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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター33巻のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター33巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2016年6月3日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2016年6月3日 |
デジタル発行(カラー版) | 2016年11月16日 |
発行所 | 集英社 |
32巻の後半では『暗黒大陸』という新たな舞台が登場した。
人類の存続を脅かしたキメラアントも暗黒大陸からやってきた外来種であることが判明。
そんな、危険過ぎる場所が故に世界の禁忌とされた暗黒大陸へ「進出する」と宣言したカキン帝国とネテロ会長の息子を名乗るビヨンド=ネテロ氏。
このままでは世界に災いが降り掛かると考えたV5(近代5大陸)は、十二支んにビヨンドを狩るよう命じる。
果たして、十二支んは暗黒大陸への進出を阻止することができるのか!?
ハンターハンター史上、話が最も複雑でスケールの大きい章が開幕!
ハンターハンター33巻No.341:厄災
誰も暗黒大陸に行かせないための機関『特別渡航課』を束ねる『特務課』に配属された若者。
若者はエリート街道を歩んで来たのだろう。どこか人を見下したような雰囲気を放つ。
上司と若者は部署の役割を確認しながら、とある施設へと向かっていた。
道中、カキンの暴走が招く『厄災』を上司は語るが、若者は「そんなものあるわけない」というように白地に笑う。
目的地に辿り着くまでは・・・
施設に入って、まず彼が目にしたのは、液体に保管された大量の『かつて人間だったモノ』
すべて、人間が暗黒大陸(新世界)に足を踏み入れたことによる代償(厄災)だ。
保管されている死体は暗黒大陸ではなく人間が住む世界で見つかったもの。
「目の前で突然ねじれた」という目撃証言も多数ある。
頭が追いつかないまま、若者は上司に案内され、施設を進んでいく。
すると、ガラスケースの中に閉じ込められた人間とは思えない存在が近づいてくる。
歯や肌全体が焦げたように黒くなっており、まるで瞼がないような大きく見開いた目。
人としての食事は一切せず、50年近く自給自足で生きている。
暗黒大陸に出向いた結果、死ねない病に侵されてしまった。
施設内で唯一の生存者らしいが、もはや人ではない。
人類は暗黒大陸に挑戦する度、人類滅亡レベルの厄災を抱えて敗走してきた。
だからこそ、暗黒大陸への進出は禁じられている。
カキンの暴走を止めなければ、同じことになりかねない。
その頃、十二支んたちはネテロ会長が残した動画を見ていた。
動画の内容は、ビヨンドが過去に暗黒大陸へ挑戦して失敗した話。
そして、ネテロ会長自身も暗黒大陸へ、2度挑戦したことがあるという話だった。
ネテロ会長曰く、暗黒大陸で必要なのは『武』としての強さではなく、厳しい自然の中でも生き抜くことができる力。
まさにビヨンドが追い求めた力でもある。
動画の本題は『ビヨンドより先に暗黒大陸の攻略をしてほしい』というもの。
難易度は文句なしのAランク。
つまり、十二支んはビヨンドをハントする依頼と、暗黒大陸をビヨンドよりも先に攻略する依頼を同時に受けることになったのだ。
依頼が重なったことでビヨンドをハントするかどうかで議論していると、本人がハンター協会に乗り込んでくる。
なんと、自ら捕まりに来たのだ。
「ギブアンドテイクといこうぜ」と不敵な笑みを浮かべるビヨンド。
一方、施設から帰った若者は『暗黒大陸に関する資料』を読み、戦慄していた。
記されていたのは、人類が持ち帰った5大厄災。
- 謎の古代遺跡を守る正体不明の球体『兵器:ブリオン』
- 欲望の共依存『ガス生命体:アイ』
- 殺意を伝染させる魔物『双尾の蛇:ヘルベル』
- 快楽と命の等価交換『人飼いの獣:パブ』
- 希望を騙る底なしの絶望『不死の病:ゾバエ病』
全てが人類滅亡級の危険度。
資料を読んだ若者は、人類が戻る場所じゃないと確信する。
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抵抗せずに大人しく拘束されたビヨンドは、自分は解放されて十二支んと共に暗黒大陸を目指すことになると予言。
チードルは妄言の類だと否定するが、内心ではビヨンドの狙いを読むことができずに『攻められている』と感じていた。
一方、十二支んに『ビヨンドの始末』を依頼したV5は、カキンの対策について話し合う。
話し合いの中で明かされたのは、人間が住んでいる世界は暗黒大陸の中央にある巨大な湖『メビウス』の中にあるということ。
