キメラアント編完結!ハンターハンター30巻前半【感想・ネタバレ】

ハンターハンター30巻前半感想・ネタバレ 表紙

 

こんにちは、宮本(@mangablog2)です。

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ハンターハンター30巻前半【感想・ネタバレ】

ハンターハンター30巻 表紙
ハンターハンター30巻より

29巻では、ゴンが制約と誓約により、とんでもない力を手に入れピトーを葬った。

宮殿に残されたナックル・メレオロン・パーム・イカルゴのうち、ナックルとメレオロンが王に捕獲される。

メルエムにコムギのことを思い出して欲しくないプフは勝負を持ち出し、その途中でユピーが何者かに殺されてしまう。

護衛軍で残っているのはプフのみ。

王は失った記憶を取り戻すことができるのか?

そして、種の存続をかけた戦いに勝利を収めるのは、人類とキメラアントのどちらなのだろうか?

長かったキメラアント編もいよいよ完結!

涙なしでは見られない30巻を一緒に泣きながら見ていこう!

ハンターハンター30巻No.311:期限

ハンターハンター30巻 パームとイカルゴ
ハンターハンター30巻より

地下倉庫に逃げ込んだイカルゴとパームは、コムギの存在について改めて議論していた。

王にとってコムギは特別な存在だが、ピトーはコムギを救い守り、プフはコムギを殺そうとしたことから、護衛軍はコムギを巡って意見が分かれているとパームは主張。

一方、イカルゴは、王の意志に逆らい護衛軍の統率が乱れるなんてことはあり得ないと反論する。

そんなイカルゴもキメラアントでありながら、人間側についてるのはおかしい。

人間と混じることで、普通ならあり得ない事態が色々と起こっているとパームは説明した。

護衛軍の意見が分かれたことに関しては納得したが、パームの「もう、大丈夫」の意味が分からないイカルゴ。

パーム曰く、王は残り数時間で死ぬらしい。

それまでコムギを絶対に見つからない場所に隠して時間を稼ぐ。

ハンターハンター30巻 パームとイカルゴ
ハンターハンター30巻より

作戦を聞き、どこか複雑な表情を見せるイカルゴ。

人間は残酷だ。蟻と何一つ変わらない。

いや、蟻は与えられた役割を果たすだけ。人間は自分の利のためなら、際限なく犠牲者を増やしていく。

本当に残酷なのは人間の方なのだ。

貧者の薔薇ミニチュアローズ』には毒があり、爆発に巻き込まれなかったとしても体内に毒を取り込むことになる。

死体は新たな毒を放出し、他者に伝染させる。

つまり、大量の死者を生み出す非人道的な悪魔兵器なのだ。

王はすでに毒に侵されており、死ぬのは時間の問題。

ハンターハンター30巻より

ユピーはウェルフィンに殺されたわけではなく、薔薇の毒によって死んだのだ。

宮殿に帰ってきてから、咳き込んでいたのは体が毒に侵されていた証拠。

そして、プフにも毒の症状がついに現れた・・・

ハンターハンター30巻No.312:覚悟

ハンターハンター30巻より

突然の吐血に自分の身体が異変が起きていることに気づいたプフ。

意識を共有している王もそれに気づいていたが、プフは自分から話すつもりはないらしい。

メルエムは『円』を発動し、一瞬で周囲の出来事を把握。

『円』に反応したウェルフィンの前に立つ。

突然現れた、圧倒的威圧感を放つメルエムに汗が噴き出るウェルフィン。

