こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。
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アイザック=ネテロについて徹底解説
ネテロの概要 | |
---|---|
年齢 | 不明(推定120歳前後) |
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
性格 | すけべ・楽観的・腹黒 |
念系統 | 強化系(極) |
能力 | 百式観音 |
『アイザック=ネテロ』はハンター協会12代目の会長であり、心源流拳法の師範であり、暗黒大陸には2回ほど行った経験がある強者。
年齢は100歳を超えており、本人は「20年ほど前に100歳になった」と発言しているため、120歳は超えている可能性が高い。
作中のキャラクターでは強さや過去が描かれている方だが、それでも大半は謎に満ちた存在でもある。
ネテロについて①:外見
ネテロ会長はチョンマゲに長いヒゲを蓄えた仙人のような外見をしており、パッと見た感じ「優しそう」「人が良さそう」などの印象を与えるだろう。
しかし、作中で何度も画風が変わり、とんでもなく凶悪な顔をすることも、優しく微笑むような顔をすることもある。
また、普段は着物のような服を纏っているが、本気で戦闘する際は『心Tシャツ』というものを着用し、動きやすそうなスパッツと相まって体操服のように見えないこともない。
ネテロについて②:性格
ネテロ会長の性格は優しそうな見た目とは裏腹にとんでもく人が悪い。
例えば、1年でも達成困難なことを「1ヶ月でやれ」と言ったり「指令ではない」と表面上では言いながら精神的な縛りをつけた明確な指令であったりなど、質の悪い上司といった感じ。
ネテロ会長を深く知る者は口を揃えて「人が悪い」と発言しており、人格者とは無縁のような人物である。
また、口もかなり悪くメルエムに対して「生まれたてのガキが」「虫が上から物言ってんじゃねーぞ!」など、僕は読んでいてビックリした。(超個人的感想)
しかし、性格が悪いから嫌われているというわけではなく、むしろ多くの者から絶大な支持を得ている。
特に『十二支ん』と呼ばれるネテロ会長に認められた実力者たちは、つけられたコードネームのような見た目や性格になろうと努力する始末で、最早『教祖様』的な存在となっている。
後、真面目な話を真顔でしながらメンチに「チチでけーな」とか思ってたぞ!
ネテロについて③:強さ
ネテロ会長は人類最強の存在で、作中でもネテロ会長より強そうなキャラクター(人類)は今のところ登場していない。
強さの秘訣をあげるとすれば
- 経験値がすごい
- 圧倒的な身体能力
- 膨大なオーラの量
- 恐ろしく静かな念
- 百式観音(後述)
強さの秘訣①:経験値がすごい
ネテロ会長は120歳近く生きているだけあって、その経験値は計り知れない。
57歳のビスケですら念を覚えて約40年なのに対して、もし仮にネテロ会長が20歳で念を覚えていた場合、100年以上を念と共に生きてきたことになる。
このキャリアだけでもすでに訳が分からないが、念を100年間修行したとして誰もがネテロ会長ほど強くなれるとも限らない。
ネテロ会長のポテンシャル×経験値ということも相まって、ネテロ会長は人類最強の地位を揺るがぬものにしたのだろう。
強さの秘訣②:圧倒的な身体能力
ネテロ会長は飛行船の上から飛び降りても無傷、ゴンとキルア2人を相手に片手・片足だけ対応、軽く跳躍するだけでもめちゃくちゃ高い岩山より高くジャンプするなど、基本的な身体能力が常軌を逸している。
バケモノみたいな身体能力にさらに念能力がプラスされることを考えると、もはや人間兵器みたいなものである。
ウボォーは「悲しいぜ、オレはたかが戦車と同じ評価かよ」などとドヤ顔で言っていたが、ネテロ会長は戦闘機?いや、色んな意味で核兵器だ。(余裕でウボォー超えた)
か、悲しいぜ・・・
強さの秘訣③:膨大なオーラの量
ネテロ会長のオーラ量は作中でもずば抜けている。
キルアが数里(1里=3.93km約4km)も離れた場所からでも「やっぱ、こっちはやめだ」とネテロ会長がいる方向から、違う方向に進路を変えるレベルでずば抜けている。
作中で圧倒的な『円』の広さを見せたピトーでさえ2kmなのを考えると、どのぐらいヤバいのかわかってもらえるだろう。
強さの秘訣④:恐ろしく静かな念
ゼノ曰く、ネテロ会長の念は恐ろしく静からしい。
念のうるさいとか静かというのは、僕には正直よく分からないが表現的に『動きが読めない』と伝えたかったのだろう。
ネテロ会長はゼノが生まれた時からずっとおじいちゃんで悟りを開いたような領域に達しているため、精神的にブレることがほとんどない。
念は精神の影響を大きく受け、相手のオーラを見ることで次にどんな行動を取るか予測することができる(ナックルがゴンのオーラ移動を見て次の動きを予測していたように)が、ネテロ会長はオーラを見て変化がないので次に何をするか全く予想できない。
つまり、恐ろしく静かな念じゃ!
