こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。
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ハンターハンターネタバレ一覧
ネフェルピトーについて徹底解説
ネフェルピトーの概要 | |
---|---|
年齢 | 生後3ヶ月程度 |
誕生日 | 3ヶ月ほど前 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
性格 | 残忍・冷酷・好戦的 |
念系統 | 特質系(天賦) |
能力 | 『玩具修理者』『黒子無想』 |
ネフェルピトーは、キメラアントの頂点に立つ『メルエム』を守る直属護衛軍のうちの1匹。
3匹の中で最も先に生まれ、初登場時から圧倒的な存在感を放っており『ポックルの脳事件』で多くの読者に衝撃とトラウマを与えた。
物語が進むにつれて人間らしい表情が増えていくが、当初は『表情を変えられる人形』程度の変化しか見られない。
カイトを殺した挙句、死体を弄んだことでゴンの怒りを作中で最も買った存在となった。
ネフェルピトーについて①:外見
ネフェルピトーは『キメラアント』と呼ばれる虫でありながら、白いフワフワの髪をした人がネコミミをつけたような見た目をしている。
もはや、虫よりも人に近い存在であり、キメラアント特有の信号での会話もできない。
遠くのキメラアントと話す時は普通に携帯電話を使用する。
膝は人形を想起させるような作りになっていて、能力も人形を想起させるものが多い。
人(8割)+猫(1.5割)+人形(0.5割)=ネフェルピトーといった感じ。
ネフェルピトーについて②:性格
ネフェルピトーの性格を一言で表すと『冷酷』そのもの。
師団長以下のキメラアントとは違い、人っぽい見た目をしているが、人間だった記憶の影響などは一切受けていない。
何よりもメルエムを守ることを第一に考えており、それ以外のことは良くも悪くもすべて無関心。
メルエムが誕生するまで女王を守る役目を果たしていたが、生まれた後は瀕死の女王を『アレ』扱いしており、他者に対する情などは一切ない。
感情に関しては、冷酷な人間の集まり『幻影旅団』よりも希薄。
ネフェルピトーについて③:強さ
ネフェルピトーは作中でもトップクラスの強さを誇っており、勝てる者はほとんどいない。
通常手段では、人間の持つ才能や努力では届き得ない存在であり、1000万人に1人の才能を持つゴンでさえ、制約と誓約により天武の才を全て犠牲にしなければ勝つことはできなかった。
基本的な身体能力・オーラの量・念能力の才能など、全てが規格外。
ピトーの強さについては未知数な部分が多いため、記事の後半に考察していく。
ネフェルピトーについて④:念能力
ネフェルピトーは操作系能力を得意とした特質系念能力者。
冨樫展で公開された『念能力設定資料』によって『属性円』と呼ばれる系統の修練度を表す値は『天賦』と呼ばれる場所に位置していることが判明した。
作中で使用した能力3つ。
ピトーの念能力①:操り人形っぽい能力
能力名は不明だが、念で生み出した傀儡師が対象を操り人形のように操作する能力。
念が使えない者には傀儡師が見えていないため、具現化されているわけではない。
モラウの生み出した煙の兵隊50体に対して「数はボクよりも少ない」と言っており、一度にかなりの数を操作できると推察できる。
ピトーはこの能力を使い、マサドルディーゴと大量の兵隊を操作し、東ゴルトーを制圧した。
実質、1匹のみで国が奪えるほどの脅威的な能力。
ピトーの念能力②:玩具修理者ドクターブライス
ハンターハンターの世界では貴重な治療特化の能力。
自身の尻尾と繋がった巨大な人形が対象者の修理を行う。
メルエムの千切れた腕を完璧に治したり、バラバラにされたマサドルディーゴを完璧に復元するなど、精度はかなり高め。
死んでさえいなければ、大ダメージを受けていても治すことできる強力な能力だが、その分、激しいオーラの消費と人形から半径20m以上離れることができない制約がある。
治療以外では役に立たない能力だが、ネテロ会長の攻撃をくらった際、かなり遠くまで吹き飛ばされるはずが、この制約のおかげで助かったことがある。
ピトーの念能力③:黒子無想テレプシコーラ
ピトーが全力で戦う時に使用する能力。
キツネの傀儡師のような存在がピトー自身を操作し、戦闘力を上げる。
発動から攻撃までに要する時間は0.1秒を切るが、毎回相手が悪く、活躍するシーンはほぼゼロ。
しかし、その真価は死んだ後にあり、ピトーが死んだ後も肉体を傀儡師が操作し敵を葬るために行動させる。
ネフェルピトーについて⑤:声優
新アニメ版でネフェルピトー役を演じたのは『藤村歩』さん。
他の作品では
- 『BLEACH』(女幹部アランカル/花天狂骨〈太刀〉/飛梅)
- 『PSYCHO-PASS サイコパス』(司会者/女性リポーター)
- 『キルラキル』(満艦飾又郎)
- 『モブサイコ100』(米里イチ)
などを演じている。
2019年から無期限の活動休止をしている。
ネフェルピトーについて徹底考察
ここからはピトーの、まだ明かされていない謎や伏線・疑問について考察していくぞ!