「ユピーを仕留めたのは貴様か?」という質問に対して、いきなり苦しみ出して死んだと答える。

嘘ではない。ユピーは毒に侵されており、ウェルフィンとやり取りしてる最中に死んだ。

プフを取り込んだメルエムは、相手の感情を読み取ることができる。

答えが真実だったとしても、ウェルフィンがキメラアントに向ける殺意までは隠すことができない。

このまま王がウェルフィンに質問を重ねれば、コムギの情報が出てしまうかもしれないと考えたプフは、王の言葉を遮る。

王の前で嘘は無力。真実のみで誤魔化そうとするが・・・

ハンターハンター30巻より

悪手だった。

王の言葉を遮った挙句、指図まがいの進言にメルエムは殺意を露わにする。

プフの絶対的な忠誠心を知りながらも、王の意にそぐわなければ死を以て償うしかない。

一方、連続で起こる目の前の出来事に訳が分からなくなるウェルフィン。

恐怖・混乱・後悔・怒り・反省・考察・絶望。

頭の中にさまざまな考えが浮かぶが、答えらしきものは見つかるはずもない。

当然だ。ウェルフィンは何も知らないのだから。

回答を誤れば、待っているのは確実な死。

プフは過去に死を覚悟した身。どんな未来が待っていようとも、自分の信念に従うことを決意。

ハンターハンター30巻より

プフの狂気じみた決意が、王を止めた。

まるで嵐が去ったような静けさが戻り、王は「腹が減ったな」とウェルフィンを見る。

その瞬間、ウェルフィンは1秒後の未来を悟った。

『ハンター試験』『ヨークシン編』『総選挙編』まで試しに読んでみる

ハンターハンター30巻No.313:一言

ハンターハンター30巻より

自分が食われて死ぬ未来を悟ったウェルフィンは、一瞬にして100年ほどの時間が経過した風貌に変わる。

髪の毛は全て抜け落ち、萎縮してしまった表情筋は老人そのもの。

もはや、影の王を目指し、自信に満ち溢れた頃の面影は無い。

老けていく間、ウェルフィンの脳裏では過去に起きた出来事が高速で駆け巡る。

プフの隠したがっている秘密、イカルゴのメッセージ・・・

生への執着と不可避の死との境界で、かつてないほどにめまぐるしく働いた脳細胞が導き出したのは、通常であれば選択し得ないものだった。

ハンターハンター30巻 ウェルフィンとメルエムとコムギ
ハンターハンター30巻より

「コムギ・・・?」

ウェルフィンの一言で全てを思い出すメルエム

脳内にはコムギと軍儀を打つ場面、一面に広がる花畑、まるで『全てを照らす光』が映し出される。

王と意識を共有するプフは、自分が畏れていた以上にコムギを想っていたことを思い知らされた。

メルエムは、何もかもが終わったかのように放心状態となるプフに優しく歩み寄る。

そして・・・

ハンターハンター30巻より

かけられる言葉は優しく、咎などない。

捕えたナックルとメレオロンを解放するように伝えられ、頷くしかないプフ。

メルエムは続けてウェルフィンに感謝の言葉を告げる。

地下へ向かおうとする王に「オレの王はジャイロ唯1人!貴様らは敵だ!」と激しく怒鳴る。

せっかく拾った命を捨てるような行為。

メルエムは反逆とも捉えられるウェルフィンの言葉を聞いて尚「逢えるといいな、その者と。そして可能ならヒトとして生きるが良い」と返した。

ハンターハンター30巻より

かつて、ネテロは決して蟻と人間が交わることはないと言った。

だが、今の王に蟻としての残虐性はない。(アニメ版だと、表現が少し違う)

