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シャウアプフについて徹底解説
シャウアプフの概要 | |
---|---|
年齢 | 生後数ヶ月 |
誕生日 | 数ヶ月前 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
性格 | 合理主義・情緒不安定 |
念系統 | 操作系 |
能力 | 『鱗粉乃愛泉』『蝿の王』 |
シャウアプフはキメラアントの王直属護衛軍3戦士のうちの1匹。
ネフェルピトーの次に生まれ、護衛軍の中では参謀のような役割を担っている。
作中では『プフ』と呼ばれることが多く、口癖は「〜それだけのこと」
自称『女王の意志を継ぐ者』らしい。
シャウアプフについて①:外見
一見、シャウアプフは中世のヨーロッパを彷彿とさせるフォーマルな服を着用した人間にしか見えないが、蝶の特性を色濃く引き継いでおり、触覚と羽を持っている。
バイオリンを奏でる彼の姿を見た者は、優雅でミステリアス、そしてナルシストっぽい印象を受けるだろう。
シャウアプフについて②:性格
普段は極めて冷静で合理的な選択をするが、メルエム(王)のことが絡むと感情の起伏が異常なまでに激しくなり、合理性とは程遠い行動を取ることがある。
奇行の要因は聡明さゆえの理想の高さ。
忠誠心の強さは他の護衛軍と変わらないが、理想とズレた出来事に遭遇すると修正が効かず、3匹の中で最も行動に影響が出やすい。
人間のことは下等な存在と見下しており、メルエムがコムギと親密になることによって、理想から遠くなることを何よりも恐れていた。
メルエムが理想の王像から離れていくことを恐れた結果、最終的に彼を欺く行為にまで及んでいる。
シャウアプフについて③:強さ
シャウアプフは強さのベクトルが他の護衛軍とは若干異なっているが、総合的な実力はネフェルピトーやモントゥトゥユピーと同程度。
メルエムに殴られても耐えることのできる丈夫さ・身体能力の高さ・凄まじいオーラ量・自由に飛ぶことができる羽・バラバラに散らばる身体・心を読む能力・頭の回転など、人間ではあり得ないスペックを兼ね備えている。
基本的に人間では勝つことができない存在と考えて差し支えがない。
ナックルやシュートより高い実力を持つノヴが、シャウアプフのオーラを見ただけで戦意を失ったことが1つの証明となっている。
シャウアプフについて④:念能力
冨樫展で公開された『念能力設定資料』によって、シャウアプフの念系統は操作系であることが判明した。
『属性円』と呼ばれる系統の修練度を表す値は『天賦』と呼ばれる場所に位置している。
シャウアプフは蝶の特性と操作系能力を組み合わせ、多種多様な能力を扱う。
- 『鱗粉乃愛泉』
- 『蝿の王』
- 他人の能力を開花させる能力
- 鱗粉で催眠をかける能力
鱗粉乃愛泉
対象者の周囲を鱗粉で覆い、オーラの流れを鮮明にすることで相手の精神状態を知る能力。
30種類ほどの感情パターンを分析し、相手の思考を推察することができる。
パクノダのような純粋に思考を読み取るわけではなく、いくつかの感情パターンを分析することによって相手の思考を読み解かなければならないため、高い分析技術と知能がなければ能力を活かしきることはできない。
シャウアプフの場合、能力を使わなくてもナックルやゴンの性格を言い当てていたことから、非常に相性のいい能力と言えるだろう。
蝿の王
自身の身体を最小ナノサイズ(作中では最大100兆匹)まで分裂させることができる能力。
分裂した個体にも思考能力が備わっており、体験したことを共有することもできるため、広範囲での情報収集や陽動作戦が可能。
打撃や斬撃であればバラバラに散らばりダメージを受けないが、司令塔となる本体は、ハチ程度の大きさを維持しなければならず、小さくなっている時のシャウアプフの戦闘力は大幅に下がる。
メルエムの尻尾による攻撃は普通に受けているため、能力はオートではないと推察できる。
また、小さく分裂できる能力を応用して、他者を細胞レベルで真似て再構築することで声や顔を成りすますことも可能。
他人の能力を開花させる能力
作中では詳しく記されていないが、何らかの手段を用いて他者の能力を開花させる能力。
シャウアプフの能力が蝶と関連していることと、改造されたパームが繭から出てきていることから、イモムシから蛹、蛹から蝶へと変態することをかけた能力である。
作中では人間5000体が繭状態になっているが、当初では5万人を予定しており、数の制約はほとんどないと推察できる。
パームが強力な使い手として登場したことや、ヂートゥが何度も能力を変更していることを考えると、とんでもないチート能力であり、能力者が開花する前だからこそ人類は勝てたといっても過言ではない。
鱗粉で催眠をかける能力
人間の選別を速やかに行えるよう意識を奪った操作系と放出系の複合技である催眠用の鱗粉。
50万人近くが同時に催眠をかけられており、能力開花と同様に数の制限は限りなくないに等しい。
また、催眠にかかった人間は効果が解けた後、体調不良によって4万人以上が死亡しているため、微弱ながら毒性も含んでいると推察できる。
シャウアプフについて⑤:声優
アニメでシャウアプフ役を演じたのは『羽多野渉』さん。
他の作品では
- 『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』(筑摩小四郎)
- 『NARUTO』(弥彦)
- 『黒子のバスケ』(実渕玲央)
- 『僕のヒーローアカデミア』(心操人使)
などを演じている。
シャウアプフについて徹底考察
ここからはシャウアプフの、まだ明かされていない謎や伏線・疑問について考察していくぞ!
