、実質上位5人の王子によるサバイバルだが、第1王子ベンジャミンおごり、第2王子カミーラむさぼり、第3王子は奢侈しゃしを尽くし、王として相応しくないと第5王子ツベッパは考えている。

だからこそ、第4王子ツェリードニヒとの共闘なのだろう。

ツェリードニヒは了承とも受け取れる乾杯をするが、内心「お前が生きていればな」と特に協力関係になるつもりはないようだ。

ハンターハンター35巻 守護霊獣
ハンターハンター35巻より

王子たちの様子を遠目から見るホイコーロ国王は守護霊獣の本能ルールを語る。

  1. 守護霊獣同士は殺し合わない
  2. 霊獣の憑いた人間を直接攻撃しない

未来の王を護るのに必要なのは自制的本能、爪と牙しか持たない獣はいずれ滅びる。

それは人間も同じで、政治や軍事には間接的工程が重要。

搦手からめての見えない将は凡将。(つまり、物事の裏側や背景を汲み取れない者は王の器ではないということ)

群雄割拠ぐんゆうかっきょ(各地が対立し合ってた)の時代、まだ小さかったカキンはいつ他国に吸収されてもおかしくなかった。

国王の先祖は壺を作り、自分の国の中で子どもたちを争わせたことで、より聡明で力のある王を生み出した。

あらゆる補助をしてくれる守護霊獣と、より未来を見据えることのできる王がペアになることでホイコーロ一族は最大の利益を得ることができる。

どうやら、国王はブラックホエール号の乗客20万人を一族が強くなるための生贄程度にしか考えていないらしい。

ハンターハンター35巻より

クラピカが緊急放送を流したことで、ツェリードニヒが念能力の存在を知ってしまったことに嘆く部下『サルコフ(男)』と『テータ(女)』

邪念はより邪悪な念を生み出してしまう。

ツェリードニヒの性格上、必ず念の習得をしようとするはずだ。

下手な嘘はバレてしまうため、テータにできることと言えば、非効率なやり方で念を覚えさせることぐらいだ。

計画を練っていると、サルコフから「テータ、見るな」と不意に言われ・・・


一方、第7王子ルズールスの背後には虫のような守護霊獣が憑いており、念に関する情報をハンターから収集。一応、継承戦には参加する意思があるようだ。

第6王子タイソンの周りには1つ目のオタマジャクシっぽい見た目の念獣が大量に点在し、背後には1つ目を絶えず生み出している大きな守護霊獣が佇む。あまり継承戦には興味なさそうだ。