僕が気になっている部分は、全部考察するつもりだけど「こんなところも気になる!」って意見があれば、お気軽にコメントやお問い合わせを待ってるぜ!
ネフェルピトーについて考察①:性別はオス?メス?
中性的な存在であるネフェルピトー。
ほとんど考察できるポイントがないため、論理的に性別を証明するのは難しいが、個人的にはオスだと思っている。
無理やり理由をつけるとしたら、メルエムがオスであるため、ピトーがメスだと交配する可能性が出てしまうからだ。
キメラアントの性質上、種の進化を促すために同じ種での交配は行わないようなことをメルエムが発言している。
不要なリスクを避けるためにもピトーは男であった方が都合がいい。
一応、ハンターズガイドの読者イラストコーナーで「女の子ではない」と記載されていたが、ハンターズガイドは信憑性に欠けるため、ここでは深く言及しない。
ちなみに名前の由来となったエジプト神話の『ネフェルテム』は男の神で美少年設定ということを考えれば、中性的なビジュアルも少しは納得できる。
1つ言えることは、ネフェルピトーの性別がオスでもメスでも今後のストーリーには関係がないということだ。(元も子もない)
ネフェルピトーについて考察②:どのぐらい強い?
圧倒的な強さを誇るピトーだが、意外にも戦闘描写はそこまで多くない。
実際にはどのぐらい強かったのだろうか?
まずは考察できそうなポイントを洗い出してみよう
思ったよりも多くなったけど、1つずつ順番に見ていこう。
ピトーの強さ考察ポイント①:ラモットが恐怖で動けなくなる
ラモットは非常に好戦的で、カイトを見ても「コイツは強いな」と怯える様子を全く見せなかった。
さらにゴンたちとの戦いで、キメラアント初の念取得に成功し「自分が王になることさえ可能」という自惚れの加速。
そんな過剰な自信を身につけたラモットさえも、一瞬で跪かせたピトー。
カイトとぶつかった時のラモットは念が使えなかったため、強さを感じられなかった可能性もあるが、仮に念が使えた状態でも跪くことはなかっただろう。
カイトどころか、ネテロ会長だったとしても跪くまではしなかったはずだ。
ピトーの強さ考察ポイント②:カイトが「化け物」「信じられん」と評価
カイトほどの実力があれば、たとえ幻影旅団が相手でも勝てる見込みは十分にある。
そのカイトが、ピトーの『円』に触れた瞬間に勝てないと判断した。
念の戦いに絶対はない。
ゴンが格上のゲンスルーに勝てたように、戦闘力が劣っていてもコンディションや条件次第では勝つことができる。
しかし、それは「戦いになれば」の話。
ピトーの場合、ほとんど戦いにすらならない。
カイトも同じように感じたからこそ、ゴンたちに逃げるように指示したのだろう。
ピトーの強さ考察ポイント③:キルアに「ネテロたちでも勝てる気がしない」と思わせる
自分よりも遥かに強い存在を知っているキルアの全てを上塗りしたピトー。
キルアはピトーの強さを目の当たりにし、怒り狂ったゴンを咄嗟に気絶させるほど強く殴った。
ピトーの強さがヒソカやイルミと拮抗しているのであれば、そこまでの動揺は見せなかっただろう。
その後、登場したネテロ会長たちを見ても「勝てる気がしない」と発言。
描写のされ方が人間とかけ離れている。
ピトーの強さ考察ポイント④:ネテロ会長に「ワシより強くねー?」と感じさせる
ネテロ会長がピトーを初めて目撃した感想は「あいつワシより強くねー」である。
精神統一をする前だったとはいえ、同じ感想を抱かせる存在が他にいるだろうか?