人類はこれまで暗黒大陸へ149回挑戦し、人が生きて帰ってきたことがあるのは5回だけ。
7500人中、生きて帰ってきた者は28名、日常生活に戻れた者は3名、現在も生きているのはビヨンドのみ。
無事に帰られる割合は0.04%。
暗黒大陸に行くには『門番』と呼ばれる暗黒大陸とパイプを持つ魔獣族に『案内人』と呼ばれる亜人種を召喚してもらう必要がある。
人類は『案内人』の協力なしでは、暗黒大陸にたどり着くことができないのが現状だ。
しかし、リスクを話しても夢を追っている者にはガソリンにしかならない。
V5が求めているのは、説明ではなくカキンを止める手段。
そこで特務課が提案したのは、カキンをV5に迎え入れて『V6』にすること。
そして、一般人には暗黒大陸に見せかけた無人島に移民してもらい、真実を知る者には(ハンター協会の監視付きで)実際に行って痛い目に合わせる。
つまり、ビヨンドの予言通り、カキンの暗黒大陸進出はV5でも止めることができなかった。
ハンター協会の抱えるリスクはあまりにデカい・・・
暗黒大陸へは『ブラックホエール号』という巨大な船で向かう。
一度に20万人を乗せることができ、カキンは1年で20隻を用意するつもりだ。
もちろん、一般人は渡航のリスクなど知る由もない。
テレビで暗黒大陸への夢が盛り上がっている中、ジンが訪れたのはビヨンド側のメンバーが潜むアジト。
5000体のキメラアントを使って、ハンター協会で遊ぶつもりのパリストンを止めに来たのだ。
ジンが相手をしてくれることに嬉しそうなパリストン。
元十二支んの戦いが始まろうとしていた。
ハンターハンター33巻No.343:勧誘
今回の任務を成功させるには、ハンター協会全体がまとまらないといけない。
協会の団結力を高めるため、誰よりも心証の良いレオリオが十二支んになる必要があると考えたチードルは、早速レオリオを勧誘。
危険で過酷な任務だが、評価以外の見返りは無い。レオリオの技量次第では、医者になるための時間を何年も無駄にしてしまう可能性だってある。
当然、レオリオは断る。その上で「挑戦させてくれ」と願い出た。
チードルは改めてレオリオの人間性を認識し、穏やかに感謝を告げる。
十二支んにもう1人分、空きがあると知ったレオリオはそこに加えて欲しい人物がいると提案。
パリストンがハンター協会を壊そうとしているのは、人から憎まれると幸せに感じ、愛しいものは無性に傷つけたくなるからだ。
だが、パリストンが好きだったのはネテロ会長がいた頃のハンター協会。
チードルが会長になった今の協会は退屈でつまらない。
だから、世界中に5000体のキメラアントをばら撒き、新たに構ってくれる標的(面白そうな人物)を探すのだ。
もし、チードルの作る協会が「捨てたもんじゃない」と思えたら、何者でもハンター試験を受けられる制度を利用して、ハンター協会をキメラアントだらけにする。
思惑をジンに当てられて、邪悪な笑みを浮かべるパリストン。
突然アジトへやって来て、デカい態度を取るジンが気に入らなかったのだろう、漁師っぽい見た目の男はジンに噛み付く。
が・・・
拳を突きつけられただけで、ボコボコにされたと錯覚するほどの実力差を感じて萎縮してしまう。
そして、ジンは「今日からオレがNo.2だ」と名乗りを上げる。
クラピカに会うためアジトにやって来たミザイストム。
だが、招かれざる客の登場に一触即発のチンピラっぽい3人組の部下。
揉めているとクラピカが現れ、ミザイストムは早速、十二支んに勧誘する。
レオリオと違い、全く間を置かず断るクラピカ。
自分の目的以外のことに費やす時間はないと強い意志を示す。
ミザイストムは断られることが想定済みだったのだろう。
「緋の目」を交渉材料に使う。
クラピカに対して『緋の目』は諸刃の剣。
返答を誤れば、交渉が決裂するだけでは済まない。
半年ほど前に闇サイトで大量の『緋の目』を映した動画が流され、クラピカは動画の主を探している。
一方、ミザイストムは動画の主を知っているが、部外者に情報を与えることはできない。
通常の方法で探していては絶対に見つからないらしい。
クラピカにとって、最優先されるべきは仲間の目を取り返すこと。
十二支んに入れば情報が手に入るのであれば是非もない。
クラピカは十二支んへと加わり『緋の目』の持ち主が、カキンの第4王子『ツェリードニヒ=ホイコーロ』と知った。
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仲間の目を大半を集め、最後の目を持つ男が分かったクラピカは考える。
仲間の目を集め終えた自分がどこに向かうべきなのかを。
パリストンはNo.2として、ビヨンド陣営に計画と秩序を提供したが、ジンの登場は混乱を招きかねない。
マッシュルームのような髪型をした男は、ジンを力ずくで排除しようとする。
しかし、ジンはビヨンドが払う報酬の2倍を前金で払い、他は全て今まで通りでいいと提案。