僕が気になっている部分は、全部考察するつもりだけど「こんなところも気になる!」って意見があれば、お気軽にコメントやお問い合わせを待ってるぜ!
シャウアプフについて考察①:女王の意志を継ぐ者とは?
作中でシャウアプフは、自らを「女王の意志を継ぐ者」と名乗っている。
一体、どんな意味が込められているのだろうか?
そして、女王の意志とは何を指しているのだろうか?
文脈とシャウアプフの行動から読み取ってみよう。
女王の意志とは?
そもそも女王の意志とは何だろう?
女王は自身を傷つけて生まれたメルエムに怒るどころから、早く生まれすぎたことによって身体に異常がないかを心配していた。
さらに死に瀕してなお「私などにかかずらわっている時間はありません。あの子には世界を統べる可能性があるのだから」と発言していることから、女王にとって王であるメルエムは、自分よりも遥かに優先順位の高い存在であることが分かる。(※かかずらわっている=些細なことにこだわる)
また『メルエム』という名前を『全てを照らす光』の意味を込めてつけていることから、女王はメルエムが『世界を1つにまとめ上げて、導く存在になり得る』と考えて(願って)いる。
つまり、女王の意志とは『メルエムに世界を統べる存在になってほしい』ということ。
シャウアプフは女王の意志を継いでいるのか?
女王の意志が『メルエムに世界を統べる存在になってほしい』という願望であるならば、シャウアプフも同じことをメルエムに願っているのだろうか?
おそらく、答えは「YES」だが、女王とシャウアプフとでは決定的に異なっている点がある。
それは立場だ。
女王は種の頂点に立っていた身であり、メルエムの母親でもある。
一方、シャウアプフは護衛軍として主に仕える存在であり、母親でもない。
つまり、同じ願い(女王の意志)を持っていたとしても、女王とシャウアプフでは捉え方が異なるため、その先にある行動も異なるはずだ。
もちろん、女王が健在でコムギと親密になる過程を見ていたら、どんな行動を起こしたかは知る由もないが、少なくともメルエムを欺くようなことはしなかっただろう。
自身でも「屑以下の背信者プフ」と考えていたのが、良い証拠だ。
シャウアプフについて考察②:名前の由来
護衛軍の3人『ネフェルピトー』『シャウアプフ』『モントゥトゥユピー』はエジプトの神とフランスの絵本が由来してると推察できる。
シャウアプフはエジプト神話に登場する『シュウ(シャイ)(シャウ)』と、フランスの絵本カロリーヌに登場する『しろねこプフ』が合わさっている。
エジプト神話のシュウは『定められたもの』を意味する運命を司る神で、時代が移り変わるとともに人間→山羊→蛇へと姿を変えていったとのこと。
作中でシャウアプフは、メルエムを必死にコムギから遠ざけたにもかかわらず、最終的に阻止できなかったことや、徐々に冷静さを失い本性を露わにする姿は重なっているように思える。
また、しろねこのプフは蝶ネクタイをしたオシャレな猫なので、外見は重なる部分はある。