こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター36巻後半のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター36巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2018年10月4日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2018年10月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2022年11月4日 |
発行所 | 集英社 |
36巻の前半では、各守護霊獣の能力が判明し、多くの者が『念』の存在を信じるようになった。
守護霊獣の存在がある以上、王子たちは迂闊に動くことができず膠着状態。
クラピカの作戦は概ね順調に見えるが、暗殺者の存在や思わぬ才能の持ち主の動きが激しくなる。
果たして、クラピカはワブル王子を守り切ることができるのか!?
いよいよ幻影旅団のヒソカ探しが本格的に始まる。
クラピカ・幻影旅団・カキンの王族・十二支んを乗せた世界一危険な船旅!
本当に沈まずに2ヶ月間、航海を続けることができるのだろうか!?
跳梁跋扈の36巻後半を一緒に見ていこう!
ハンターハンター36巻No.376:決意
第9王子は、これ以上犠牲者が出ないように国王に継承戦を止める交渉に向かうが、次の晩餐会まで国王との謁見は王子でも認められないと拒否される。
それでも、強い信念を持ったハルケンブルグが諦めることはない。
同時刻、第1王子を襲った第2王子の裁判が開かれていた。
カミーラ側は正当防衛を主張し、銃撃してきた私設兵を追っていただけとのこと。
ベンジャミン側は過剰防衛として反論するが、どちらにも決定的な証拠がないため、互いの居住区に監視が置かれることになる。
その頃、念の指導を受けに来ていた者が再び暗殺され、クラピカは第5王子私設兵と第7王子私設兵に殺人容疑をかけられる。
殺された者が、先日クラピカと揉めた第4王子私設兵だったのも疑われる原因の1つだろう。
死因は全身の血を吸われるという全く同じ手口。
犯人は明らかに念を使えない者を狙っており、念の指導を邪魔しようとしていて、このままではオイト王妃とクラピカは別々に拘束されてしまい、なんとしても念の指導を続けなければならない。
そんな窮地を救ったのは、ハンター協会員であるベレレインテだった。
念講習を途中でやめれば、念は習得できず、犯人も逃げのび、手柄を立てる機会も失うと、第三者が説得してくれたおかげで講習は続けられることになる。
第10王子は子どもにしか聞こえないモスキート音を使って、センリツにモールス符号を送る。
下位の王子たちは力を持たない。それでも、生き残れる確率を少しでも上げるために行動するカチョウを見たセンリツは守り切ることを誓うのだった。
第3王子の部屋では、再び守護霊獣がコインを吐き出すが依然として能力は不明。
- 具現化系:複合型
- 複数の条件により複数の能力が発動する
- コインの所有者が条件を満たすことで能力が発現する
出航して4日目の深夜、第11王子の前に謎の扉が再び現れる。
現段階で分かっているのは、扉が現れるのは1日に一回のみということだけ。
おそらく、守護霊獣の仕業だと推察されるがフウゲツは念の存在を知らない。
扉を上手く使えば、第10王子と2人で船から抜け出せるかもしれないと検証を行うことにする。
- 扉が現れるのは本当に1日に一回だけなのか?
- もし1日なら日付が基準なのか?それとも24時間なのか?
- どこまで行けるのか?
- 何人でも通ることができるのか?
- 他の場所でも扉は出現するのか?
- 行きと帰りで扉の場所を変更は可能か?
- 扉を使わなければいつまで残っているのか?
- 一度出ても戻って来れるのか?
- トンネルを引き返すことは可能か?
- トンネルの途中で行き先の変更は可能か?
