こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター20巻のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター20巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 200ページ |
初版発行 | 2004年6月4日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2012年12月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2013年4月4日 |
発行所 | 集英社 |
19巻の後半で、NGLに入国したゴンたち。
しかし、NGLはすでにキメラアントに占拠されており、悲惨な光景だけが広がっていた。
さらにラモットとの戦闘によって、キメラアント側は念能力に目覚めてしまう。
そして、ゴン・キルア・カイトの3人はキメラアントの巣を目前にして、ネフェルピトーからの襲撃を受ける。
ゴンとキルアを庇ったカイトは片腕が切り落とされ、状況は絶望的。
カイトはゴンたちの逃げる時間を稼ぎ、逃げ切ったゴンとキルアは「強くなって早くカイトを助けに行こう」と約束するが・・・
カイトはすでにネフェルピトーによって殺されていた。
ネテロ会長が放った刺客を倒すことができれば、NGLに戻ることができる。
果たして、2人は強くなって再びNGLに舞い戻ることができるのか!?
ハンターハンター20巻No.200:条件
今のゴンたちでは、キメラアントの討伐の邪魔になるとネテロ会長に言われたゴンとキルア。
再び、討伐に参加するには刺客を倒し『割符』と呼ばれる2つに割った木片を手に入れなければならない。
刺客がどんな人物か全く分からない2人の前に突然『パーム』と名乗る不気味な女が現れる。
ホラー映画にでも出てきそうな風貌。
異様な雰囲気を放つパームに身構える2人だが、意外なことにカフェで『刺客』について詳しい話を教えてくれるとのこと。
どうやら、パームは刺客ではなく『ノヴ』の弟子らしい。
刺客となるのは『モラウ』の弟子である『ナックル』と『シュート』という人物。
1ヶ月以内に2人を倒さなければNGLに戻ることはできない。
その頃、ネフェルピトーはカイトとの戦いを「夢のような時間だった」と思い出していた。
死んでしまったカイトを前に「もう一度戦いたい」という理由で能力のヒントを得たネフェルピトー。
凶々しいオーラが何かを具現させようとしている。
一体、どんな能力になるのだろうか?
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モラウ側の刺客であるナックルとシュートもゴンたちの情報が全くない。
ナックルは時代錯誤したようなリーゼント頭に学ラン(長ラン)のような格好をしており、街で「勝負しろ」と叫びまくる。
その様子を見たキルアのナックルに対する評価は「かなり強そう」とのこと。
ナックルに勝つためにキルアは2つの提案をする。
- 基礎能力の向上
- 敵の能力を把握
能力さえ分かれば、ゲンスルーの時のように対策して勝てる可能性が上がる。
しかし、ゴンは基礎能力の向上だけ良いと言う。
なぜなら、NGLでの戦いは相手の能力を知らないのが当たり前だからだ。
ゴンが欲しいのは『勝利』ではなく、どんな敵が相手でも勝てる『強さ』であり、作戦勝ちできてもNGLで通用しなければ意味がないと考えている。
更にゴンは1ヶ月ではなく、1週間で強くなりNGLに戻ると宣言。
そこへ突然ビスケのツッコミが入る。
どうやら、パームが能力を使いビスケを呼んだらしい。
部屋に入ると説教の続きを始めるビスケ。
ビスケ曰く、ネテロ会長が1ヶ月でやれと指示することは1年でも達成困難らしい。
それを1週間でやろうとするのは、あまりに無謀。
正論を叩きつけられ、ゴンは何も言い返すことができない。
師匠として改めてビスケが、ゴンとキルアに課せたのは『練』を3時間維持すること。
ゴンよりも体力のあるキルアでも、調子が良くて55分しか維持できず、10分延ばすだけでも1ヶ月かかるのが定説。
休んでいる暇などありはしない。
限界まで体力を使い果たし、眠りについたゴンたちをビスケの能力『桃色吐息』でカバー。
30分で8時間の睡眠効果を得ることができる。
修行の様子を見ていたパームは、逃げるなら早く逃げろと忠告をする。
ギリギリまで期待させてNGLに行けなかったら、怒りでゴンたちを殺してしまう可能性が高いと自覚している。
しかし、ゴンは「必ずNGLに連れていく」と約束する。
その頃、NGLにいたネテロ会長はネフェルピトーを見て「ワシより強くね?」と汗を流していた。
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター20巻No.202:決闘
ネフェルピトーが、ネテロ会長よりも強いことを信じていない様子のノヴ。
ネテロ会長はハンター協会最強の存在。彼が勝てないということは誰もキメラアントに勝てないことになってしまう。
勝敗の行方は、どちらに転んだとしても戦わずに済むに越したことはない。
ただ、ネフェルピトーの広すぎる『円』を掻い潜るのは至難。
確実に周りのキメラアントたちを排除していく作戦に出る。
モラウは大きなキセルを吸い、煙を大量のウサギに形成して偵察させる。
ネフェルピトーの『円』に引っかかり、どうするか悩んでいると「放っておいて構わない」と話しかける『シャウアプフ』2体目の直属護衛軍だ。
もうすぐ3体目の『モントゥトゥユピー』も目覚めるらしい。
ネフェルピトー級の存在が、まだ2体もいるのは脅威だ。
人間に勝ち目はあるのだろうか?