否。そんなやつはいない。(しっとり)
なぜなら、ネテロ会長よりも強い人間は今のところ登場していないからだ。
ピトーと実際に戦えば、ネテロ会長に軍配が上がったとは思うが「負けるかもしれない」と思わせる程の実力を有していたのは間違いないだろう。
ピトーの強さ考察ポイント⑤:コルトに「王に触れることすらできない」と言われる
コルトはキメラアントの巣でピトーとしばらく過ごしており、強さに関しては人間よりも理解している。
そのコルトが、ネテロ会長のオーラを見て「王に触れることすらできない」と発言したのは、あながち間違っていないだろう。
実際ネテロは、数日間溜めたオーラを放つ『零の掌』ですら、メルエムに火傷程度のダメージしか与えることができなかった。
通常の攻撃ではピトーもダメージを負っておらず、プフが相手だった場合、相性が悪く戦いの行方が見えなくなる。
精神統一をしていなければ、ピトーに勝てなかった可能性はあるかもしれない。
ピトーの強さ考察ポイント⑥:メルエムの攻撃も殴られた程度で済む
ピトーは一度だけ、メルエムの殺す気で放った攻撃を受けたことがあり、その際のダメージは殴られた程度で済んでいる。
果たして、人間の中にメルエムの攻撃を耐えられる者が何人いるだろうか?
人類最強のネテロ会長でさえ、一撃で腕と脚を奪われているのだから、ピトーの防御力は常軌を逸している。
ネテロ会長が強化系と仮定した場合、念能力の習熟度からして身体の頑丈さは、ウボォーギンより上と見ていいだろう。
逆にどんな攻撃ならピトーを倒せるの?
A.ゴンさん
ピトーの強さ考察ポイント⑦:無尽蔵のオーラ
ピトーは宮殿についてから、メルエムを治療する時以外ずっと『円』で周辺を警戒し、念で兵隊を動かし続けていた。
選別まで1ヶ月以上、不眠不休で動き続けているのにピトーがスタミナ切れを起こしている描写はない。
ゴンとキルアは『練』の持続時間を(3時間)伸ばすだけでも相当苦労していたのを考えると、ハッキリ言ってヤバすぎる。
同じ護衛軍のユピーは、ナックル曰く「70万以上」
モラウのオーラの量が7万なので単純に考えれば10倍。
しかし、厳密には「底が見えない。分からない」と言っているため、ハッキリとした数字ではない。
ナックル曰く、戦闘時は何もしなくても1秒につき1オーラを消費し、応用技を使用する場合、1秒につき6〜10オーラを消費する。
『円』と念人形の両方を1ヶ月休まず使い続けると、少なく見積もっても(1分×24時間×30日×6オーラ)1555万2000オーラが必要だ。(実際には能力を併用しているため、もっと必要になる)
しかも、ピトーは疲れた様子を全く見せていないことから、さらに多くのオーラを保有していることになる。
ここまで数値に違いがあると、他の可能性を考えなければならない。
例えば
- 消費量よりも回復量の方が上回っている
- オーラを消費するという概念がない
- ナックルの計算自体が間違っている
最もあり得るのは『ナックルの計算自体が間違っている』だが、いずれにしてもピトーがバケモノなのに変わりはない。
本当にゴンさんよく勝てたな・・・
ピトーの強さ考察ポイント⑧:2kmという規格外の『円』の広さ
ノブナガの名誉のため、先に言っておくと『円』の範囲が狭いからといって弱いわけじゃない。
しかし『円』の範囲を広げるには、大量のオーラが絶対に必要なので強者でなければ実行不可能。
ピトーを除き『円』を最も広げられるのは、今のところゼノだが、それでも300mだ。
桁が違いすぎる。
ピトーの強さ考察ポイント⑨:ネテロの攻撃を受けてもノーダメージ
ピトーの頑丈さについては、メルエムの攻撃を耐えた部分で説明したため割愛。
ピトーの強さ考察ポイント⑩:ノヴがオーラを見ただけでハゲる