あるのは人間としての善性だけ・・・

ハンターハンター30巻No.314:説得

ハンターハンター30巻より

王の『円』を受けた者には光子が付着し、光子は微量のオーラを発し続ける。

『円』の性質を使って、王は地下に隠れていたパームを容易に見つけた。

クローゼットに隠れているのはパームのみだが、王は人類全体に話しかけるように「人類の存亡を背負っての戦いはもう終わった。お主たちの勝利だ」と敗北宣言。

感情を読み取れるメルエムが、パームとイカルゴから感じたのは、憤怒・恐怖・憎悪ではなく、使命感・覚悟の類。

そして、自分に残された時間が長くないことも知る。

もうすぐ死ぬと理解しても尚、コムギに会いたいと告白するメルエム。

パームは信じられないような言葉を聞いた反応を示すが、当然だ。

相手はこれまで大量の殺戮を繰り返し、人を食らい、人類を絶滅させる可能性のあった存在なのだから。

自分と戦うように王を拒絶するパーム。

ハンターハンター30巻より

だが、パームは理解していた。

絶対の王が、ちっぽけなパームごときに自分自身を偽ることなどあり得ないことを・・・

拒み続けるパームに頭を下げようとした瞬間、パームは止める。

キメラアント化されたパームには、王が種にとってどれほどの存在かを分かっている。

絶対的存在に頭を下げさせることが許せなかったのだろう。

能力で王の最期を見届けることを条件にコムギの居場所を伝えるパーム。

ハンターハンター30巻より

コムギを見つけ、寝言でも軍儀のことを話すコムギに嬉しそうなメルエム

宮殿の外には、変わり果てたプフの姿。

キメラアントとの戦いは、人類が勝利した。

ハンターハンター30巻No.315:帰郷

ハンターハンター30巻より

結局、宮殿襲撃で生き残ったキメラアントは4人だけ。

  • ウェルフィン
  • ブロヴーダ
  • ヒナ
  • シドレ

おまけにビゼフ。

ブロヴーダには前世の記憶がなく、前世の記憶を持たない者からすると、人間だった頃の記憶を持つ者は『パッと見』で分かるらしい。

そんなブロヴーダからすると、シドレは前世の記憶を持つ側の存在。

話し合った結果、ブロヴーダとシドレはNGLに残ることになり、ウェルフィン・ヒナ・ビゼフの3人は流星街へ向かうことになる。

ブロヴーダはイカルゴに借りを返すため、シドレをとある村へ届ける。

当然、キメラアントが現れた村はパニックに陥るが、ブロヴーダが「危害を加えるつもりはない」と友好的に話をすると、村人たちは耳を傾けてくれた。

シドレの前世は、コルトの妹である『レイナ』

訪れた村はレイナの生まれ故郷だった。

レイナの母親は子ども2人を失い、死んだような目をしていたが、シドレを見た瞬間に目に光が宿る。

ハンターハンター30巻より

どう見ても人ではないシドレを見て「レイナ」と叫びながら抱きしめる。

「どうして分かるの?」と泣きながら答えるレイナ。(※涙必須)

母親だからだ。そこに理屈は存在しない。

村人たちもレイナの帰還を優しく迎え入れた。

涙の再会を見届けたブロヴーダは村を去ろうとするが、レイナに「一緒にご飯を食べよ?」と手を握られ、自然と涙がこぼれ落ちる。

レイナ・ブロヴーダ共に故郷へ帰る。

その頃、人類の存続をかけた戦いが行われていたことなど知らぬ世間では、東ゴルトーやNGLでの出来事は国際問題として報じられた。

ハンターハンター30巻より

報じられたニュースを見終わり、テレビを消す小太りの中年男性。

まるで関心がないように詩を謳い、読書を再開する。

彼は本物のディーゴ総帥。某国で晴耕雨読の生活を30年続けていた。

宮本
宮本

立場が人を作るのか

人が立場を作るのか

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ハンターハンター30巻前半【感想・ネタバレ・小ネタ】 まとめ

ハンターハンター30巻 315話 帰郷 ジン
ハンターハンター30巻より

小ネタだけど、30巻のNo.315『帰郷』の最後にジンの後ろ姿が描かれている。

リアルタイムで読んでたら、絶対に気づけない伏線。

冨樫先生の細かな描き方には、本当に感服せざるを得ない。

考察要素の多い30巻だけど、最後に描かれているディーゴ総帥には、どんな意味が込められているのだろう?

さて・・・

30巻の後半では、メルエムとコムギの続きが描かれる!

果たして、2人はどんな結末を辿ることになるのか!?

号泣必至なので、ハンカチの用意を忘れずに!

準備ができたら、涙溢れる後半でまた会おう!

宮本
宮本

マンガ読んで号泣して、アニメで観てまた号泣!

マジで本当にガチで泣く!

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