こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。
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ハンターハンターネタバレ一覧
カイトについて徹底解説
カイトの概要 | |
---|---|
年齢 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
性格 | 冷静・仲間思い |
念系統 | 具現化系(変化系より) |
能力 | ルーレット式の武器 |
意外にもハンターハンターの1話から登場しており、ゴンがハンターを目指すきっかけになった人物。
初登場以降、次に登場したのは18巻だが、なんと19巻でネフェルピトーに殺され退場することになる。
死んだ後もネフェルピトーに操作され、救いのない末路かと思われたが、後にキメラアント(赤毛の女の子)として転生を果たした。
カイトの死が、ゴンの『ゴンさん』になるきっかけにもなっていて、ある意味作中で最もゴンに影響を与えた存在。
カイトについて①:外見
スラっと長い脚に深く被った帽子が印象的なカイト。
腰ぐらいまで伸ばした髪の色は旧アニメ版だと金髪で、新アニメ版だと白髪となっている。
年齢は明らかになっていないが、ゴンから「おじさん」と呼ばれショックを受けていたことから、当時は20代前半で、現在は20代後半ぐらい?
新アニメ版だと、カイトの幼少期のエピソードが少しだけ見ることができる。
カイトについて②:性格
カイトの性格は冷静で厳しめ。
幼少期のゴンにすら、ゲンコツを喰らわせたり、NGLに潜入した際、ゴンとキルアに「ラモットを倒せないようなら邪魔なだけ」など、言い放つこともある。
しかし、厳しさの根幹には『犠牲を出さない』という意思があり、周りもそれを理解してくれているからこそ、良い仲間に囲まれているのだろう。
ハンターは甘さだけじゃ生き残れないことを知っているのだ。
カイトについて③:強さ
カイトはピトーから「もう一度戦いたい」と思われるほどの実力を持っていて、念なしキメラアント(兵隊長クラス)では、何匹いても全く相手にならない。
しかし、意外と戦闘シーンが少なく、実力を誰かと比較するのは難しい。
ゴンがナックルに対して「体術ならカイトにも引けを取らない」という評価をしていたことから、立ち位置的にはモラウやノヴか、それ以上と推察できる。
具体的な強さについては、記事の後半で考察していこうと思う。
カイトについて④:念能力
冨樫展で公開された『念能力設定資料』でカイトの念系統は変化系と具現化系の中間に位置している具現化系能力者であることが判明した。
現在は少女に転生し、念能力を消失状態。
生前のカイトの能力は『気狂いピエロ』
具現化したピエロがスロットを回し、1〜9までの出た目によって武器が決まる。
作中で描かれたのは2・3・4だけで、他の数字は謎のまま。
『2』が出たら、死神を連想させる大きな鎌に変わり『サイレントワルツ』という円状に広範囲の斬撃を繰り出す技しか使えない。カイト曰く、ハズレらしい。
『3』が出たら、何の変哲もないステッキに変わる。
ネフェルピトーと衝突した際に出てきたが、どんな能力か分かっていない。
ジン曰く「ぜってー死んでたまるか」と思った時にしか出ない数字があるらしく、ステッキはカイトの転生にも関係している可能性がある。
『4』が出たら、身の丈ほどのライフルに変わる。
ユンジュと戦った時に発現したが、ほとんど描写がない。
アニメでは少しだけ戦闘描写があったが、本当にただのライフルという感じだった。
カイトについて⑤:声優
フジテレビ(旧)アニメ版でカイト役を演じたのは『岸裕二』さん。
同作内で、カイト以外にカストロ役を演じている。
他の作品では
- 『ビックリマン2000』(ハ組の暴剣)
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(牛尾)
- 『テニスの王子様』(カズ)
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』(フリード)
などを演じている。
日本テレビ(新)アニメ版でカイト役を演じたのは『池田秀一』さん。
他の作品では
- 『機動戦士ガンダム』(シャア・アズナブル)
- 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(比古清十郎)
- 『ONE PIECE』(シャンクス)
- 『NARUTO -ナルト-』(サザナミ / 刀吉)
などを演じている。
カイトについて徹底考察
ここからはカイトの、まだ明かされていない謎や伏線・疑問について考察していくぞ!
僕が気になっている部分は、全部考察するつもりだけど「こんなところも気になる!」って意見があれば、お気軽にコメントやお問い合せを待ってるぜ!
カイトについて考察①:なぜ転生できた?
なぜ、カイトは赤毛の少女に生まれ変わることができたのだろうか?
