こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。
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キルア=ゾルディックについて解説
キルア=ゾルディックの概要 | |
---|---|
年齢 | 12歳 |
誕生日 | 7月7日 |
身長 | 158cm |
体重 | 45kg |
血液型 | A型 |
性格 | 友達思い・ツンデレ |
念系統 | 強化系よりの変化系 |
能力 | オーラを電気に変える |
キルアはゾルディック兄弟の三男。
兄弟で唯一、シルバの白髪を受け継いでおり、ゾルディック家の集大成とも呼べる才能を秘めている。
しかし、ゾルディックの窮屈さと他人に決められた人生に嫌気が差し、キキョウ顔面とミルキの腹を包丁で刺して家を出た。
家出をした後は、自身のやりたいことを見つけるため、ゴンと共にジン探しの旅に同行する。
道中、頭の中に埋め込まれていたイルミの針を摘出したことにより、本当の意味で自由の身となった。
キメラアント編終了後、幽閉されていたアルカを救い出すことに成功。ゴンと別れ、現在はアルカと2人で世界を見て回っている。
キルアについて①:外見
キルアの外見はゴンとは対照的になっており、銀に近い白色でフワフワな髪と、サファイアのような青い瞳を持つ。
本人を含めて5人兄弟だが、シルバの白髪を受け継いだのはキルアだけであり、他の兄弟は、キキョウの黒髪を受け継いでいる。
自信に溢れた表情と鋭い猫目が相まって、大人たちから「生意気」と思われることが多い。
キルアについて②:性格
見た目を裏切らない強気な性格をしており、どんな者にも物怖じせずにハッキリと意見を伝えるので敵を作ることも多い。
当初は冷酷で、躊躇いなく他人の命を奪っていたが、ゴンと出会ったことで人殺しなどせずに『普通』に生きたいと思うようになる。
幼い頃から優秀な暗殺者になるべく育てられたため、勝てない相手には生き残ることを最優先に考えるクセが、キルア最大のコンプレックスでもあった。
後にイルミの針によって矯正されていたことが発覚し、針が取れてからは自分の命が危険に晒されてでも仲間を救う行動を取るなど、本当はかなり仲間思い。
ただし、自分が認めた者以外には冷たい一面もある。
キルア曰く「ババア全般苦手」とのこと。
キルアについて③:強さ
幼い頃から優秀な暗殺者になるように育てられてきたため、以下のような能力を身につけている。
- 毒の効かない体質
- 電気に耐える体
- 鋼鉄をねじ切る腕力
- 凄まじいスタミナ
- 数多くの暗殺術の習得
- 鋭い洞察力
など、基本的なスペックが非常に高く、わずか6歳で天空闘技場の200階まで到達し、毎年数百万人が挑むとされるハンター試験に12歳で合格した。
ポテンシャルは長いゾルディック家の歴史でピカイチであり、出会う人間のほとんどはキルアの才能を目の当たりにして驚嘆と畏怖のどちらかの感情の抱く。
念についてはゴンと同じ『1000万人に1人の才能』を持っており、ビスケが20代後半で獲得したオーラ操作の正確性をすでに獲得済み。
唯一の弱点だった精神的な弱さもラモットとの戦闘で克服することができた。
今後、成長していけば敵なしの存在となると予想される。
キルアの技①:肢曲
動きに緩急をつけて、残像を生み出す技。闇の専売特許であり、一般の人間は知ってはいけない技術。
『暗歩』を応用した高等テクニックで、11歳の若さで習得していることから、ネテロ会長にも「末おそろしい」と評された。
