こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター32巻のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター32巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2012年12月28日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2012年4月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2014年10月3日 |
発行所 | 集英社 |
それはどんな願いごとも叶えてくれる能力と、願いごとの大きなに比例して要求が大きくなる代償だった。
次期会長選挙と家族内指令を巻き込んだ戦いは多くの犠牲者を出してしまう。
果たして、キルアはゴンとアルカを救い出すことができるのだろうか!?
32巻では、レオリオが次の会長候補として抜擢される。
いよいよ選挙編も最終局面!
ハンターハンター32巻No.331:X日エックスデー

選挙会場の廊下を歩くジンの前に立ち塞がるチードル。
ビーンズから旅立つと聞き、止めに来たのだ。
選挙はまだ4人に絞られただけだが、ジンには今後の展開が分かっている様子。
助言を預かりに来たチードルに難色を示すジン。
言った通りに行動したことがないからだ。
ジン曰く、パリストンにはチードルの行動が手に取るように分かっていて、その上で『選挙に勝とうとも負けようとも思っていない』とのこと。
今後の選挙では、パリストンとチードルの順位が逆転し、それがXデーまで続く。
理解の追いつかないチードルに、ジンは「ネテロの意志を継いでるのはパリストンだけだ」と言い放つ。
ネテロ会長が大好きで、パリストンが大嫌いなチードルはブチギレ。
落ち着いた雰囲気とは程遠い罵詈雑言を浴びせるが、ジンは構わず、東ゴルトーでキメラアント化された5000体の人間がいることを伝えた。
パリストンは5000体のキメラアントで遊ぼうとしており、Xデーは次のハンター試験日。
ただし、ハンター十ヶ条の解釈次第で状況が少し変わると、要領を得ない説明が続き「後は自分で考えろ」と話は終わってしまう。
一体、どういうことなのだろうか?

ツボネの手を治して眠っているアルカ。
目覚めれば、ついにゴンを治すことができる。
選挙会場では、次の会長が決まるまで会場から人を出さないことが決まる。
それを知ったジンは「やばいな」と意味深に思う。
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ハンターハンター32巻No.332:喝采

再び選挙が始まり、会場では上位4名の演説が行われる。
ミザイストムはパリストンを落選させるために捨て石となり、チードルに票を入れてくれと促す。
チードルはレオリオに票を入れるように促し、ざわつく場内。
チードルの意外な演説に、これまで余裕を見せていたパリストンから笑顔が消える。
しかし、選挙なんてどうでもいいレオリオは、自分が会長になったらハンター協会を私物化すると、またしても場内をざわつかせた。
レオリオはゴンを治すことで頭がいっぱいなのだ。選挙どころではない。
友達であり、仲間であるゴンは人類を助けるため、誰かのためにずっと活動していて死にかけている。
そんなことも知らず、自分のためだけに行動していたレオリオ。
ゴンが死にかけていると知った今でも、できることは声を掛けることだけ・・・
だから、会長になってもハンターたちに声をかけ続ける。
レオリオの演説は会長になるための言葉ではなく、心からの叫びだった。

チードルは話を聞きながら、なぜジンがレオリオの攻撃を避けなかったのかを理解する。
みんなの前で臆することなく、仲間のために声を荒げるレオリオに可能性を感じていたのだ。
演説が終わり、大きな拍手が起こる会場と、何かを考えるパリストン。
一方、病院ではアルカが目覚め、いよいよゴンを治す準備が整う。
ナニカのルールがキルアにだけ当てはまらないと気づいたイルミは、モニターで様子を見ながら、ナニカの能力を道具として使おうと邪な野心を燃え上がらせていた。
キルア自身もバレたことに気づいており、ゴンを治したら誰にも『お願い』をさせるつもりはない。
そして、ついにゴンを元に戻してくれとお願いする。
ハンターハンター32巻No.333:鳴動

予想外の演説が続き、パリストンの演説が始まっても会場内は大騒ぎ。
パリストンは気にすることなく、ミザイストムが会長にふさわしいと話し始める。
会長になるために必要な条件は3つ。
1つは戦闘力、2つ目は経験、3つ目は器。
全てを兼ね備えているのはミザイストムだと言い出した。
またパリストンが何を考えているのか分からなくなったチードルは、ジンを見るが「自分で考えろ」とでも言うように眠る。
犯罪ハンターのミザイストム曰く、パリストンは確実に闇側の人間。
ハンター協会内で好きにさせてはいけない。
結果だけを見れば、ネテロ会長ですらパリストンを御し切ることができなかった。
今回の選挙でパリストン体制を崩壊させると強く決意するミザイストム。
一方、病室ではミイラのようになったゴンの腕を取り出し、ついにナニカが触れる。
その瞬間・・・
とんでもないエネルギーと光がほとばしり、病院の周囲を警戒していた者たちにも衝撃を与える。