ネテロについて④:念能力
あとは、そうさな・・・
戦闘の方でいえば
そう、ネテロ会長の念能力は『百式観音』
ネテロ会長が祈ることで背後から100本(?)の手が生えた観音菩薩のような存在が現れ、ネテロの動きに連動してさまざまな攻撃を繰り出す。
ただの一撃が普通の人間なら即死レベルの攻撃力を持っており、連続で張り手を繰り出す『九十九の掌』は分厚い岩盤をぶち壊すほどの威力だ。
恐らく、戦闘中に祈らなければならない(無駄な行動)が発動条件(制約)となっているのだが、ネテロ会長の場合『祈る』という行動が早すぎて制約になっていない。
- 壱乃掌
- 参乃掌
- 九十九の掌
- 零の掌
多分、技自体はめちゃくちゃ多いんだろうけど、作中で登場したのはたったの4つだけ。
百式観音の技①:壱乃掌
百式観音が手のひらの側面を上から下に振り下ろす一撃。
要するにただのチョップだ。
しかし、威力が地面を数mほど陥没させるぐらいあり、メルエムは不意打ちだったからか、食らって口内を切り血を口から「っぺ」と吐き出していた。
百式観音の技②:参乃掌
百式観音が蚊を叩き潰すときのように両手をパチンと合わせる技。
地面をえぐり取る腕力を左右から受けるため、その威力は想像を絶する。
残念ながらメルエムには全くダメージを与えることはできなかったが、人間だったらどんなに鍛えていても多分死ぬ。(というか生きてた方が辛いレベル)
百式観音の技③:九十九の掌
ネテロ会長が手で「99」という形を作ることで、百式観音が連続で何度も張り手を繰り出す超超超高火力の技。
前述した通り、分厚い岩盤を崩すほどの威力がある。
一体、何に使うつもりでこんな威力の技を作り出したのか意味が分からないほどの破壊力を持っているが、やはりメルエムには傷一つつけることができなかった。
あれは勝てんわ・・・
悲しいぜ
百式観音の技④:零の掌
ネテロ会長が中指を突き立て、人差し指と親指で輪っか(0)を作ることで放たれる技。
まずは、百式観音が敵の背後から突然現れ、両手で包み込み逃げられない状態にする。
そして、口から恒星のように光り輝くオーラを圧縮させたレーザービームを浴びせかけるのだ。
恒星って簡単にいうと太陽ね。
太陽のように光り輝くって食らうどころか、見ただけで失明するレベル。
フェイタンのライジングサンがマジで可哀想になる。
威力は当然のようにえげつないことになっていて、どれだけ攻撃しても傷一つつかなかったメルエムに軽く全身火傷したぐらいのダメージを与えることができた。
人が食らえば間違いなく跡形なく蒸発する。
ネテロについて⑤:声優
ネテロ会長の声優は3人。
フジテレビ版で初代ネテロ会長役を演じたのは『外波山文明』さん。
新アニメ版でネテロ会長役を演じたのは『永井一郎』さん。
- 『ドラゴンボール』(カリン)
- 『ドラゴンクエスト』(ハーゴン)
- 『名探偵コナン』(鈴木次郎吉)
- 『ポケットモンスター』(ナンバ博士)
などを演じている。
永井さんは2014年の1月27日にお亡くなりになり、114話の『ブンダン×ト×ゴサン』が最後の出演となった。
改めてご冥福をお祈りしたい。
永井さんの跡を継いだのは『銀河万丈』さん。
他の作品では
- 『キン肉マン』(ラーメンマン)
- 『シティーハンター』(春川/黒和田)
- 『ドラゴンボールZ』(ベジータ王)
- 『ONE PIECE』(モーガン)
- 『食戟のソーマ』(薙切仙左衛門)
などを演じている。
ネテロについて徹底考察
ここからは、まだ明かされていないネテロ会長の謎や伏線・疑問などを徹底的に考察していくぞ!