一方、なんとか『練』を3時間維持できるようになったゴンたち。
体力を使い果たし、ほぼ動けない状態の中、ビスケから「ナックルと戦いに行け」と指示する。
負けても割符を取られる前に逃げて、次の日にリベンジを勝つまで続けるらしい。
一見、鬼畜にしか思えないが1ヶ月という短い時間なのだ、それぐらいしなくては強くなんてなれないだろう。
やはり成長に魔法なんてないのだ。
そして、ナックルの元を訪れた2人。
ゴンたちを見たナックルは不気味な雰囲気を放つ。
ハンターハンター20巻No.203:ジャイロ
自分たちから仕掛けたものの、ナックルの威圧感に動けなくなってしまうゴンとキルア。
どうやら、自分の敵が子どもだったことで、舐められていると感じて怒っているようだ。
「お前らなんかに一生負けねぇ、俺を殴れ!格の違いを思い知らせてやるよ」と挑発するナックル。
ゴンは腹を立てるが、格下なのは事実なので言い返すことができない。
今までのゴンなら怒鳴っていたが、NGLで意地だけでは超えられない現実を思い知り、精神的に成長したのだ。
言われた通り、全力で殴ろうとするゴンの跳ね上がったオーラに驚愕するナックル。
『硬』で防がないと間違いなく死ぬ。しかし、防ぐ場所を間違えても死ぬ。
まさか、死の危機をいきなり迎えることになるとは想像もしておらず、意を決してお腹に『硬』をする。
予想通り、ゴンは腹を殴り、ナックルは死なずに済んだものの気を失った。
気を失っている間に割符を取らなかったゴンたちを認めたナックルは、修行の相手になると協力してくれることになる。
ゴンたちが食事をしていた頃、近くを一体のキメラアントが通り過ぎていく。
強靭な意志で女王の命令を受けなかった者だ。
人間だった頃の名は『ジャイロ』NGLの影の王だ。
比類なき悪意と確固たる目的を進む彼は、一体何者なのだろうか?
ハンターハンター20巻No.204:ジャイロは
ジャイロは12歳まで飯場で育ち、言葉より先にレンガの積み方やコンクリートの作り方を覚えさせられた。
父親と2人で暮らしで、タダ働きを強いられ、ほとんど話すこともないため、7歳までロクに喋ることもできなかった。
寝るときは寝返りすら許されない。
どんなに扱いが酷くても幼いジャイロにとって、父親は神にも等しい存在だった。
死に瀕した時に父親が助けてくれた過去と「出ていけ」と言われたことがないことにジャイロは小さな誇りを持っていた・・・
その話を青年に打ち明けると、いとも簡単に真実を告げられる。
怒ったジャイロは青年に飛びかかるが、返り討ちに合った挙句、ジャイロは信じられないものを見た。
ボロボロにされる自分と目が合いながら、全く関心を示さない父親。
その瞬間、ジャイロは全てを理解した。
「オレは人間じゃなかったんだ」と・・・
立ち上がったジャイロは近くにあったハンマーを手に取り、部屋で酒を飲んでいた父親を殴り殺して飯場を後にする。
その9年後にNGLを設立。さらに9年後にはNGLは国家となり、王となった。
そして、キメラアントに食われたジャイロは完全に人ではなくなった。
ジャイロの目的は全世界に悪意をばら撒くこと。
結局、ジャイロはゴンと出会わずに街を去っていった。
キメラアント側は念能力に目覚めさせる選別と、ネテロ会長たちによって数が減らされていた。
残る師団長は28名。兵隊長=約140名。戦闘兵=約2100名。
上手くいけば、王が生まれる前に決着させることができるペースだ。
ハンターハンター20巻No.205:残り時間
ゴンとキルアは毎日疲れ果てた状態でナックルに勝負を挑んでいたが、全く歯が立たない。
ヘトヘトの2人を帰り道に襲撃しようとするナックルの相方『シュート』
しかし、シュートの精神面は弱く、絶好の機会でも攻撃を仕掛けることができず、結局何もできないまま見逃す。
モラウがナックルとシュートを認めていないのは、精神的な弱さが残っているからだ。
2人は体術だけならカイトにもひけを取らない。
つまり、今回の修行はゴンたちだけでなく、ナックルたちにも意味のあるものとなっている。
連日の修行を繰り返すうちに2人は、2時間ぐらい意識しなくても『練』を維持できるようになっていた。
それでもビスケは間に合わないと予想し、パームから逃げる準備を行う。
どうやら、ゴンとキルアは自分達に必要なものが何か気づいていないらしい。
仮に気づけたとしても、ようやく半分。
1人前になるためには、まだまだ時間がかかる。
NGLではネテロ会長がキメラアントを次々に倒し、師団長の数は14体にまで減っていた。
約束の期日まで残り7日。
果たして、討伐が先か王が生まれるのが先か?
全ての陣営が新たな展開を迎えようとしている。
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター20巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ
20巻前半のハイライトはジャイロの登場。
20巻以降、ジャイロのことが描かれることはないが、読者に圧倒的な存在感を見せつけ、今もなお様々な考察がされている。
彼はストーリーに今後どのような影響を与えるのだろうか?
そして、自分たちの実力を知り、改めて修行に励むゴンたち。
専門家曰く、王が生まれるまで2ヶ月はかかるらしく、順調なように思えるが19巻と同じように嫌な予感がヒシヒシと伝わってくる。
果たして、ネテロ会長・ゴンたちは王が誕生する前にキメラアントの討伐を完遂することができるのだろうか?
ということで、20巻の後半でまた会おう!
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