病院から離れた場所で見ていたイルミも、凶々しい笑みを浮かべ「ナニカはオレのものだ」と邪悪な欲望を加速させた。
病院から発せられたエネルギーは選挙会場にいた一部の者にも届き、それぞれ反応を示す。
選挙の結果は1位レオリオ・2位パリストン。
残った二人で再度選挙が行われる。
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ハンターハンター32巻No.334:完敗

壇上に立つレオリオとパリストン。
お互いへの質疑応答が終わると、パリストンは緊急動議を発令。
テーマは『ハンター十ヶ条とハンター試験の見直し』
この瞬間、チードルは完全に理解する。
ジンが言っていた『選挙に勝とうとも負けようとも思っていない』の意味を・・・。
勝ち負けが眼中にないパリストンは、他者の感情を操り、ルールを利用して最も嫌がることを選択できる。
だが、チードルは真の意図にまだ気づいていない。
長引きそうな状況にレオリオが文句を言った瞬間、会場のドアをモラウが勢いよく開ける。
そして、元気なゴンが姿を見せた。
拍手で沸く会場内。非常にめでたいことだが、これでレオリオが会長をする動機も後押しもなくなってしまう。
パリストンの狙いは、最初からレオリオを最後まで残すこと。
全てのパフォーマンスはゴンが会場内に現れるまでの時間稼ぎにすぎない。

完全敗北を認めざるを得ないチードルは、いつから予測していたのかをパリストンに尋ねる。
パリストン曰く、ジンが立候補すると言った時(30巻:抽選)には、すでに今の場面が頭に浮かんでいたとのこと。
ただ、壇上に立っていたのはジンとパリストンで、勝ったのはジンだったらしい。
つまり、ジンが「立候補する」と言った時点でパリストンは完敗していたのだ。
ゴンを選挙に利用されたら決してパリストンは勝てなかったが、ジンが選挙を降りてレオリオにバトンが渡されたことで、今の絵が完成。
あり得ない予測と洞察に驚愕するチードル。
もはや、戦っているステージが違いすぎる。
大歓声の中、ドゥーンとリストがゴンを呼ぶ。
そこにはジンの姿が・・・
選挙が終わるまで会場から出られないと知った時「やばいな」と思ったのは、この場面を想定してのことだろう。
どうするジン!?
ハンターハンター32巻No.335:決定

泣きながらカイトのことを謝罪する。
本当は自分が死ぬべきだったと泣きながら話すゴンに「それは違う」とジンは伝える。
ゴンを連れて行ったのはカイトの読みが甘かったからだ。
もちろん、弱かったゴンにも責任はあるが、最終的に読みをはずしたカイト自身に責任がある。
ジンとゴンの再会に盛り上がる場内だったが、選挙はまだ終わっていない。
レオリオとパリストンのどちらに投票するかパリストンは尋ねる。
もし、今のゴンがレオリオを指名すれば、みんなの票はレオリオに流れる可能性が高い。
だが、ゴンが指名したのはパリストンだった。
レオリオは会長ではなく、医者を目指しているからだ。

そして、あっさり13代目会長になったパリストンは、チードルを副会長に指名して、あっさり会長を辞任して会場を去る。
バカにされたと感じたチードルはパリストンを追うが、今にも泣き出しそうな表情を浮かべて「もっと会長と遊びたかった」と意外な反応を見せた。
パリストンが副会長になったのは、会長になりたかったからじゃないらしい。
すぐにいつものパリストンに戻り、ハンター試験と十ヶ条の改正を早める忠告をして去って行った。
そして、ナニカを手に入れるため、イルミは病院にやって来る。
迎え撃つ気でいるキルア。
果たして、ゾルディック家の家族内指令はどのような結末を迎えるのか?
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ハンターハンター32巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ
総選挙編は短いけど、かなり細かな設定と描写がされていて見どころが多い。
例えば、ジンの表情やパリストンの沈黙。
「ん?」って感じる部分は、後から解説されて「あ〜、そういうことだったのか!」って思わされる部分があった。
多分、まだまだ明かされていなかったり、気づいていない部分もいっぱいあるだろうから、何回も読んで楽しめる!
ハンターハンターは32巻だけに限らず「あれってどういう意味だったんだろう?」って感じるシーンかなり多いよね。
冨樫先生、お願いだから全部明かして欲しい・・・
さて、32巻の後半では久しぶりにゴンとキルアの対面&ゴンとジンの対面!
果たして、ゴンはずっと探していた父親と何を語り合うのだろうか!?
そして、キルアはアルカを守り切ることができるのだろうか!?
まるで最終回のような32巻の後半でまた会おう!
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