もし、1日に一度だけなら、この機会を1度もムダにはできない。
まずは「出口から入り直せるのか?」「出口から入口の場所を変更することができるのか?」を検証するために自室内に出口をイメージし、扉をくぐった。
私設兵が殺されたことを第4王子に報告する私設兵。
ダンジンは念の講習を続けることになるが『教える』という行為が操作する条件かもしれないため、最終日に操作されていないことを証明する証拠を持ってこい指示するツェリードニヒ。
念の戦闘において最も重要なスキルの1つ『あらゆる想定の深さと早さ』がすでにテータを超えており、念を習得してしまうと、いよいよ取り返しがつかないことになる。
早めにツェリードニヒの念系統を把握するために水見式を行うと・・・
水がまるで毒のように凶々しくなり、特質系ということが判明した。
ハンターハンター36巻No.377:画策
次の晩餐会の日に音楽ショーと称して何かをするつもりの第10王子は、センリツとモールス信号で段取りを組む。
カチョウが嫌われるように振る舞っているのは、何かあった時に自分ではなく第11王子を選んでもらうためなのだが、フウゲツはそんなことを望んではいない。
センリツは、いつかカチョウの振る舞いが笑い話に変わることを望みながら、まだ一度も姿を見せていない守護霊獣に不安を覚える。
守護霊獣が継承戦からの離脱を許さなければ、船から逃げ出すことができないからだ。
その頃、一般階層の大食堂では、明らかに不機嫌そうな顔をした幻影旅団のメンバーが全員集合していた。
集めた情報を共有した後、新たに加わったイルミの自己紹介が始まる。
どうやら、イルミはヒソカの依頼で幻影旅団に加わったらしい。
依頼内容はヒソカ自身を殺すこと。
話している最中にカキンのマフィアが幻影旅団を取り囲み「席を譲れ」と言ってくる。
幻影旅団がヨークシンで暴れたことで、マフィアの勢力図は大きく変わり、カキンのマフィアからすると恩人みたいなものだが、商売柄ナメられるわけにもいかない。
席を譲れば協力すると申し出るマフィアたち。
クロロはヒソカの名前と特徴を伝え、その場を去る。
今はとにかくヒソカを殺すことが最優先事項らしい。
去った後、マフィアの『ソンビン』は幻影旅団を「野生の火竜」と評した。
彼らが第1層に行くようなことがあれば、何としてでも止めなければならない。
大食堂を出た幻影旅団は各自バラバラになり、ヒソカを探すために行動を始める。
ヒソカの能力と相性の悪いシズクとボノレノフは「殺るのは団長」という条件でクロロと合流。
シズクは占って欲しいと申し出るが、いつの間にか本から能力が消えていて無理とのこと。
持ち主のネオンは死んでしまったのだろうか?
ハンターハンター36巻No.378:均衡バランス
早速、幻影旅団が船に乗っていると知ったマフィアのボスたち。
シュウ=ウ一家の組長『オニオール=ロンポウ』は玉ねぎのような輪郭をしており、ふくよかな体型をしている。
シャ=ア一家の組長『ブロッコ=リー』はブロッコリーのように上に膨らんだ髪型をしている。
オニオールとブロッコは連絡を取り合い、船のパワーバランスを保つために幻影旅団を潰そうとする。
幻影旅団は爪を隠さず、生死にも執着しない、流星街からすらもはみ出した異形の集団。
カキンのマフィアでも似たような存在である、エイ=イ一家の組長『モレナ=プルード』と幻影旅団をぶつけるつもりだ。
組長はそれぞれ若頭を呼び出し、幻影旅団よりも先にヒソカを見つけ出せと指示を出す。
シュウ=ウ一家:若頭『ヒンリギ=ビガンダフノ』
シャ=ア一家:若頭『オウ=ケンイ』
どちらの若頭もヒソカと戦うつもりらしい。
実力はどちらも未知数。
果たして、どの程度の実力を持っているのだろうか?
そして、今まさにぶつけられようとしている渦中の存在モレナ=プルードは、自らの能力で部下たちに力を授けていた。
見た目は綺麗な女性のようだが「何となく」を理由に世界を壊そうとしている。
2人の組長はモレナの狂った精神性を警戒して、幻影旅団とぶつようとしているのだろう。
モレナの能力『恋のエチュード』は他人に能力を授ける能力。
- モレナの唾液を通じて発症者が増殖する
- モレナを含めて最大23人まで増やすことができる
- 発症者は人を殺すとレベルが上がる
- レベルが上がるとオーラの総量と威力が増す
- レベル20を超えた者は独自の能力が発現する
- レベルが100になると0患者となる
- 0患者となった者は独自の感染集団を形成できる
- 一般人を殺せばレベルが1上がり、能力者を殺せばレベルが10上がり、王子を殺せばレベルが50上がる。
組長たちの顔には2本の傷がついていて、2本の傷がある者を『二線者』と呼び、正当な後継者になれない国王の子孫を指す。
『二線者』は生まれてすぐに二枚刃で顔を裂かれ、表舞台に一生姿を見せないことを条件に生きることを許された存在。