第8王子サレサレの頭上には複数の口がついた球体状の守護霊獣が憑いており、ガスのようなものを吐き出す。

継承戦には全く関心がなく、自室をクラブのようにして下着姿の女性とダンス三昧。

継承戦の辞退を申し出た第9王子ハルケンブルグは護衛全員が倒れているのを自室で目撃する。

ハンターハンター35巻より

「見るな」と言われ、テータが目にしたものは第4王子ツェリードニヒの守護霊獣だった。

守護霊獣は自らの顔をテータの顔と接触しそうな距離まで近づけ凝視。明らかに敵意を持っている。

守護霊獣の口の中には、おかっぱ風の少女の顔が入っており、おかっぱ風の少女の口の中からは触手が飛び出す。

邪念はより邪悪な念を生む。それは正しい。

テータの過ちは第4王子ツェリードニヒの邪悪さを見誤ったこと。

守護霊獣の凶悪さを目の当たりにしたテータは自分の認識が甘かったことを痛感する。

ツェリードニヒは決して念など覚えてはいけない人間だ。

ハンターハンター35巻No.363:念獣

ハンターハンター35巻より

第2王子カミーラは、継承戦における「生き残る」の意味を国王に尋ねる。

国王の返答は「生き残った唯一名ただいちめいが正式な王位継承者」これをどう解釈するかも含めて継承戦だとか。

そこへ、第1王子ベンジャミンがやって来て「王となる前提で臨むなら他者の定義にこだわる必要はない」とカミーラの質問を嘲笑う。

傲慢とも思えるが、王とは「そうあるべき」なのだろう。

しかし、カミーラの考えは違った。

「自分が王になるのだから、他の者は望んで自ら死ぬべき」と願えば叶う姿こそ、王に相応しいと考える。

相容れぬ思想に衝突する両者。

カミーラは願っただけで実現しない理不尽な世界(?)を変えることを決意し、その場を去る。

カミーラが去った後、怒りで震えるベンジャミン。

ハンターハンター35巻より

自分以外の王子を今すぐ始末しようと、私設兵隊長の『バルサミルコ』を呼び出すが、やめた方が良いと助言を受ける。

理由は2つ。

1つは敵が念獣であり、ベンジャミンには視えないため、単独での行動が危険だから。

2つ目はクラピカの緊急放送によって、念の存在が他の王子にも知られてしまったため、優位性がなくなったから。

念獣のルールが分からない以上、迂闊に手は出せない。

今は手を出すよりも、守護霊獣のルールを把握することが最優先だと怒れる王子ベンジャミンにもバルサミルコは臆さず冷静に語った。

ベンジャミンは直情型で誤解されやすいが、臆せずに理詰めで話すと物事を的確に判断ができる器を持ち、カキンを更なる大国に導けるのは、剛柔の両方を兼ね備えるベンジャミンしかいないと確信するバルサミルコ。

冷静さを取り戻したベンジャミンは私設兵を全員招集し、任務の難易度が上がったことと、守護霊獣とハンターたちの情報を集めるように伝える。


クラピカが緊急放送を流したことによって、良くも悪くも頭の回る王子たちは暗殺よりも情報収集に力を注ぎ始めた。

一方、第14王子ワブルの護衛は全滅してしまったため、クラピカは何をするにしても圧倒的に人手が足りない状況に陥ってしまう。

なんとかしてセンリツと連絡を取りたいところだが、通信機器はすべて国王軍の管理下にあり、情報はすべて筒抜け。

継承戦において情報は勝敗を左右させる武器であり、漏らすわけにはいかない。

行動が制限される中、追い討ちをかけるように第1王子ベンジャミンの私設兵『ビンセント』が監視としてやって来る。

私設兵ビンセントはやって来て早々に正当防衛と称してオイトの従者を殺害。

防衛権(殺害が許される権利)を行使し、ワブル王子に襲いかかってくる。

ハンターハンター35巻No.364:思惑

ハンターハンター35巻より

私設兵ビンセントの言い分は明らかに言いがかりだが、権力を持つ第1王子ベンジャミンなら押し通すことができる。

逆にクラピカが正当防衛を主張し、反撃した場合、暗殺犯として即有罪となり、残された王子と王妃は自殺と見せかけ殺されてしまうだろう。

私設兵ビンセントは『協力(オイトを裏切れば)』すれば命は助けてやると申し出るが、クラピカは何があろうとも2人を守る表明し、オイト王妃に鎖を投げ刺す。

すると『奪う人差し指の鎖スチールチェーン』でサイールドから奪った能力『裏窓リトルアイ』が使えるようになるオイト。奪った能力を他人に移動させる『人差し指の絶対時間ステルスドルフィン』だ。

クラピカがオイト王妃を裏切ったように見え、私設兵ビンセントの動きが一瞬固まり、その隙にビルが突撃。

私設兵ビンセントは放出系の能力?『虚空拳エアブロウ』で反撃しようとするが『奪う人差し指の鎖スチールチェーン』に刺され、念が発動しなかったため、ほとんど抵抗できずに取り押さえられてしまう。

クラピカが「私の能力で全て自白させる」と操作系を思わせる発言をした瞬間、奥歯に仕込んであった毒を飲み込み、自害する私設兵ビンセント

第1王子ベンジャミンに盗聴されていると気づいていたクラピカは情報を撹乱させるため、あえて操作系を匂わせる発言したのだ。その効果は絶大で、第1王子ベンジャミンサイドは慎重な行動を取らざるを得なくなる。

