こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター29巻のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター29巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2011年8月4日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2012年12月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2013年4月4日 |
発行所 | 集英社 |
28巻の後半では、ネテロが全身全霊でメルエムに挑むが、切り札である『零の掌』でさえもダメージを与えることができなかった。
ネテロは自身が死ねば発動する兵器『貧者の薔薇』を使用し、瀕死の状態まで追い詰める。
しかし、プフとユピーの手によってメルエムの命は繋ぎ止められる。
一方、ピトーはカイトを治すため、ゴンと一緒に首都『ペイジン』へ。
果たして、カイトは元に戻るのだろうか?
そして、死の境を彷徨っているメルエムはどうなるのだろうか!?
人類の存続をかけた戦いにも終わりが近づいている。
そんな気になる29巻を一緒に見ていこう。
ハンターハンター29巻No.301:記憶
プフとユピーを取り込み、以前よりも遥かにパワーアップして完全復活したメルエム。
肉体を取り込んだことで、王と意識を共有することができるようになったことに感激する2人。
一方、メルエムは復活前の出来事が思い出せずに困惑していた。
プフとユピーを食べたことさえ、夢だったのか現実だったのか区別がつかない。
姿を見れば思い出せると知ったプフは千載一遇のチャンスと捉え、王にとって邪魔なコムギを始末しようとする。
殺して隠してしまえば、2度と思い出すこともない。分身を急いで宮殿へ向かわせた。
メルエムはユピーを取り込んだことで、体を自由に変化させることが可能となる。
まるで、元から備わっていた能力かのように翼を生やして空を舞い、失った記憶を取り戻すため宮殿へと猛スピードで向かう。
コムギを治療していた場所へと戻るプフ(分身)だが、部屋はすでに無人。
『神の共犯者』で待ち構えていたナックルに殴られ、本体にポットクリンが出現する。
パームはキメラアント化する前にプフを見ており、能力を使えば見失うことはない。
王が生きていると知った討伐隊はどう動くのか!?
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター29巻No.302:標的
離れずに着いて来るポットクリンを消そうと、ユピーの能力で攻撃するメルエム。
巨大な岩山を一撃で破壊するほどのオーラを放つが、ポットクリンはそれでも消すことができない。
攻撃する前からポットクリンが消えないことを知っていたユピーを不審に思い、メルエムが問いただすと「能力を解除すれば仲間を助けると条件を交わしました」と正直に話しだす。
ユピーの取った行動は王に対する背信と見なされてもおかしくない。
だが、メルエムは咎めるどころか、意識が共有できることに「お互い不便な身体になった」と配慮を見せ不問とした。
もはや、3人の間で隠し事はできない。
それでもコムギを始末しようと動くプフ(分身)の目の前にナックルが現れる。
メルエムは『敵を見逃したユピーの精神的揺らぎ』『メレオロンの裏切り』をキメラアントの試練と捉え、人間は試練を乗り越えるための生贄と判断。
爆発する前と意見が180度違ったものになるが、どちらも王としての意見だ。
一方、プフの目的が分からないキルアたちは、狙いを読むために散らばる。
王の到着まで時間がなく、焦ったプフは真っ直ぐコムギへ向かう。そして、プフの目的はコムギであることがハッキリした。
果たして、キルアはプフからコムギを守り切ることができるのか!?