ネテロには通用しなかったものの、サブのようなかなりの使い手でも、本体を見極めるのは困難。
今後、『神速』と組み合わせることで、とんでもない技へと昇華する可能性が高い。
キルアの技②:肉体操作
念能力とは無関係に自らの意志で骨格や関節・爪などを自在にコントロールする技術。
爪はナイフよりも鋭く、関節は拘束された状態でも容易く抜け出すことができる。
キルアの技③:暗歩
足音を消して歩く技術。
聴覚の優れたセンリツですら、僅かな音しか拾うことができない。
キルアの技④:蛇活
腕をムチのように素早く振り、相手の腕などを削る技。
キルアについて④:念能力
キルアはオーラを電気に変換する変化系能力者。
圧縮した電気を雷のように敵に放ったり、自身に纏わせて戦う。
オーラを電気に変えるためには、制約以前に電気に耐えられる身体・オーラを電気に変えるイメージ力の2つが必要だが、キルアは家庭の事情で難なくクリアした。
『充電』という制約をつけることで、より高出力の電気を放つことができる。
キルアの念系統
冨樫展で公開された『念能力設定資料』でキルアの念系統は変化系と強化系の中間に位置している変化系能力者であることが判明した。
資料によると、中間に位置する能力者は2系統を効率よく習得できるとのこと。
ただし、修行方法や量・生活環境・心身の変化によって位置が変わることもある。
キルアの念能力①:神速(カンムル)
電気を身体に纏い、肉体に負荷をかけることで潜在能力の限界さえ超越した速度で行動できる能力。
神速は『電光石火』と『疾風迅雷』の2つに大別できる。
キルアの念能力②:電光石火
電光石火は自分の意志で肉体を操作し、とんでもない速度で動くことができる。
護衛軍のユピーやプフでさえも、全く反応することができなかった。
アルカを抱えたままでも、超高速で移動が可能で、通常の手段では追いつくことができない。
キルアの念能力③:疾風迅雷
疾風迅雷は相手の動きに感応して予めプログラムされた行動が自動的に行われる。
相手のオーラの揺らぎに反応するため、意思とは関係なく動いてくれるのが強み。
キルアの念能力④:落雷(ナルカミ)
練り出したオーラを雷のように相手の頭上から放つ技。
当たった相手は、ダメージと共に電気で身体が硬直するため動けなくなってしまう。
1人で戦う場面よりも複数人で戦う時に真価を発揮し、ゴンの『ジャジャン拳』の弱点だった、溜め時間をカバーするために考えられたような能力。
キルアの念能力⑤:雷掌(イズツシ)
相手に触れるほど接近して、掌から電気を相手に放つ技。
威力はスタンガン程度だが、相手の動きを一瞬、封じることができる。
特別性の合金でできた、50kgのヨーヨーとコンボで使うことも可能。
キルアについて⑤:声優
旧アニメ版のハンターハンターでキルア役を演じたのは『三橋加奈子』さん。
他の作品では
- 『テニスの王子様』(田中浩平)
- 『GANTZ ~the first stage~』(岸本しおり)
- 『それいけ!アンパンマン』(たまねぎくん)
などを演じている。
新アニメ版のハンターハンターでキルア役を演じたのは『伊瀬茉莉也』さん。
他の作品では『約束のネバーランド』のレイ役や『ONE PIECE』のお菊役などを演じている。
キルア=ゾルディックについて徹底考察
ここからは、まだ明かされていないキルアの謎や伏線・疑問などを徹底的に考察していくぞ!
僕自身が気になっている要素は全て考察していくつもりだけど、他にも「こんなことを考察してほしい!」という声があれば、お問い合わせかハンター協会からお気軽に言ってくれ!
キルアについて考察①:キルアとゴンが別れたのには大きな理由があった!?
