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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター29巻後半のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター29巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2011年8月4日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2012年12月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2013年4月4日 |
発行所 | 集英社 |
29巻の前半では、王が復活するも記憶を失い、コムギを始末するチャンスと捉えたプフ。
しかし、キルアが邪魔で実行することができない。
そこで思いついたのが、細胞レベルでコムギになりすまし、ピトーを騙す悪魔のような策。
まんまと騙されたピトーはゴンの狂気を一身に受け、激突する。
誰にも止められない戦い孤独な戦いは、どこへ向かうのか!?
そして、強くなったメルエムを止めることはできるのだろうか!?
気になる後半も一緒に見ていこう!
ハンターハンター29巻No.306:安堵
目の前で起こっている状況を見て、ゴンの力は王にも届き得たことを確信するピトー。
自分自身を操作し、限界を超えて力を発揮することのできる『黒子舞想』を発動。
血管が切れそうなほど力を込めて、ゴンに爪を突き立てるが、一瞬でどこかへ消えてしまう。
王の元へと向かったと思い、急いで建物を出ると・・・
先ほどとは、まるで姿の違うゴンがいた。
10mは超えていそうな長い髪の毛。はち切れんばかりの鍛え上げられた肉体。
何らかの方法を使い、強制的に成長したのだろう。
大人になったゴンはアジトを壊さないように外へと誘導する。
ピトーはお構いなしに背後から襲い掛かるが、軽くかわされ、遥か上空へ蹴り上げられる。
翼を持たないピトーは、そのまま落下するしかない。
落ちてきたピトーをジャンケン『グー』で、思い切りぶん殴る。
もはや、致命傷。
天武の才を持つ者が、さらに才を全て投げ出して、ようやく得られるほどの力。
「殺されるのが僕で良かった」と、力の矛先が王ではなく、自分に向けられたことにピトーは安堵していた。
ハンターハンター29巻No.307:喪失
電光石火により脅威的な速さでゴンの元まで駆けつけたキルアが聞いたのは、ノコギリで鋼の弦を弾くかのような硬質の不協和音だった。
そして、音の発生源へと向かった先で目にしたのは・・・
ゴンとは違うシルエットをした何者かが、ボロボロになったピトーの頭部を砕く瞬間だった。
「教わった通りにトドメを刺したよ」と1人つぶやく。
おそらく、以前カイトに言われた「頭部を破壊するまで安心するな」を実行したのだろう。
1人佇む存在に「ゴンなのか?」と話しかけるキルア。
振り返ったゴンを見て、すぐにビスケを連想するが、全く異質なものだと直感する。
ビスケは容姿が激変するだけ、内包するオーラが爆発的に増加するわけじゃない。
何より、ビスケは元の姿に戻っただけ。ゴンとは明らかに逆。
何十年、絶え間ない修行を経てたどり着くはずの姿。
ゴンに起きている異変にキルアが驚愕していると、骸となったピトーが『死後強まる念』によって動き出す。
キルアが身を挺してゴンを突き飛ばすが、右腕を切断される。
そして、瞬きすら許されない刹那、キルアは確かに聞いた。
「大丈夫、痛くないよ」
「強がりじゃない、少しだけ嬉しい」
「やっと、カイトと同じになれた」
「少しだけ、救われた」
ゼノの言っていた、走馬灯に近い現象だろう。
つまり、少し未来が待ち受けているのは・・・
ゴンは切断された自分の腕をピトーの胸部に突き刺し、動けないように固定。
さらにオーラを練り出し、最後のジャジャン拳を放つ。
デカすぎる代償にキルアは必死の叫び声を上げるが、もはや遅すぎた。
振り返ったゴンは、うっすらと涙を浮かべ、凄まじい衝撃波を起こす。
ハンターハンター29巻No.308:閃光
コムギと軍儀を打っていた部屋に帰ってきたメルエムだが、何も思い出せないことから『何かが足りない』という感覚は、記憶喪失のもたらす障害の一つと判断する。
ホッと胸を撫で下ろすプフとユピー。
どうやら、ユピーもコムギに会わせるのは賛成ではないらしい。
今の状態では護衛ができないため、ユピーが「ピトーを捜そう」と発言したことで、ピトーの記憶が戻るメルエム。
名前でも思い出すと知ったプフは警戒をより強め、メルエムは同時にピトーに頼み事をしていたことも思い出す。
王自ら、情報収集を含めた残党狩りを行おうとするが、危険だと止めるプフ。
しかし、悪手だった。
生物の頂点に立つ存在が、賊に後れを取ることなどあるはずがない。
メルエムは怒りと共に護衛軍ですら黙り込んでしまうほどの絶対的オーラを放つ。
圧倒的なオーラは、潜伏していたナックルたちに完璧な絶望を植え付けた。
王に対抗するためには国家レベルの武力がいると判断したナックルは、首都『ペイジン』へ向かう。
ナックルがしなければいけなかったのは宮殿に残ることではなく、ネテロ会長の敗北を協会に伝えて、早急に事後の策をしてもらうこと。
群衆に紛れて、メレオロンと逃げだそうとした瞬間、閃光に等しい速度で王の『円』が宮殿の周囲を照らした。
そして、一瞬でナックルとメレオロンを気絶させ、宮殿内に戻る。
メルエムの『円』に反応したのは、あと2人。パームとイカルゴ。
果たして、乗り切ることができるのだろうか?