僕自身が気になっている要素は全て考察していくつもりだけど、他にも「こんなことを考察してほしい!」という声があれば、お問い合わせかハンター協会からお気軽に言ってくれ!
ネテロについて考察①:何系能力者?
冨樫展で公開された『念能力設定資料』でネテロの念系統は強化系であることが判明した。
さらに『属性円』と呼ばれる系統の修練度を表す値は『極』と呼ばれる最高到達点に位置している。
つまり、考察は当たっていたわけだが、過去の考察を下記に残しておく。
過去の考察
ネテロは一体、何系能力者なのだろうか?
個人的には強化系能力者だとは思っているが、かなり例外的な要素も含まれているので何系か分かりにくくなっているのかな?とも考えている。
どういうことか説明すると
- 念を習得してからの期間が長すぎる
- 保有しているオーラが多すぎて色々できそう
- 一見、全ての念系統を使っているように見える
要するにネテロ会長は規格外すぎるということだ。
例えば『ソ○トバンク』のような大企業の経営者と『小さなたこ焼き屋』の経営者では、同じ経営者でも扱っている規模が違いすぎる。
10兆円の10%は1兆円だし、100万円の10%は10万円で同じ10%のように見えて全然違うのだ。
しかし『利益を上げる』という点では経営者として共通しているはずなので、全く違うことをしているという訳でもない。
そこでまた問題が生じる。
「結局、ソ○トバンクって何で儲かっているの?」という質問に明確に答えられるだろうか?
え?携帯じゃないの?
もちろん、携帯でも儲かっているかもしれないが、実はソ○トバンクが最も利益を出しているのは投資なのだ。(どうでもいいけど)
逆に「小さなたこ焼き屋は何で儲かっているの?」と質問したら99%ぐらいの人は
たこ焼き!!!
と答えるだろう。
お察しの通り、小さな規模ほど何をしているか分かりやすく、大きな規模ほど何をしているか分かりにくいのだ。
ゆえにネテロ会長も何系か分かりにくい。
かなり長くなってしまったが、僕がネテロ会長が強化系だと思っている根拠(?)をお伝えしていこう。
根拠?①:武の極みを目指していた
ネテロ会長が求めた『強さ』とは、大自然に打ち勝つ・どんな状況下にも適応できるという『強さ』ではなく『武』。つまり、相手を必要とする強さだった。
誰かと戦うことを前提とした『強さ』を追い求めていたのは、闘いが好きだからだろう。
では「闘うのが大好きでたまらない」と聞いてパッと思い浮かぶ系統といえば?そう、強化系である。
強化系は単純なのだ。
もちろん「操作系の方が発動条件を満たしたら強い」とか「変化系の方が応用が効いて強い」とか強さにも色々あるとは思う。
しかし、それは『武の極み』と呼べるのだろうか?
単純な力と力のぶつかり合い。
勝つか負けるか分からない敵に全力で挑み、勝つことこそ『武』と呼べるのだと僕は思う。
もし、ワンピースのルフィが全力で向かってくる相手を「そうだ、落とし穴にハメて埋めてしまおう!」とか「相手が弱ってるところだけを狙おう!」なんてキャラだったら、海賊王になれると思うだろうか?
答えは「否」だ!
時には狡猾さも必要かもしれないが、少なくともネテロ会長が求めたものは狡猾さじゃない。『武』なのだ。
『武』を求めるネテロ会長が強化系だったとしてもおかしくはない。
根拠?②:百式観音はメモリを使っていない
先ほどは感情論だったが、今回は百式観音の仕組みを真剣に考察したいと思う。
ネテロ会長は百式観音を駆使して闘う。
念を使えない者でも、百式観音が見れるなら具現化系能力を使っていることになる。
さらに百式観音を操るには、操作系の要素も絡んでくるだろう。
もし、ネテロ会長が強化系なら6巻でヒソカが言っていた「メモリのムダ使い」を相当していることになるから強化系ではない。
と、普通の使い手なら思うじゃろうが・・・
僕はネテロ会長の百式観音にはメモリは使われていないと考えている。
7巻でウイング大先生がカストロの能力を見て言っていた「苦手な能力を会得できたのは弛まぬ努力と武才の賜物。しかし、その結果 彼は才能のほぼ全てをその能力に費やしてしまった」という発言。
そして、12巻でシズク先生の言っていた「具現化系はイメージ修行が大変だけど、一度具現化できてしまえば出し入れ自由」という発言から、能力は開発の修行時にメモリの大半が消費されてしまうことが推察できる。
では、ネテロ会長が莫大なメモリを使った修行とは何だろうか?
