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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター13巻前半のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター13巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 200ページ |
初版発行 | 2001年11月2日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2012年12月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2013年2月19日 |
発行所 | 集英社 |
12巻の後半で、幻影旅団に捕まってしまったゴンとキルアだったが、代わりにクロロを捕獲することに成功したクラピカ。
メンバー内では「仲間を守る派」と「掟を守る派」に分かれて、一触即発の状態。
ヒソカはクロロと戦うために何かを企む。
果たして、復讐のために生きるクラピカが選ぶのは「使命」か「仲間」か・・・
街全体を巻き込んだ戦いもいよいよ完結!
誰も予想できない展開を一緒に見ていこう。
ハンターハンター13巻No.116:9月4日⑮
クロロは人質に取られた状況を昼下がりのコーヒーブレイクとたとえ、クラピカを挑発。
挑発に耐えきれず、クラピカはクロロをボコボコにする。
憎き敵がバカにしてくるのだから、冷静でいることは難しい。
しかし、クロロの言葉は真実。
幻影旅団にとって「死」は不安や恐怖の対象ではなく、日常に存在するものなのだ。
センリツはクロロの鼓動を聴き、恐怖を覚える。
その鼓動の不気味さが、クロロの異常性を象徴していた。
さらにクロロは、ウボォーギンの最期の言葉をクラピカに尋ね、クラピカは「覚えていない」と答えるが、すぐに嘘だと見抜かれてしまう。
完全に冷静さを失うクラピカを見て、クロロは「使命より仲間を取る」と確信した。
一方、幻影旅団のアジトに何者かが侵入する。
待機していたボノレノフとフランクリンは、着物を身に纏った子ども『カルト』を目撃するが、すぐに窓から飛び降り、去って行った。
カルトの真の目的は、イルミとヒソカが入れ替わるための時間稼ぎ。
撹乱は成功し、イルミとヒソカは無事に入れ替わる。
不穏の影がさす・・・
ハンターハンター13巻No.117:9月4日⑯
1人で空港まで辿り着いたパクノダ。
- 念能力の使用を一切禁止
- 旅団との接触を一切禁止
頭を潰せば幻影旅団は消えると思っていた。
しかし、頭を潰したとしてもクモは存在し続けることを知ったクラピカは「本当にこれでいいのか?」と迷うが、他に何も思いつかない。
それにゴンとキルアを無事に取り戻すことが今のクラピカの最優先事項。
パクノダは2つの条件を了承し、かつてウボォーを殺した鎖『律する小指の鎖』がクロロに刺される。
そして、次はパクノダ自身が受ける条件。
- ゴンとキルアを小細工なしで無事に解放すること
- クラピカの情報を一切漏らさないこと
これもパクノダは受け入れた。
もし、幻影旅団が本当に血も涙もない非情なだけの集団なら、最初からクロロを取り返すための取引は行われなかっただろう。
頭の良いクラピカは、幻影旅団がただの冷酷なだけの存在ではないと感じている。
少なくともパクノダは違う。
感じながら、気づかないフリをしているのだ。
もし、気づいてしまったら純粋な憎しみを向けることができないから・・・
センリツはクラピカの中の矛盾を鼓動で感じ取っていた。
確かにクモは悪かもしれない。だけど目の前にいるパクノダの「クロロを助けたい」という純粋な気持ちにつけ込むクラピカは悪じゃないと言い切れるのか?