ビンセントが死んだことにより、次の任務は『バビマイナ』が引き継ぐこととなった。

ハンターハンター35巻より

裏窓リトルアイ』が使えるようになったオイト王妃。

第13王子マラヤームが飼っているハムスターを操作できれば、他の王子の情報が入手しやすくなるチャンスだが、次に王子が集う晩餐会まで1週間の時間がある。

奪う人差し指の鎖スチールチェーン』で奪った能力は、使わない限り強制的に『絶対時間エンペラータイム』が続く。

そして『絶対時間エンペラータイム』の制約は、1秒発動毎に1時間の寿命が縮む

つまり、オイト王妃が能力を使わない限り、クラピカの寿命は失われ続けるということだ。

一刻も早く小動物を見つけ出そうとしていたところに王子たちが3人同時に電話をかけてくる。

第1王子ベンジャミン第3王子チョウライ第5王子ツベッパからだ。

さらに第1王子からの刺客である、バビマイナも部屋にやって来る。

何を優先させるべきなのか、問われるクラピカ。

ハンターハンター35巻No.365:選択

ハンターハンター35巻より

電話を無視した場合、宣戦布告と捉えられる可能性もあるため、慎重に頭を働かせるクラピカ。

第1王子は自分の部下が殺されたことを知っていて電話をしてくる理由が分からない。

逆に他の王子の目的は間違いなく『ネンジュウ』についての質問。

他の王子たちへの抑止になると考えたクラピカは、従者『シマノ』に第1王子ベンジャミンへ電話を繋げるように指示し、ビルには玄関で待つ私設兵バビマイナを見張るように伝える。

電話に出ると、相手は第1王子ベンジャミンではなく、第3王子チョウライだった。

なぜ、従者シマノは指示通りに行動しなかったのか?疑いの目でシマノを見るクラピカ。

予想通り、第3王子チョウライは『ネン』に関する情報を聞き出そうとするが、電話では情報が漏れる可能性があるため、自室へ呼び出す。

王子の部屋に入ることができる名誉と情報の交換だ。

つまり、相手チョウライは何も差し出さずに情報を手に入れることができる。

15分後に訪れる約束をして、急いで第1王子ベンジャミンに電話を繋げるが既に切られていた。

続けて第5王子ツベッパへと繋げると、相手は王子本人ではなく『マオール』と名乗る直属の部下。

マオールは『ネンジュウ』について教えてくれるなら休戦協定を結んでも良いと申し出て、クラピカはそれを受け入れる。

全ての電話が終わり、クラピカがシマノに第3王子チョウライに繋いだ理由を尋ねると「生き残るために最善を尽くした」という意外な返答が返ってくる。

シマノ曰く、第1王子ベンジャミンは冷徹であり、決して命乞いや交渉で考え方を変えない。

交渉は部下の死によって、すでに決裂しているため、電話の内容はクラピカに死に様を選ばせること。

死に方に興味がないシマノは、生き残れる確率を少しでも上げるために第3王子チョウライに繋げたのだ。

第3王子チョウライは、自ら受話器を持つ程度には寛容だが、待たされれば電話を切るぐらいには傲慢であり、機嫌を損ねずに付き合っていけば、数が絞られるまでは標的にされることはない。

そして、第5王子ツベッパは自ら電話に出るタイプではないが、待たせたとしても宣戦布告とは捉える性格ではないとのこと。

理由を聞いたクラピカは、シマノの的確な判断に礼を伝えて、第3王子チョウライの部屋へと向かう。

ハンターハンター35巻より

部屋に訪れたクラピカは『奪う人差しの絶対時間ステルスドルフィン』によって、守護霊獣が見えているオイト王妃がパニックにならないよう、早速『ネン』に関する情報を話し始める。

第3王子チョウライの守護霊獣は太陽のような形をしており、オイトのことを無機質に凝視。

クラピカは説明を続け『壺中卵の儀』が王子たちを念能力に目覚めさせる儀式だったことを告げた。

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ハンターハンター35巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ

キメラアント編で強さのインフレが起きたように感じるけど、総選挙以降も見事なパワーバランスで描かれているハンターハンター。

代わりに物語の複雑さが、より一層増した気がする・・・

これだけの設定や人間関係を創作するのに、どれぐらいの時間がかかっているんだろう。

分かりやすく解説したつもりだけど、もし分かりづらい部分や疑問に思うことがあれば遠慮せずにコメントに書いてくれれば、追加で書き足す!

さて、後半では王子の1人が早くも犠牲者になってしまう。

最も早く継承戦から離脱するのは、14人のうち誰になるのか!?

さらにクラピカは能力の使いすぎで・・・?

では、血塗られた後半でまた会おう!

宮本
宮本

35巻の表紙と0巻の表紙ってワザと寄せてるのかな?

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