百式観音を具現化する修行だろうか?
答えは「否」だ!(デジャブみ)
そう、ネテロ会長が行ったのはあくまで『感謝の正拳突き』のみ。
狂気とも呼べる『感謝』を正拳突きで表現していたら、たまたま『祈る』時間が増えたにすぎない。
そのため、修行とすら呼べないのかもしれない。
そして、山を降りてきたネテロ会長が道場破りに行った天漱流心忠道場。
そこの館長が、ネテロ会長の正拳突きを見て「観音様・・・」と発言していたのは、百式観音が誕生する予兆だったと推察できる。
よって、ネテロ会長は百式観音を具現化するために修行したわけではないため、メモリも消費されていない。
王位継承編でカキンの王子たちが修行せずに生み出した念獣に近いのかもしれない。
自身の限界を打ち破るため、山で数年間を感謝(修行)に費やしたら「たまたま現れた産物」とでも言っておこう。
根拠?③:強化系でないとネテロの速度に耐えられない
ネテロ会長は当初、感謝の正拳突き1万回を18時間かけて行っていたが、最終的に1時間以内に1万回を突き終えていた。
一回あたりの感謝〜正拳突きが約0.36秒で行われることになる。
そして、山を降りた頃には拳が音を置き去りにするという、よく分からない早さになっている。
つまり、音速よりも早い。
音速は時速約1225kmで、秒速だと約340m。
物質が音速を超えると『ソニックブーム』という衝撃波が生じるらしく、周りのガラスとかは余裕で割れてしまう。
そんな衝撃に耐えられるのは、自らの肉体を強化できる強化系ぐらいだろう。
ネテロ会長は何系? まとめ
本記事では、ネテロ会長は『強化系』が最有力と考察した。
ただし、作中で明かされていない以上、何系能力者であっても不思議ではないことだけは念頭においていて欲しい。
念は人間の持つ性格・感情・精神・価値観・好み・経験・心が大きく影響し、死してなお世界にとどまることがある非常に複雑な概念でもある。
だから、いくら論理的に解明しようと思っても最終的には「よく分からない」という答えに行き着いてしまうのだ。
「人はなんで生まれてきたのだろう?」という質問にも答えられないし、答えられたとしても人によって答えが違うのと同じである。
僕の中の正解は強化系。
それだけのこと。
ネテロについて考察②:〇〇とどっちが強い?
もし、ネテロ会長が〇〇と闘ったらどっちが強いのかを考察していく!
たくさん書くとキリがないので、できるだけ能力が明かされていて、強さの基準・キャラの人気・個人的に気になる人物に絞って考察する。
この3名がエントリーだ!!
果たして、上記の3名が闘ったらどちらが勝つのか!?
ネテロ会長VSヒソカ
ネテロ会長とヒソカが闘った場合、ほぼ間違いなくネテロ会長が勝つ。
理由としては、単純に圧倒的な力の差だ。
まず、闘いが始まった瞬間にメルエムと同様に『壱乃掌』の攻撃がヒソカを襲い、ヒソカは回避することもできずに直撃するだろう。
え?
この時点で瀕死になっているかと思うが、仮に生きていたとしても訳の分からないまま『参乃掌』が飛んできて圧死。
ちょ、
幸運が続き、何とか生きていたとしても最終的に『九十九の掌』が7巻でヒソカが浴びていたシャワーのように浴びせさせられ、ヒソカの試験官ごっこに終止符が打たれてしまう。
おや?ボク、死ぬのかな?
もう死んでるで
作中最強のメルエムですら、攻略までに何度も食らってしまったネテロ会長の百式観音をヒソカが回避できる道理などない。
でも、ヒソカが闘おうとした相手はそんな存在なんだよ。
バンジーガム解除!