お金を受け取るのにも特に条件はない。
形だけのNo.2に意味を見いだせないビヨンドメンバー。
だが、ワンピースのサンジのような見た目をした男は、ジンをNo.2と認めてお金を受け取り、どこかへ去って行く。
パリストンもジンがNo.2で問題ないみたいだ。
他のメンバーに関しては、認めてくれるまで気長に待つ気でいるジン。
そして、いつの間にか暗黒大陸の説明を始める。
- 不死の病ゾバエ
- 植物兵器ブリオン
- 霧状生物のアイ
- 双尾の蛇ヘルベル
- 人飼いの獣パブ
5つともキメラアントを超える危険度を誇り、決定的な対策はなく『広がらないうちに閉じ込めて近寄らない』が今のところ最善。
人類が滅亡していないのは偶然らしい。
一方、リターンについても説明をする。
- 無尽石:水に沈めるだけで2万Kwの電気を生み出す
- 万病に効く香草
- ニトロ米:究極の長寿食
- 三原水:あらゆる液体の元となり得る
- メタリオン:錬金植物
リターンを手に入れるためには、5大厄災を相手にしなければならない。
若き日のネテロ会長も、非公式に暗黒大陸へ行ったことがあり、ネテロ曰く「ここ(暗黒大陸)はデカすぎる」らしい。
渡航する度に犠牲者が出るため、ネテロはV5に働きかけ暗黒大陸をタブーとした。
暗黒大陸は確かにハイリターンだが、それ以上にスーパーハイリスクでもある。
説明をしていると、サンジのような男が戻ってくる。
どうやら、妹が難病にかかっていて、入院している施設を救済するのに全部使ったようだ。
男は改めてジンに感謝を告げ、No.2だと認める。
危険すぎる暗黒大陸だが、300年以上前にたった1人で無限海沿岸をくまなく探検し、本にした者がいる。
本の名前は『新大陸紀行』
『東』と『西』があり、見つかっているのは『東』だけ。
『西』が見つからない理由は3つ。
- まだ見つかっていないだけ
- 本になっていない
- 現在も書いている途中
たとえ、300年以上前の本であっても、究極の長寿食『ニトロ米』を食べていれば、今でも執筆は可能だろう。
本の著者は『ドン=フリークス』
果たして、ジンやゴンとは、どんな繋がりがあるのだろうか・・・?
ハンターハンター33巻No.345:署名
ゴンはジンと別れた後、オーラが出なくなっていることに気がつく。
ジンに電話で相談すると、オーラ自体は出ているが、ゴンには視えていないだけとのこと。
全てを捨てる覚悟で戦い、普通に戻れただけでも喜ぶべきと伝えられたゴンはくじら島に帰り、今の自分にできることを探すことにする。
ジンがゴンと電話している間、ビヨンドメンバーはジンをNo.2と認めることにした。
ただ、お金を受け取る者と、受け取らない者に分かれ、全員がお金を受け取るまで誰もジンの指示を聞かないことで話が落ち着く。
ビヨンド側にいる者は全員『協専のハンター』であり、『協専のハンター』は、そうでないハンターから蔑まれる存在。
だが、ジンは彼らを日和見のハンターではないと主張。
暗黒大陸を本気で目指す者が、腰抜けなワケがない。
ある意味メンバーを鼓舞するジンを見て、パリストンはジンを鬱陶しいと感じる。
思考が似すぎていて、同族嫌悪に近い感情なのかもしれない。
愛しているものを壊したくなるパリストンが人を嫌いになったら、果たしてどんな行動を取るのだろうか?
クラブで踊っている女性2人に声をかけるスーツの男。
王子が所有しているホテルまで2人を連れて行く。
待っていたのは煌びやかな一室。
王子は浮世離れしないため、様々な人の話を定期的に聞いてるんだとか。
穏やかな表情で奥の部屋へと入っていく王子と2人の女性。
ツェリードニヒは正真正銘の人の皮を被った獣。
他人を同じ人として見ていない。権力を使い、好き放題に暴れ回る。
一方、ビヨンドの監視を任せられたハンター協会。
「任務に失敗した場合、明るい未来はやって来ない」とV5から改めて忠告される。
しかし、これで暗黒大陸へ行くのに必要な4つのうち『許可』は得ることができた。
残るは『資格』『手段』『契約』の3つ。
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター33巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ
逆にゴンとキルアは物語に登場しなくなるなんて、一体誰が予想できただろうか!?
クラピカがセリフ付きで登場したのは、15巻以来!実に14年ぶり!
話が複雑すぎる33巻にクラピカは必須といっても過言ではないだろう。ぜひ、解説役としての活躍に期待したい!
さて、後半ではジンの貴重な戦闘シーンが見ることができるぞ!
まさかのパリストンとコンビに!?
早速、予想できない展開になりつつある。
というわけで、ジンの凄さが見られる後半でまた会おう!
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