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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター34巻のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター34巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2017年6月26日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2017年6月26日 |
デジタル発行(カラー版) | 2018年1月29日 |
発行所 | 集英社 |
33巻の後半では、レオリオとクラピカが新たに十二支んへと加わり、暗黒大陸を攻略するための戦略を考案。
その間、ビヨンド陣営ではジンがミュヘルの部隊と戦闘を繰り広げ、打撃系の能力であれば、才能だけで真似ができてしまうことが発覚した。
暗黒大陸行きの船では、カキンの次期国王を決めるため、14人の王子が殺し合いをすることに・・・
王位継承と暗黒大陸の攻略が合わさったデリケートな事案をハンターたちは乗り越えることができるのか!?
34巻ではヒソカとクロロがついに激突!
一体、この戦いは暗黒大陸編にどんな影響を与えるのだろうか!?
待ち焦がれたドリームマッチを一緒に見ていこう!
ハンターハンター34巻No.351:死闘
天空闘技場のフロアマスターだったヒソカとクロロ。
お互いフロアマスターとしての初試合。
明かされるヒソカのフルネーム『ヒソカ=モロウ』
いい加減、追われるのも面倒に感じていたクロロは、どちらかが死ぬまで戦うデスマッチを提案し、ヒソカは喜んで受け入れる。
開戦の合図と同時に審判にアンテナを突き刺すクロロ。
シャルナークの『携帯する他人の運命』だ。
その瞬間、ヒソカは理解した。
クロロが除念を終えた後、なかなか戦わなかったのは能力を揃えるためだと。
アンテナを刺された審判がヒソカを襲う。
審判でヒソカの動きを止めて、もう一本のアンテナを刺すつもりだ。
操作系の強みは『条件を満たせば詰み』
アンテナを警戒して体勢の崩したヒソカを上から踏みまくるクロロ。
ヒソカは、バンジーガムで審判を引き寄せた審判をクロロへぶつけて脱出する。
アンテナをわざわざ見せつけたのは、精神力を削るための作戦。
つまり、長期戦の宣言だ。
ヒソカに襲い掛かる審判の腹が突然爆発し、血が視界を塞ぎかけるがバンジーガムで回避。
流星街の長老から盗んだ能力『番いの破壊者』だ。
クロロは本を持っておらず、左手に太陽、右手に月の刻印が浮かび上がっていた。
『番いの破壊者』は刻印された場所が触れ合うと爆発する仕組み。
爆発の威力は刻印する時間によって決まり、一瞬なら腹が吹き飛ぶ程度、3〜5秒かけると近くにいる人間も粉々に吹き飛ばす。
クロロが能力を丁寧に説明するが、ヒソカは挑発と捉え「親切だね。舐めているのかい?それとも、すごく舐めているのかい?」とわずかに表情が険しくなる。
だが、クロロはヒソカを舐めているわけではない。
「ただの殺し合いだからこそ闘い方は大事だろ?勝敗なんかよりはるかにな」と能力の解説はクロロなりの流儀なのだ。
クロロが本を持たずに盗んだ能力を使えるのは『栞のテーマ』のおかげ。
使いたい能力のページに栞を挟むことで、本を閉じても能力の使用が可能となった。
他のページを開いて併用することもできる。
能力のコンボは確かに強力だが、それ以上に両手が自由な状態で盗んだ能力を使えることの方が戦闘では重要だ。
元々、体術に優れていたクロロの本領を発揮することができる。
両手を使わなければ発動できない能力を盗んだことで調整を余儀なくされ、厄介な制約は増えたが、クロロはより強くなった。
そして、今回の戦いに使う能力は他に3つある。
ハンターハンター34巻No.352:厄介