ネテロ会長VSクロロ
ネテロ会長とクロロが闘った場合、挑発するわけではなく100%ネテロ会長が勝つ。
まず、闘いが始まった瞬間にヒソカと同じように『壱乃掌』が飛んでくる。
そして、回避できずに直撃。
何とか一命を取り留めるも、すぐさま『参乃掌』がクロロをダブルフェイスの栞ぐらいの薄さにしようと接近!
どんなに大ダメージを受けてもHPが1だけ残るタスキのおかげで、ギリギリ耐えるクロロ。
揚げ足とっていいかな?
壱乃掌の次は『弐乃掌』じゃないの?
それを言うなら参乃掌の次は『クアドラプル乃掌』だな
片手(1)+両手(2)=3だから『参乃掌』だ。知らんけど
クロロが生きていると分かると、ネテロ会長は『九十九の掌』を上空から発動させる。
12巻でヨークシンを濡らした雨のように降り注ぐ掌底の中、クロロは静かな微笑みを浮かべて消えていった。
そして「人とは本当に面白いな」という言葉だけが、その場に余韻として残り続けた・・・。
マジで勝てるところ想像できない
ネテロ会長VSピトー
最後は3名の中で、唯一勝ち星をあげてくれそうなネフェルピトー。
ネテロ会長自身も「あいつ、ワシより強くね?」と発言していたが、実際どうなのだろうか?
結論から書くと、やはりピトーであっても勝てないと予想する。
理由は速度の違いだ。
ピトーが全力で闘うときに使う『黒子無想』は発動から攻撃までに0.1秒を切るが、その間にピトーは攻撃を食らうだけでなく「受け攻め、いくつか予想はしとったが、そりゃ悪手だろ蟻ん子」とまで言われている。
つまり、ネテロ会長はピトーの攻撃0.1秒に対しても、話すぐらいの余裕があるのだ。
そして、百式観音すら視認できずに吹き飛ばされてしまった。
大きなダメージこそ受けていなかったが、メルエムと同じだけ打撃を食らえば、恐らく戦闘不能になってしまうだろう。
カイトを襲ったときのように、めちゃくちゃ離れた場所から不意の一撃を与えることができれば、もしかした勝つことができるかもしれないが確率は低そう。(しかも闘ってない)
ネテロについて考察③:ネテロを殺した真犯人
最後の考察は、ネテロ会長はなぜ死んでしまったのだろうか?
もちろん、死んだのはメルエムと闘うことになったからなんだけど、そもそも、なぜメルエムと闘うことになってしまったのだろうか?
僕はネテロ会長は何者かの陰謀によって、勝ち目のない相手と無理やり戦わせられるシチュエーションが作られたのではないか?と考えている。
では『何者』とは誰だろうか?
答えは『ビヨンド=ネテロ』か『パリストン』!(と思っている)
ビヨンドはネテロ会長が死ぬまで暗黒大陸には行けないという枷をつけられていた。
しかし、カキンを利用して暗黒大陸に行ける千載一遇のチャンスを掴み取るためには、どうしてもネテロ会長には死んでもらわないといけない。
2人とも殺す動機は十分にある。そこでキメラアントをNGLへ送り込んだと推察している。
「いやいや、それはないでしょw」という声が聞こえてきそうなので、根拠とは言えないまでも、そう思った経緯を書いていく!
- タイミングが良すぎる
- パリストンの行動
- 女王の不自然さ
作中で語られている通り、ネテロ会長は「初めから詰んでいた」のかもしれない。
根拠?①:タイミングが良すぎる
最初に疑問を持ったのは、ネテロ会長が亡くなってすぐにカキンが「暗黒大陸に進出する」と言い出したタイミングの良さだ。
そして、同じタイミングでビヨンドが姿を表したことが、僕にはかなり不自然に見えた。
ネテロ会長は約120歳になっても人類最強の肩書きを持つ男。
キメラアントの王なんて登場しなければ、死ぬことなんてほとんどないだろう。
そんな、いつ死ぬかも見当もつかない人間『ネテロ会長』が、たまたまキメラアントというバケモノを殺すために自らの命を落とした。
その後すぐに、今まで一度も誰も言い出さなかった「暗黒大陸への進出」をたまたま発表。
そして、十二支んすら知らなかった『ビヨンド』という暗黒大陸へ行くために何十年も準備をしていた存在と、たまたま共に登場するなんてことがあり得るだろうか?