ハンターハンター29巻No.303:痛み
プフの狙いがコムギと分かったキルアは、背負いながら逃げ回る。
『神速』を発動させたキルアを捕まえるのは全力のプフでさえ困難。窮地の中、悪魔のような策を思いつくプフ。
この策がお互いにとって、この上なく不幸な状況を作るとも知らずに・・・
まずは、コムギをメルエムの目に触れさせないようにキルアを宮殿の外へ逃げるよう誘導。
しかし、この陽動が『コムギは王にとって重要な存在』であることをキルアに確信させる。
プフは続けて、キルアが王に歯向かう悪者のように叫び、目の見えないコムギはキルアを悪人だと勘違いして背中の上で大暴れ。
プフはすかさず攻撃を仕掛けるが『キルア』ではなく『コムギ』を殺そうとしたことをキルアは見逃さなかった。
王のためにコムギを取り返そうとしていると思っていたが、なぜか逆に殺そうとしている。
理由は分からないが、ピトーを自由にさせないためにもコムギを失うわけにはいかない。
キルアはコムギを気絶させ、構える。
迷わず攻めるプフだが、キルアの電気と相性が悪く攻めきれない。
そして、王は宮殿に到着・・・
プフは少しでも時間を稼ごうと宮殿の前に並んでいる国民へとメルエムの意識を向けさせる。
だが、国民を見ても頭に響き渡るような痛みはひかない。
大切な『何か』を見落としている感覚を払拭させるため、廃墟と化した玉座へ向かう。
玉座にコムギを思い出させてしまう軍儀の盤や駒があることに気づいたプフ(分身)は、キルアとの戦闘を切り上げて隠蔽を優先させる。
果たして間に合うのか・・・
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター29巻No.304:魔法
プフが去った後、キルアはパームと合流し作戦を練り直していた。
その際、パームの能力『淋しい深海魚』の説明を聞く。
- 右目だけで見た者を水晶に保存する
- 左目だけで見れば記憶された者の現在が映る
- TV画面を分割したように3人同時に視れる
- 古い順に消去される
現在、パームが見ているのはゴン・キルア・プフ。
プフの場合、視れるのは本体だけで分身を視ることはできない。
そのため、目の前にいるのが本体なのか、分身なのかを見分けることも可能。
説明が終わると、キルアは照れながら「ありがとう」と感謝を告げる。
少しだけ緩んだ空気の中、改めて淋しい深海魚でゴンを観ると・・・
同刻、カイトがいるアジトにたどり着いたゴンとピトー。
ピトーのポケットに入っている電話から、コムギの声で「解放された」と聞こえてくる。(ゴンには聞こえていない)
プフが思いついた悪魔のような策は、コムギが無事解放されたという虚偽の報告。
細胞レベルで分裂可能なプフは、コムギの声や顔を完全に再現することができる。
それを電話越しでピトーに伝え、自由に動けるようにしたのだ。
しかし、この策こそが両者に悲惨な結末を迎えさせることとなる。
人形のように佇むカイトを見たピトーは正直に「カイトはすでに死んでいる」と告げた。
ピトーにできるのは死体を腐敗しないように作り変えるだけ。魂までは元には戻せない。
事実を知ったゴンはその場にヘタレ込み「自分がカイトを殺した」と無力感に支配される。
そんなゴンを見下ろしながら、無機質に「ゴメンね」と伝えるピトー・・・
ハンターハンター29巻No.305:残念
カイトが死んでいると聞いて、張り詰めていた糸が切れるゴン。
涙を流し、完全に思考が停止する。
自分の腕を治すピトーを見ても、ただただ何もせずに見続ける。
一方、パームはキルアに「ピトーが自分の腕を治し、ゴンはその場でへたり込んでいる」と状況を説明。
コムギがいる限り、ピトーはゴンに手出しできないはず。
状況を飲み込めないキルアの前にプフが「コムギを渡せばピトーを止める」と交渉しに現れる。
しかし、即座に分身を破壊。
そのままコムギをパームに預け、電光石火でゴンの元へ走る。
一方、ピトーは自分の腕を治し終わり、ゴンを殺すと宣言。
その瞬間、ゴンの中で『何か』が弾けた。
不穏な空気が台風のように集中し、ピトーは『黒子舞想』を発動させ、自分の考えが正しかったことを確信する。
爆発的なオーラと『怒り』『復讐』『恨み』を纏い、姿を変えるゴン。
『使命』『忠誠』『覚悟』で戦おうとするピトー。
もう誰にも止めることはできない。
果たして、どんな結末を迎えることになるのか・・・
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター29巻前半のネタバレ まとめ
個人的な29巻前半の見どころは、壊れてしまったゴンのシーン。
元々、ゴンは10巻でゼパイル、14巻でビスケ、19巻でカイトから「危うい」という風に言われていた。
それが浮き彫りというか現実に起きてしまったのが、29巻でのピトーとゴンのやり取りだと思う。
ゴンにとって、カイトの存在はどのぐらい大きかったのだろう・・・
さて、次回は壊れてしまったゴンが、ついにピトーへと怒りの矛先を向ける。
果たして、勝利するのは使命に燃えるピトーか?
それとも、復讐に身を焦がすゴンか!?
長きに渡る因縁が終結!
ということで、29巻の後半でまた会おう!
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