能力にはそれぞれメリット・デメリットがある。
通常、能力者はデメリットを『能力を隠す』『戦う場所を慎重に選ぶ』『チームで戦う』などの工夫で補う。
クロロの場合は能力を盗むことで、自分に足りない能力を自分で補うことが可能。
そして、確実に勝てる条件が揃うまで待つ。
ヒソカはクロロの戦略を「正攻法」と評し、自分の絶頂はそんな連中の膝が折れて「こんなはずでは」という表情を見下ろす瞬間だと語る。
3つ目に紹介したのは『人間の証明』人形を操作する能力だ。
スタンプを押した人形は命令通りに操作することができる。
『携帯する他人の運命』は生きている人間の意志を変えさせるのがメリットだが、2人までしか操作できない。
一方『人間の証明』は大勢の人形を一度に操作できるが、あまり複雑な命令はできない。
続けて4つ目はコルトピの能力『神の左手悪魔の右手』を発動させ、審判の死体をコピー。
死体のコピーに『人間の証明』を押し「ヒソカを壊せ」と命令する。
コピーされた人形は、コピーした人間の性格の影響を強く受けるので「殺せ」と命令すると、非効率な方法を取ったり、相手が死ぬ前に止まったり、最悪の場合は命令を無視。
だが命令を「壊せ」に変えると、共通して頭と体を外そうとする。
スタンプを押された人形も首から上を外せば動かなくなる。
そして、最後の能力は『転校生』
両手に矢印の刻印が浮かび、右手で触れると相手がクロロになり、左手で触れるとクロロが相手の姿になる。
能力の説明で焦らされたヒソカが動こうとするが、クロロは最後に最も重要な情報を話す。
クロロの能力は、持ち主が死ぬと本から消えてなくなるのだが『番いの破壊者』は死によって強まる念で本から消えない。
つまり『番いの破壊者』は一度刻印されると消せないということだ。
本を閉じようが消そうが関係なく、爆発するまでそのまま。
戦いで使う能力の説明が終わると、忠告に近いニュアンスで100%自分が勝つと宣言するクロロ。
それでも戦うことをやめないヒソカを見て、クロロは「人とは本当に面白いな」と物憂げな表情を浮かべ戦闘に入る。
クロロは『携帯する他人の運命』を発動させ、観客席の中に飛び込んだ。
近づきすぎればアンテナを刺されるが、離れすぎるとクロロの思う壺。
追いかけるヒソカを遮るように操作された大男が立ちはだかる。
そして、大男の死角から現れたのは、操作された男。
ヒソカは一瞬で2体とも行動不能にするが、クロロを見失ってしまう。
おそらく『転校生』で姿を変えて、気配を消しているのだろう。
厄介だと思いながらも嬉しそうに微笑むヒソカ。
ハンターハンター34巻No.353:冷徹
クロロとヒソカの乱入で観客席は大混乱。
気がつくと男に刺されたアンテナは消えていて、大量に作られた観客人のコピーがヒソカに襲い掛かる。
人形は首を切り落とさなければ動きを止めることができない。
バンジーガムを天井に貼り付けて回避するが、人形の量が多すぎて階段を登るように迫ってくる。
宙吊り状態になったヒソカの背後に現れたクロロ。
脇腹を狙って殴りかかったはずだが、ヒソカが防御するのを見て、後頭部に強烈な蹴りをお見舞い。
ダメージを受けながら、クロロの体術の素晴らしさを称賛するヒソカ。
床へ落ちたヒソカへ襲いかかる大量のコピー人形。
頭を切り離さない限り動き続ける人形は、感情を持つ人よりも遥かに厄介。
そして、確実に当てられる時にだけ攻撃をしてくるクロロ。
しかも人形が密集している場所へ追い込む冷徹さ。
少しずつ確実にヒソカにダメージを与え、体力を削っていく。
状況を打破するにしても、地道に人形の数を減らすしかない。
ヒソカの動きは完璧に読まれている。
であれば、読まれているのを利用して、人形の顔面をクロロ目掛けて飛ばすが・・・
それさえ読まれており、顔を思い切り踏みつけられる。
大きなダメージと引き換えに、ヒソカはもう一つの顔面をクロロにぶつけることに成功。
ようやく与えることができたダメージ。
ヒソカは勝てるのだろうか?