未だにハッキリとした理由が明かされていない『カイトが転生できた理由』について色んな角度から考察してみよう。
カイトが転生できたのはなぜ?①:奇跡(偶然)
カイトが転生できた理由の1つとして考えられるのは、まったくの偶然。つまり、奇跡だ。
偶然だった場合、特に考察する要素もないが、強いてあげるとすれば『カイトの想いが成就した』想いの強さによって奇跡が引き起こされたという感じだろう。
仮に冨樫先生が公式に「カイトは奇跡によって転生できました」と発言したとしても納得できるかは僕も微妙だが「うーん、まぁ、でも、そうだよなぁ。奇跡は起こるかもしれないし・・・」と否定し切ることもできない。
よって、可能性の1つとして候補に挙げさせてもらった。
カイトが転生できたのはなぜ?②:カイト自身の能力
32巻で、ジンがゴンに対して言った「ゼッテー死んでたまるかって本気で思わねーと出ねー番号がある。アイツが生きてんなら多分そーいう事だ」というセリフからカイトが転生できた理由を紐解いていく。
考察する前の前提:ピトーと戦った時に出た数字が『ゼッテー死んでたまるかと本気で思った時の数字であること』を前提としている点。
ピトーと戦った時に出た番号は『3』武器の形状はステッキ。
ん?ステッキ?
キルアが「かなりヤバい」と評価した『2』のカマでさえ、カイト自身は「ハズレ」だと言っていたのに、本気で「死んでたまるか」と思った際の武器がステッキというのは、いささか物足りなさを感じないだろうか?
ステッキに特別な能力が備わっていなければ、叩くぐらいしか攻撃手段がない。
他にステッキから連想できることがあるとすれば『魔法』だ。
しかし、魔法のステッキで戦うというのは、ハンターハンターの世界観とは合わない。
強力な能力には、相応の制約やリスクが伴う。
決しても何でもありの世界じゃない。
そこでもう一度、ジンの発言を振り返ろう。
「ゼッテー死んでたまるかって本気で思わねーと出ねー番号がある。アイツが生きてんなら多分そーいう事だ」
ジンは数字と言っており、武器とは言っていない。
つまり、武器はミスリードで本当に注目すべきはステッキではなく番号なのかもしれない。
そこで『3』という数字を調べてみると、興味深いことが分かった。
いずれも『願い』『魂』『生命』『誕生』などの転生を連想させる意味を持っていた。
冨樫先生がそこまで考えて設定しているのであれば『3』(ゼッテー死んでたまるかって本気で思わねーと出ねー番号)は、死んだ後に効果を発揮するタイプだった可能性も上がるため、カイトが転生したのは能力由来である可能性も上がる。
カイトが転生できたのはなぜ?③:キメラアントに吸収されたから
3つの仮説の中でカイトが転生できた可能性が最も高いと考えているのが、キメラアントに吸収されたからである。
そもそも「カイトがなぜ転生できたのか?」という疑問は、カイトがピトーに殺された後、改造されて戦闘訓練用のマシーンと化していたからだ。
読者からすると「え?なんで食べられていないのにカイトは転生できているの?」という疑問が生まれるのは当然。
しかし、僕たちはいつカイトが女王に食べられていないと錯覚していたのだろうか?
確かに肉体は死後操られて残っていたが、中身(脳や内臓)はどうだろうか?
カイトはピトーが楽しいと思えるほどの戦闘を行える上質なエネルギーを持っていた。
そんな上質なエサを女王(王)ファーストのピトーが、自分の趣味だけのために丸々置いておくだろうか?
おそらく、答えは「No」
当時のピトーはまだ能力(ドクタープライス)を確立していなかったため、死体を腐らせないという意味でも、脳や内臓を取り除いている可能性は極めて高い。
改造された後のカイトの体が縫い傷だらけなのは、中身を取り出している証拠ではないだろうか?
つまり、転生する条件(女王に取り込まれる)は一定クリアしていると言える。
もう一つ転生するための重要な条件はジンのセリフの中にある。
2つ目の仮説で、ジンのセリフの中にミスリードが隠されていると言ったが、実は「ゼッテー死んでたまるかって本気で思わねーと出ねー番号がある。アイツが生きてんなら多分そーいう事だ」という発言そのものこそがミスリード。
カイトが転生できたのは能力が関係しているわけではなく「ゼッテー死んでたまるか」という思いだけ。
No.337『懺悔』の不自然なコアラ話は、カイトの転生を捕捉するために描かれたのかもしれない。
カイトについて考察②:コアラとの謎のやり取り
337話で赤毛の少女に転生したカイトに懺悔するコアラ。
かなり深いことを言っているような気がするが、物語には直接関係ないようにも思える。
冨樫先生は、この話で一体何を伝えたかったのだろうか?