ずっと一緒に行動してきたゴンとキルアだが、32巻で別々の道を歩むことになった。
なぜ、2人は突然なぜ別れてしまったのだろうか?と疑問を持った読者もいるかもしれない。
物語上では、ゴンがジンと出会えたからとか、アルカを解放できたからといった理由があるかもしれないが、僕は『キルアの役目が一旦終わったからでは?』と考えている。
ハンターハンターはゴンが主人公と言われつつ、ほとんどの心理描写はキルアを中心に描かれており、キルアなしで物語を進めることは極めて困難な状態だった。
むしろ、冨樫先生はワザと描いていなかったのでは?と思えるほどにゴンの心理描写は少ない。
なぜなら、32巻までの(裏)主人公はキルアだったからだ。
これまでの物語は目的のハッキリしているゴンにキルアが付き合っていると見せかけて、キルアを精神的に成長させる役割があった。
キルアが成長しなければ、イルミの針を取ることができず、針を取らなければアルカを解放することもできない。つまり、瀕死になったゴンを治すこともできなかっただろう。
32巻が最終回のような描かれ方をしていたのは、キルア編が完結したためと捉えることができる。
また、ゴンとキルアを別れさせることで、何でも願いを叶えられるという作品をぶっ壊しかねない強すぎる能力を持つアルカとキルアを自然に物語から退場させることもできる。
そして、キルアと別れたゴンは、今度こそ本当の主人公として活躍できるのではないだろうか?
キルアについて考察②:キルアは再登場するのか?
(裏)主人公としての活動を終えたキルアは再登場するのだろうか?
僕はゴンと同様に再登場すると考えている。
ただし、これまでのようなキルア主体の心理描写は描かれず、次はゴン主体で物語が紡がれていくはずだ。
どちらかというと、復活したゴンをサポートするような立ち位置になるだろう。
そして、一緒に行動するアルカが意図せぬ形で暗黒大陸(欲望の共依存)の攻略のカギになる可能性もある。
キルアについて考察③:キルアはナニカから影響を受けているのか?
ナニカの正体が『欲望の共依存:アイ』だと判明したことにより、その名前から「キルアとアルカ(ナニカ)は共依存状態」という話がネットで噂されている。
が、僕はキルアは別に共依存状態になっているとは思っていない。
『共依存』という言葉は、キルアとナニカが共依存するのではなく『お願いする者』と『おねだりされる者』の関係を指しているのではないだろうか?
何でも願いを叶えてくれるアイは見返りを求め、欲望を持った者はアイを求め合い、最終的に人類滅亡級の『お願い』をする者が現れる可能性もある。
31巻でキルアは「呪われているのはお願いする方だ」と言っていたが、言葉の通り、どちらかが依存しなければ共依存は成立せず、キルアが原因で犠牲者が出たこともない。
むしろ、キルアがいるおかげで『ナニカ(厄災)』は制御されているといっても過言ではなく、キルアとナニカが共依存し合う程度なら、そもそも厄災なんて呼ばれ方もしないだろう。
キルアについて考察④:針が刺されていた理由とシルバの発言の真意
キルアの頭にイルミの針が埋め込まれていたことが、ラモットとの戦いで発覚した。
ゼノが「イルミの針も取りよったな」とシルバに対して発言をしていたことから、イルミ単独の行動ではなく、家族の総意だったことが分かる。
ではなぜ、キルアの頭には針が埋め込まれていたのだろうか?
ミルキは「オレたちとは思考がかなりズレているからね。だからイル兄の針で矯正させていたんでしょ」と言っていたが、作中でもキルアの思考が矯正されているような描写は強者を前にした時のみ。
つまり『キルアを死なさないため』と捉えることができる。
キルアの才能は、長いゾルディック家の歴史の中でもピカイチ。
ゾルディック家にとってもキルアを失うのは痛手なのだろう。
しかし、シルバはキルアに対して「友達を絶対に裏切るな」とも言っている。
強者を前にしたら逃げることしか考えられないように矯正しておきながら、友達を見捨てるなとも取れる発言は矛盾するとは思わないだろうか?
もしかしたら、シルバは針が取れるように誘導していたのかもしれない。
おそらく、ゴンと出会わなければ、キルアは針を取るような場面に遭遇することはなく『強者に出会ったら逃げる』を繰り返していただろう。
「キルアには死んで欲しくない。けど、針が取れるような強者に早くなってほしい」
シルバの発言には1人の親としての葛藤が混じっていたのかもしれない・・・
キルアについて考察⑤:なぜキルアはサブと戦えた?