モレナが壊れた理由の1つには、おそらく2本の傷が関係しているのだろう。
傷を触りながら微笑むモレナ。
一方、ヒソカを探し殺すためノブナガ・フェイタン・フィンクスは3人で行動をしていた。
『誰が』も『手段』も二の次で、とにかくヒソカを殺すことが何よりも最優先。
3人が刀と仕込傘を取りに倉庫へ向かうと、案内人が待機しており、保管場所へ進んでいる最中に突然姿を消す案内人。
消えた案内人は、通ってきた道で首が切り裂かれた状態となり死んでいた。
案内人を殺したのはエイ=イ一家の『ルイーニー』
まるで天井から覗くように、頭上から3人の様子を伺う。
ハンターハンター36巻No.379:共闘コラボ
第3層では20人の人間が無差別に殺され、ミザイストムが現場検証に来ていた。
生存者の女性に詳しい話を聞くと、犯人は顔に三日月型の傷がある男らしく、トイレに立て篭もり、国王軍がドアをこじ開けると誰もいなかったとのこと。
女性の話からミザイストムは、犯人を念能力者だと判断。
証言していた女はエイ=イ一家の『カシュー』
犯人は先ほど、ノブナガたちにちょっかいをかけていた男であり、カシューとはグルだ。
ルイーニーは20人を殺してレベルが20になり『空間を移動する能力』を得た。
発動条件は『扉が1つで壁に覆われた個室』に入ること。
床や壁から異空間を開き、別の場所に移動ができる。
元の部屋には『いつでも、どこからでも』戻ることができるが、元の部屋のドアが開けられて密室でなくなると能力はリセットされ、二度とその部屋は使えず、行ける場所も一度行ったことのある場所に限定される。
一方、ヒソカ探しに参加せず、1人で食事を取るフランクリンの前にシャ=ア一家の副組長の『イットク』が現れる。
フランクリンは無駄なことをしない主義らしく、待っていればあっちからやって来ると踏んでいるようだ。
副組長が来た理由は1つ、案内人を殺したのかどうかを確認するためだ。
売られた喧嘩は買うが、売らなければこっちから手を出すことはない。特に今は。
確認が取れた副組長は席を離れる。
殺された案内人は、シャ=ア一家の人間だったことから、幻影旅団はシャ=ア一家に疑いの目が向けられ、若頭が3人の前に現れた。
案内人を殺したのが幻影旅団ではないと電話で知らされた若頭は、非礼を詫びて状況を説明した。
話を聞いたフィンクスは、シャ=ア一家のアジトに空間移動の能力者が『マーキング』をした可能性があると惜しげもなく話し出す。
彼らにバランスを行儀よく守らせるなど、到底無理な話。
敵味方に頓着せず、自分たちの好きなように行動する幻影旅団を危険因子と判断した若頭は、早めに潰す思惑を隠しながら「手を組もう」と提案する。
ハンターハンター36巻No.380:警報
ミザイストムは船内で起きている犯罪の危険性をカキンの要人たちに説明する。
念能力の存在を知らない者に超常的な説明をするのは難しく、あくまで『壺中卵の儀』という儀式を信じている王子たちによる委託殺人という体で話を進める。
このまま犯罪が増え続ければ、恐怖に煽られた乗客20万人が暴動を起こし、船が沈むことは想像に難くない。
沈黙に包まれる会議室。
船に乗っている国王軍の人数は2000人だが、1層に800人・2層に600人と約7割が富裕層に当てられていて、3層に600人・4層5層に関しては、マフィアが治安維持を行なっている有様。
それでも継承戦を止めることはできない。
せめて治安維持をするための警護を一般階層に800人増員するように進言するミザイストム。
破滅への導火線はそれほど長くない・・・
一方、無差別殺人の犯人を捕まえるために動き出した国王軍は、怪しい二人組を見つける。
カルトが幻影旅団に加入したと確認が取れているため、ミザイストムはクモが船に揃っていることを知る。
もし、幻影旅団が船に乗っているとクラピカが知れば、事態は間違いなく悪い方向へ進むだろう。
伝えるべきか否か迷うミザイストムの元へ、第11王子が3層で見つかったと報告が・・・
次から次へと起こる非常事態。
果たして、20万人を乗せた船は無事に新大陸へと辿り着けるのだろうか?
ハンターハンター36巻後半【感想・ネタバレ】 まとめ
相変わらず、情報量がえげつない36巻。
上の層と下の層で、同じ船の中とは思えないほどのギャップを感じるけど、点と点は確実に1つの線で繋がることになる。
冨樫先生は、点の配置と距離感を保ちつつ、物語を描くのが得意なのかな?それとも好きなのかな?
これだけのボリュームをマンガで伝えるとなると、長期休載にも納得がいくかもしれない・・・
とにかく、ハンターハンターのような素晴らしい作品に出会えて本当に良かった。
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