ノヴは同じ護衛軍のプフのオーラを見て心が折れてしまった。
これがどれだけヤバいことなのかを説明するには、ノヴの立ち位置をハッキリさせる必要がある。
まず、グリードアイランドから帰還したゴンたちは、ハンターとしてかなり優秀だろう。
しかし、そこから修行を積んでもナックルには勝つことができなかった。
そのナックルの師匠となる存在がノヴである。(厳密にはモラウだけど)
つまり、ノヴはハンターとしては間違いなく一級品だ。
おそらく、幻影旅団を前にしても動じることなく対処することができるだろう。
そんなノヴがハゲてしまう程のオーラ・・・
ある意味、一番ピトーのヤバさが伝わる描写かもしれない。(そんなことはない)
ピトーの強さ考察ポイント⑪:ゴンさんの攻撃を2発耐え、片腕を奪う
カイトが倒せなかったピトーを、余裕で倒すゴンさん。
そんなゴンさんの片腕を奪ったことは賞賛に値する。以上。
ネフェルピトーについて考察③:なぜ涙を流したのか?
宮殿への襲撃でコムギが倒れてしまった際、メルエムに「コムギを治せ」と命令されて涙を流したピトー。
なぜ、ピトーは涙を流したのだろうか?
当時の僕は、メルエムの気迫が凄まじく、王としての威厳を目の当たりにして感動したのだと解釈していた。
何度も読み返していると、それだけが理由ではなく、王から「頼んだぞ」と必要とされたからではないか?と思い始めた。
命令された後、ピトーは「全身は歓喜で満ち震えている」と表現されており、プフとユピーも王が瀕死に陥り自らの肉体を捧げた際、褒められてあり得ないほど喜んでいる。
王のために生まれてきた護衛軍にとって、メルエムからの信頼・賞賛は人間には計り知れないほど幸福なのかもしれない。
もちろん、本当の理由は分からない。
涙を流したピトー本人でさえ涙の理由は分からないのだから。
ネフェルピトーについて考察④:なぜコムギを守ったのか?
護衛軍の中でも意見が分かれたコムギの存在意義。
なぜ、ピトーは守ろうとし、プフは殺そうとしたのか?
結論から書くと、ピトーはメルエムが人間になることを受け入れ、プフはメルエムが人間になることを拒んだからだ。
メルエムは世界を統一するために生まれてきたと自覚している。
メルエム自身の個としての思いや行動は世界統一の妨げにしかならない。
だからこそ、自我が芽生えかけたメルエムは自らを否定する葛藤にも似た謎の苛立ちを覚えたのだろう。
そして、コムギが倒れた時、蟻ではなく完全な1人の人間として振る舞った。
その瞬間を目の当たりにしたピトーは「それでも王は王だ!むしろ、コムギを失ってしまったら今の王ではなくなってしまう!」と思ったからこそ、コムギを救ったのかもしれない。
つまり、コムギを守る=メルエムを守るだったのだ。
ネフェルピトーについて考察⑤:名前の由来
護衛軍の3人『ネフェルピトー』『シャウアプフ』『モントゥトゥユピー』はエジプトの神とフランスの絵本が由来してると推察できる。
ネフェルピトーはエジプト神話の『ネフェル=テム』という美少年設定の神と、フランスの絵本カロリーヌの『ひょうのピトー』という空を漂う貴重な体験をした設定のキャラが合わさっている。
偶然なのか意図されたのかは分からないが、どちらにしてもすごい。
ネフェルピトーについて徹底解説&考察 まとめ
多くの読者にトラウマを与えたピトー。
しかし、可愛い見た目と圧倒的な強さで、多くの読者を魅了したのは冨樫先生の手腕といったところか・・・(誰やねん)
今後、登場しないのが残念でならないが、ピトーは僕たちの心の中にいつでもいる!
それがトラウマとしてなのか、可愛い存在であるかは人によるけど。
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