「正義」の対義語は「悪」ではなく「もう一つの正義」なのかもしれない。
念の刃が刺されたパクノダはアジトに帰還するが、団長を連れて来ていないことと、ゴンとキルアを連れて行くと言い出したことにブチギレるフィンクス。
『クロロを助けたい派』と『掟を守る派』で不穏な空気が流れる。
ハンターハンター13巻No.118:9月4日⑰
『クロロを助けたい派(マチ・パクノダ・コルトピ)』と『掟を守る派(フィンクス・フェイタン)』での言い合いが徐々にヒートアップしていく。
パクノダ以外は、クラピカが操作系か具現化系か知らないため「クラピカに操作されている」という可能性も捨てきれないため、争うのも無理はない。
今にも戦闘になりそうな争いを止めたのはゴンだった。
「なぜ、仲間を助けたい気持ちがわからないんだ!」
この純粋さがゴンの良いところであり、悪い部分でもある。
フランクリンがフィンクスとフェイタンを止めなければ、ゴンとキルアは殺されていたかもしれない。
シャルナークが想定するクモにとっての最悪のケースは「団長はすでに死んでいて、マチ・コルトピ・シズク・パクノダ・ノブナガ・ヒソカが操作されていること」
しかし、クモにとって最悪のケースは「クモが全滅すること」だとフランクリンは語る。
それ以外のケースは屁でもない。
旅団同士が揉めていたら本当に全滅しかねないので、パクノダを行かせてクロロが帰ってこなければ操作されてる奴をぶっ殺してクモ再生ということだ。
フランクリンは影のまとめ役になっているのかもしれない。
フランクリンの説得の甲斐あって、メンバーはパクノダを行かせることにしてことなきを得た。
ところが、順調に進んでいた話をぶち壊すように突然空港に現れるヒソカ。
ヒソカの目的はクロロと戦うこと。
それ以外は興味がないためクラピカは許容し、クロロとゴンとキルアは無事に交換された。
戦うために岩山に残ったヒソカとクロロは・・・
ハンターハンター13巻No.119:9月4日⑱
旅団内での争いは掟で禁止されているため、ヒソカは自分がクモのメンバーではないことを明かす。
これで思う存分戦うことができると高揚するヒソカを待っていたのは、念が使えなくなったクロロ。
念を使えないこと知ったヒソカは、すっかりクロロに興味を失い、パクノダに本来の占いの結果を告げて去って行った。
アジトに戻ったパクノダ。しかし、そこにクロロの姿はない。
フィンクスは「理由を説明しろ」と今にも襲い掛かりそうだが、パクノダは「信じて受け止めてくれる?」と結成時のメンバーに銃を向ける。
そして、弾に込められた想い・記憶・情報が伝えられ、パクノダは死んだ。
ハンターハンター13巻No.120:9月6日①
ゴンたちが無事帰還した後、クラピカは能力を長時間した反動で丸1日以上寝込んでいた。
しかし、クラピカが寝込んでいる間は幻影旅団との争いが起こることはないため、ゴンは少し安堵する。
2人の課題はグリードアイランド。
以前、ゴンの考えた作戦を聞いたキルアは「8割方成功する!」と盛り上がる。
早速、オークションへ向かうと絶対に会いたくないクモと遭遇。
逃走を図るが、一瞬で追いつかれてしまう。
しかし、意外なことに彼らに戦意はなかった。
理由は『死後より強まる念』
念は人の思いによって作られていて、死ねば消えるとは限らず、むしろ強まる可能性さえある。
団長の心臓から鎖が消えるまで無闇にクラピカを殺すことはできなくなり、ゴンたちを殺すつもりもないらしい。
パクノダの死を知ったゴンが悲しそうな表情を見せると、フィンクスは「パクはお前らに感謝してたぜ」と告げ去っていった。
パクノダの心境を知っているからこそ、二人は手を出されずに済んでいたのかもしれない。
ハンターハンター13巻No.121:9月6日②
目覚めたクラピカはボスの安否をセンリツに確認。
センリツは「ネットオークションに変わったからボスは帰った」と説明するが、クラピカはすぐに嘘であることを見抜く。
センリツの説明は全てが嘘ということではなく、クラピカに心配をかけないようにする配慮の一環。
とにかくボスが無事であることを知ったクラピカは安心して再び眠りにつく。
一方、ゴンたちはグリードアイランドのオークションに参加していた。
ゴンの秘策は、自分でグリードアイランドを購入するのではなく、買った人物にアプローチをかけてゲームへの参加を申し出ることだった。
2人はオークション終了後、グリードアイランドの落札者『バッテラ』に声をかける。
バッテラはオークションに参加できること自体が特別であることを認識しているため、話を聞く価値があると判断。
シングルハンターの付き人『ツェズゲラ』によって、参加資格があるどうかを試されるが、答えは「プレイしても死ぬだけ」という厳しい言葉だった。
ハンターハンター13巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ
13巻の前半の見どころは、なんと言っても幻影旅団のやり取りだろう。
ただの悪逆非道な犯罪集団ではなく、彼らなりの仲間を想う気持ちや組織としての掟を重んじる心があるからこそ、葛藤や迷いがメンバーの行動として表れているのがよく分かる。
冨樫先生はキャラクターが勝手に動き出すと表現しているんだけど、作者の手を離れて動き出す存在って、もはや実在してるのと同じだよね。
具現化系の最も苦手とする放出系能力を完全に利用している冨樫先生は、多分緋の目が発動してる・・・
と、余談はここまでにして、長かったヨークシン編もようやく完結し、いよいよグリードアイランド編に突入!
後半では、ゴンとキルアの更なる成長が見られるぞ!
波乱万丈な2人の旅路は、まだまだ始まったばかり!
ということで、13巻の後半でまた会おう!
僕もグリードアイランドやってみたい!
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