まずは、コアラの懺悔内容を要約して、分かりやすく並び替えてみる
まとめるとこんな感じ。
ご丁寧に前世の記憶を引き継ぐメカニズムを(懺悔っぽく)解説してくれている。
注目すべきは、赤字にした部分だ。
どうやら、前世の記憶を持って生まれてくる者は、人間だった頃、心に与えるべき「何か」が足りなかったらしい。
コアラとカイト以外で、前世の記憶を持つ者を並べてみよう
一覧で並べてみると、生前にやり残したことが大きいほど、ハッキリ覚えていることが分かる。
また、記憶を持つ者の多くはキメラアントに敵対している。
まるで心に与えるべき「何か」を補うように。
カイトも他のキメラアントたちと同じように心に与えるべき「何か」が足りなかったから「ゼッテー死んでたまるか」という思いを抱いたのではないだろうか?
そして、その思いによってカイトは「繰り返す(転生する)」ことになったというのが今回の結論だ。
カイトについて考察③:カイトはどのぐらい強い?
カイトはピトーに敗れてしまったが、実際どのぐらい強かったのだろうか?
できるだけ正確に強さを割り出すため、考察できそうな描写を洗い出してみよう。
- 念が使えないラモットに強いと思われる
- 念が使えないユンジュ(師団長)を瞬殺
- 念が使えない大量の兵隊長を瞬殺
- 片手のカイトでもゴンとキルア以上
- ピトーの頬に傷をつける
- ピトーに夢のような時間だったと思われる
など。
参考にならない部分もあるが、1つずつ紐解いていけばきっと答えに辿り着けるはず(?)
カイトの強さを考察①:念が使えないラモットに強いと思われる
ラモット(兵隊長)は頑張って「コイツは強いな」とか、カイトに凄みを出してたけど、戦っていたら間違いなく瞬殺されていた。
しかし、当時のゴンとキルアを相手に2人同時に戦うなど、ラモット自身(念なし)はビノールトよりも強い可能性がある。
同じ兵隊長のパイク(念なし)もポックルといい勝負をしていたりなど、キメラアントが弱いわけではなく、カイトがズバ抜けて強いことが分かる。
カイトの強さを考察②:念が使えないユンジュ(師団長)を瞬殺
ユンジュは描写すらなく瞬殺されていたため、考察要素としては分かりにくい。
が、ゴンと戦っていた兵隊長であるムカデ?っぽいキメラアントは「ユンジュに殺される」と確信していた。
つまり、兵隊長と師団長の間には絶対的な力の差があるのは間違いないだろう。
今のところ『兵隊長<<師団長(念なし)<<<<<カイト』といったところだろうか?
カイトの強さを考察③:念が使えない大量の兵隊長を瞬殺
またしても、考察要素としては薄い兵隊長の大量瞬殺。
だが、同じ芸当ができる者を挙げるとカイトの強さを測る指標になるかもしれない。
意外にも一度の攻撃で広範囲の敵を倒すことができそうなキャラクターは多くなかった。
もちろん、クロロやヒソカなどであれば瞬殺できるのは間違いないが、一匹ずつ倒す形になるだろう。
ランダムという制約はあるが、戦闘においてカイトの能力はかなり使い勝手がいいのかもしれない。
カイトの強さを考察④:片手のカイトでもゴンとキルア以上
当時のゴンとキルアを2人合わせても、片手を失ったカイト以下だとピトーは判断した。
とはいえ、当時のゴンとキルアも決して弱いわけではない。
曲がりなりにもグリードアイランドを攻略する実力は持っており、戦略を練ったとはいえゲンスルーたちにも勝利している。
単純に考えると『ゲンスルー≦ゴン<<<カイト』ぐらいだろうか?
カイトの強さを考察⑤:ピトーの頬に傷をつける
カイトの首を抱えていたピトーの頬には傷らしきものがついている。
片腕の状態でピトーに傷を与えたのだとしたら、カイトの実力は凄まじいと言わざるを得ない。
さらにピトーはカイトとの戦いを「夢のような時間だった」とさえ思っていた。
ピトーの頬に傷を与えることができる存在がどれぐらいいるだろうか?
おそらく、幻影旅団であったとしても戦闘員ではないシズクやシャルナークは瞬殺され、戦いにすらならないだろう。
以上を考慮すると『ゲンスルー≦当時のゴン<シャルナーク≦念を覚えた師団長<カイト=旅団戦闘員<<ピトー』といった感じだろうか。
もちろん、相性やコンディションもあるため、一概に結論づけることはできないが、それでもカイトの実力は相当高いことが分かる。
ぜひ、生まれ変わってからの活躍にも期待したい。
カイトについて徹底解説&考察 まとめ
カイトの出番は決して多くはないけど、ゴンに最も影響を与えた男!
ハンターハンターの中でも人気のキャラなのが頷ける。
よくよく考えたら、生まれ変わってからも髪が長い。(どうでもいい)
過去にジンとは、どんなやり取りがあったんだろうか?
アニメだけでなく、原作でもいつか語られる日が来るといいな。
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