『偶然が三回重なる場合、それは必然である』という言葉があるように確率的に考えると、仕組まれていた方が自然なのである。
つまり、カキンはネテロ会長が亡くなった後にビヨンドを暗黒大陸の総責任者にしたのではなく、亡くなる前からビヨンドかパリストンがカキンに暗黒大陸に行かせる準備をさせていたのだ。
後は何らかの手段を用いてネテロ会長を殺すだけ。
その手段が『キメラアント』だ。
ネテロ会長は最初から勝てないと分かっていたから、ミニチュアローズを仕込んでいたし、遺言となる動画を録画しておいたのだろう。
根拠?②:パリストンの行動
パリストンの行動は不自然な点がいくつかある。
- ネテロ会長が死んですぐにビヨンドのNo.2
- ハンター協会を本気で潰そうとしている
- 早すぎるキメラアントの回収
不自然な行動①:ネテロ会長が死んですぐにビヨンドのNo.2
パリストンはハンター協会の副会長という座に就きながら、会長が死んですぐにパリストン以外誰も知らなかったビヨンドの元でNo.2をやっている。(金銭的な報酬なしで)
しかもハンター協会の中で、暗黒大陸で通用しそうな複数人のスペシャリストまで抱えていた。
ネテロ会長が存命の頃から繋がりがあったと思って間違いないだろう。
つまり、元々2人は結託していて、通常手段では死なない殺せない男の元で、まるで死期を知っているかのようにいつでも動き出せる状況を作っていたことになる。
不自然な行動②:ハンター協会を本気で潰そうとしている
パリストンはハンター協会の元副会長でありながら、ハンター協会を本気で潰そうとしていることがジンとのやり取りで発覚した。
ハンター協会を潰す動機としては「愛したものを壊すことに幸せを感じる」とのことで、副会長の座に就いていたのもネテロ会長の邪魔をするためだ。
「もっと遊びたかったなぁ」と悲しそうな顔で言っていたのも、自分で壊してしまったからなのかもしれない。
不自然な行動③:早過ぎるキメラアントの回収
東ゴルトーの宮殿には、メルエムの食料兼兵隊となるはずだったキメラアント化された人間が5000体も残っていた。
それをキメラアント討伐直後、速やかに全てパリストンによって回収されている。
ここまで用意周到だと、いよいよ怪しさ満点だ。
たまたま、暗黒大陸からやってきたキメラアントが5000体も繭状態で放置されているなんて状況を想像できるだろうか?
あらかじめ知っていなければ、到底無理だ。
しかも、この事実をジン以外はほとんど知らない。
ジンが知らなければ、パリストンだけが知っていたことになる。
色々とおかしいやろ!
根拠?③:女王の不自然さ
18巻の最後に登場するキメラアントの女王だが、文脈なく突然現れたのを覚えているだろうか?
物語的には、明らかに不自然でも正体不明の生物が突然登場することもあるだろう。
背景をあえて見せずに、伏線を残しつつ物語を進行させた方が面白い場合もあるからだ。
しかし、キメラアント編が終わっても尚、女王がどのような経緯で人間の世界に紛れ込んで来たのかは描かれていない。
女王が人間の世界に来たのは、本当にただの偶然なのか?
それとも、誰かの手によって仕組まれた必然だったのだろうか?
確率論的に、女王が生きたまま暗黒大陸から海をひたすら漂ってNGLにたどり着くことは考えにくい。
何者かの工作によって、人間の世界に運び込まれたと考える方がまだ自然である。
そう、例えば、いち早くキメラアント5000体を回収したパリストンとか・・・
感謝する男!アイザック=ネテロ まとめ
奇しくも、人を倒すために武の極みを求めた使い手は、鍛えた果てに感謝へと辿り着いた。
彼は強すぎて敵のいなくなった世界で死に場所を探していたのかもしれない。
だからこそ、自分では勝てないメルエムに出会えたことに感謝を示したのだろう。
感謝は『死』と『最強』への道標。
ネテロ会長が教えてくれた感謝の素晴らしさ。
いつも見てくれているみんな!本当にありがとう!
みんなもまた特別な存在!
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