ハンターハンター29巻No.309:勝負
あまりにも規格外な王の性能。
次に『円』を発動させれば、一瞬にしてコムギにたどり着いてしまうだろう。
焦ったプフは余興と称して勝負することをメルエムに提案。
勝負の内容は『プフとユピーがピトーを探し、メルエムは残っているパームとイカルゴを探す。そして、先に見つけた方の勝利』というもの。
メルエムはハンデとして
- プフが意識のある人間に鱗粉を撒く間、王は部屋から動かない
- 『円』を使えるのは一回まで
という条件を飲み、さらに提案をした。
- 王が負ければ望むものを何でも与える
- 王が勝てば隠し事を全て吐く
プフとユピーが発する後ろ暗い感情に気付いていたのだ。
この勝負、ピトーがゴンに殺されたのを知らない2人に勝ち目はないが、ピトーが帰らないのはプフがついた嘘のせいでもある。
つまり、プフの思いついた『悪魔の策』が自らの首を絞めることとなったのだ。
その頃、パームとイカルゴは王から少しでも離れるため、地下へ逃げ込もうとしていた。
今、手元からコムギを失えば、本当に打つ手がなくなってしまう。
捕われたナックルとメレオロンを取り返すため、コムギを地下に隠して、ウェルフィンにメッセンジャーを頼む。伝言さえ伝えてくれれば、あとは自由。
しかし、敵からの伝言役など、王の逆鱗に触れかねない。
ウェルフィンは内心「誰がやるかよ」と思うも、イカルゴには「やってくれる」と確信めいたものを感じていた。
イカルゴは別れ際、ウェルフィンに「これが終わったらジャイロに会いに行けよ」伝えるが・・・
気安くジャイロの名前を呼んだことに激怒。
名前を呼んだだけとは思えない形相。ウェルフィンにとって、ジャイロは本当に大切な存在なのだろう。
勢いのある怒りにも、イカルゴは目を逸らさず「ザイカハル」とウェルフィンの人間だった頃の名前を呼ぶ。
イカルゴ・ジャイロ・ウェルフィンは、元々NGLで裏の顔を一緒にしていた仲間だ。(アニメ版だと、ウェルフィンとイカルゴは結構仲良さげで、人間だった頃の顔も見れる)
そして、キメラアントはNGLの敵だったことを思い出させる。
全てを思い出したウェルフィンは、複雑な感情を抱きながらトラックを走らせる。
後に彼の選択が両者の運命を大きく変えるとも知らずに・・・
ハンターハンター29巻No.310:始動
プフが鱗粉を撒いている間、ピトーの帰りを待つユピー。
すると、地下からトラックに乗ったウェルフィンが現れ、地下倉庫にコムギがいると伝えられる。
勝負中のため、王に伝える必要はない。
有利な情報を得たユピーはその場を去ろうとするが、ウェルフィンに前世の記憶があるかと尋ねられる。
答えは「NO」。つまり、NGLの敵だ。
ウェルフィンは『卵男』を構え、ユピーは鼻血を出しながら怒りを露わにした。
ハンデとして、部屋の中に残ったメルエムは軍儀の駒を見つけて、誰かと戦っていたことを思い出す。
そして、まだ一度も勝てていないことも。
戻らぬ記憶、頭に何かを訴えかけるような激しい痛みのような感覚がメルエムを襲い、鼻血を流す。
鱗粉を撒き終えたプフは死体となったユピーを見つける。
ユピーを殺せるほどの存在がいると感じたプフは、急いで王に報告。
しかし、メルエムに勝負をやめるつもりは全くない。
勝負をやめるなら、隠している秘密を全て話せと言われ、勝負は続けることになる。
地下からプフを見ていたパームは「もう、大丈夫」とイカルゴに伝え、29巻は幕を閉じた。
一体、どういうことなのだろうか?
ハンターハンター29巻後半【感想・ネタバレ】 まとめ
絶望的に強かった護衛軍が2人も殺された29巻。
だけど、護衛軍が仮にいなくとも王さえいれば、正直どうにでもなる。
それほどまでに王の力は凄まじい。
一方、討伐隊でまともに戦えるのはキルアとパームとイカルゴだけ。
唯一の希望といえば、パームの残した「もう大丈夫」の言葉。
誰かが応援に来るのだろうか!?
果たして、パームの言葉の真意とは!?
30巻では長かったキメラアント編もついに完結。
新たな章に突入する。
全く予想できないキメラアント編最終章。30巻でまた会おう!
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