ハンターハンター34巻No.354:頭部
人形の顔面とクロロの顔面がぶつかったことにより、クロロの動きが一瞬止まる。
そのスキをヒソカは見逃さず、人形の顔面を脇腹に目掛けて追撃。
クロロは口から流血するほどのダメージを受けるが、それでも本を離さない。
顔面ヨーヨーを手にしたことで、態勢を立て直すヒソカ。
順調に人形の数を減らし、最後の一体を残す。
全ての人形を行動不能にしてしまうと『人間の証明』を維持する必要がなくなるからだ。
ヒソカは人形を押さえつけながら、クロロが次に取る行動を予測する。
オーダースタンプを解除せずに待機中の人形に新たな命令を出す。
②:スタンプを解除してギャラリーフェイクで更にコピーを増やす。
その後
A:スタンプを発動し、新たな命令を出す。
B:コンバートハンズの左手で自分の姿を変える
押さえつけている人形が解除されたことでパターン②が確定した。
クロロが『転校生』で他人の姿になれば、見つけ出すのは困難。
能力を使われる前に何としても見つけなければならない。
頭をフル回転させたヒソカはクロロを発見。
ヒソカに見つかることが想定外だったのか、クロロは逃げの一手。
逃げる観客をバンジーガムでクロロにぶつけて動きを封じる。
そして、顔面ヨーヨーを思い切り投げつけるが、避けられてしまう。
だが、本当の狙いはクロロにガムをつけること。
完全にクロロを捕えたかに思えたが・・・
ヒソカは違和感を抱く。
再起不能になるほど捕まえたクロロをズタボロにすると、見知らぬ男に姿を変えた。
ヒソカが追っていたのは『転校生』でクロロに姿を変えた偽物。
『携帯する他人の運命』とのコンボで本物のように見せていたのだ。
しかし、ヒソカが持っている人形が消えていないということは『神の左手悪魔の右手』は発動したままであり、クロロは能力を3つ発動していることになる。
ヒソカは勘違いをしていた。
『番いの破壊者』で厄介なのは、刻印された人形は『神の左手悪魔の右手』を解除しても消えないこと。
つまり、クロロは『神の左手悪魔の右手』で作ったコピーに『番いの破壊者』で刻印を押せば、同時に4つの能力を同時に使えることになる。
ハンターハンター34巻No.355:爆破
目の前で起こった事実を元に改めて思考するヒソカ。
『番いの破壊者』は両手の能力だが、片手でも発動させることが可能。
刻印を押されたコピーは『神の左手悪魔の右手』を解除しても消えない。
クロロがわざわざ能力の説明をしたのはミスリード(勘違いさせるため)の誘導だと気づいたヒソカは観客席からステージへ戻り、再び思考を巡らせる。
- 第一段階『神の左手悪魔の右手』で栞を固定
両手を空けた状態にする。
- 第二段階大量のコピー作成
この段階だと『神の左手悪魔の右手』を解除するとコピーも消える。
- 第三段階『番いの破壊者』をコピーに刻印を押す
両手の能力だが、片手でも発動可能。
- 第四段階『神の左手悪魔の右手』と『番いの破壊者』を解除
『死後強まる念』によって刻印が押されたコピーは消えない。
- 第五段階『人間の証明』を発動
消えなくなったコピーにスタンプを押す。
- 第六段階「ヒソカを壊せ」と命令
消えない&爆発できる人形がヒソカに襲い掛かる。
時間をかけすぎると救急隊員や警備員がやってきて、コピー人形も片付けられてしまうため、クロロにもあまり時間は残されていない。
おそらく、次の攻撃が本番になる。
『番いの破壊者』で最大威力にした爆弾人形がヒソカの近くで爆発することになるだろう。
ベストの戦略は人形を近づけさせないこと・・・
そして、クロロは実況者のマイクを奪い「ヒソカを壊せ」と命令を出すと、200を超えるコピー人形がヒソカへと一斉に襲いかかる。
客観的に見れば、ピンチでしかない状況だが凶悪な笑みを浮かべるヒソカ。
バンジーガムを5本の指から人形に飛ばし、巨大な人間ハンマーを作り出す。
人間ハンマーの威力は凄まじく、今までのヒソカはまるで本気を出していなかったと思えるほど、コピー人形たちを寄せつけない。
だが、人間ハンマーは念で覆っているわけではないので、すぐに壊れてしまい、持っていた人形の顔面ヨーヨーで対応する。
一方、クロロは遠くから携帯を操作し、何やら指示を出し・・・
ヒソカが持っていた頭が突然爆発。
手のひらは弾け飛び、万事休すか!?
ハンターハンター34巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ
今回の戦いは、よく分からないという人も多いかもしれない。
というか、冨樫先生はあえて分かりにくく描いているような気さえする。
なぜなら、ネテロ会長とメルエムの戦いには、お互いの視点とナレーションの解説が入っていたが、今回の戦いでは、ほとんどがヒソカの主観として描かれているからだ。
読者はヒソカの視点でしか戦いを見ることができないため、クロロが何を考えているのか読み解くことができない。
クロロ側の思考が描かれたとしても複雑なことに変わりはないけど・・・
さて、長きにわたるヒソカの思いは成就されるのだろうか!?
そして、この戦いの先には一体何が待っているのだろうか!?
ということで、34巻の後半でまた会おう!
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