ビスケの話だと、少しでも負ける要素があれば逃げの一手に回ってしまう(覚醒する前の)キルア。
ゲンスルーの仲間であるサブと戦えた理由を考察してみようと思う。
とはいえ、僕の中で結論はすでに出ている。
『サブはキルアより(かなり)弱かった』のだ。
- 手が使えないハンデがあっても勝てなかった
- キルアは戦いの中で実験をする余裕があった
- ほとんど念を使わずに倒している
- 蹴りを喰らってもノーダメージ
- 全ての行動が罠
逆にサブがキルアに勝てた可能性を探す方が難しいだろう。
『雷掌』も実験として使用しただけで、直接的な敗北の原因となったのは、あくまでヨーヨー。
もちろん、サブが油断していたのもあるかもしれないが、油断を誘ったのもキルアの策略なので、サブの敗北は必然だったのかもしれない。
キルアについて考察⑥:キルアとミルキの力関係
今となってはキルアの実力はかなりのものだが、5巻でミルキから拷問を受けていた時、キルアは念の存在すら知らなかった。
なぜミルキは、念が使えないキルアを恐れていたのだろうか?
考えられる可能性は3つ。
- ミルキも念が使えない
- 念が使えてもキルア以下の実力
- キルアのポテンシャルを恐れている
作中で描写されているヒントから、3の『キルアに秘められたポテンシャルを恐れている』可能性が高い。
『ハンター協会公式発行のハンターズガイド』と冨樫展で公表された『念能力設定資料』には、ミルキが操作系だと(一応)書かれていて、年齢的にもミルキが念能力を使えないとは考えにくい。
むしろ、念能力者だらけの敷地内で念を知らない方がおかしいだろう。つまり、ミルキは念能力を使えるが、戦闘向きではない。もしくは、実力はキルア以下である可能性が考えられる。
とはいえ、念なしのキルアでは発展途上のズシですら倒し切ることができなかった点を踏まえると、ミルキが念を習得していた場合、キルアに勝ち目はない。
消去法的にキルアに秘められたポテンシャル、そして将来報復される可能性にミルキは精神的な遅れを取っていると判断できる。
キルアについて考察⑦:キルアとカルトの関係性
ゾルディック兄弟の中で唯一、キルアとカルトだけ話している描写がない。
キルアとカルトの関係性はどうなっているのだろう?
僕は『カルトはキルアに憧れている』と予想している。
キルアはゾルディックの中で超期待の星であり、シルバもゼノもキキョウも特別扱い。
そして、キルアの性格上、カルトにも優しく接していただろう。
優しくて優秀なキルアに尊敬の念を抱いていても何もおかしくはない。
そんな憧れの兄に話しかけられても緊張して上手く話せないカルト。だけど、もっと仲良くなりたいと思っている間にキルアは旅立ってしまった。みたいな想像を勝手にしている。
だからこそ、キルアを迎えに来たゴンたちをカルトは睨み、アルカに嫉妬しているのかもしれない。
カルトの「兄さんを取り戻すため」というセリフも、ゴンたちからキルアを取り返すためと捉えると不自然ではない気がする。
キルアについて考察⑧:「あいつはオレの子だからな」の真相
シルバが「いつか必ず戻ってくる。あいつはオレの子だからな」と、どこか確信めいたセリフを残しているが、キルアはいつかゾルディック家の後継者として戻るのだろうか?
僕は戻らないと考えている。
なぜなら、キルアはもうシルバの思っているような人間ではなくなっているからだ。
31巻でアルカに『お願い』をしないキルアを見て、シルバは「考えられぬ」と言っており、もはや完全に理解できていない。
では、シルバの確信めいた発言には、一体どんな意味があったのか?
それは、ヒステリックになったキキョウを黙らす。
僕はこの案を推す。
キルア=ゾルディック徹底解説&考察 まとめ
ハンターハンターで、最も人気の高いキルア。
まだまだ、謎が多くバックグラウンドも豊富。
総選挙編以降、しばらく登場しないと予想されるが、再び現れる時は、より強くカッコよくなっているに違いない!
そんな素敵なキルアの登場もさることながら、一刻も早い連載の再開を願うばかりである。
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