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ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター26巻のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター26巻の概要 | |
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著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2008年10月3日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2012年12月4日 |
デジタル発行(カラー版) | 2013年4月4日 |
発行所 | 集英社 |
25巻の後半で王と護衛軍の分断に成功した討伐隊。
シュートとナックルはユピーを足止め。
モラウはプフを煙に閉じ込め、ゴンはピトーの相手をする。
肝心の王は聞いていた情報とは異なり、1人の少女に対して慈愛を持って接していた。
果たして、メルエムは人類に災いをもたらす存在なのだろうか?
それとも人類の新たな導き手になるのだろうか?
ハンターハンター26巻No.271:分断
メルエムは人間の思惑を見抜いたうえで、護衛軍との分断にあえて応じる。
世界を統一させるために生まれてきた王としての気質が、そうさせるのだろう。
ゼノは移動するために『龍頭戯画』を発動させるが、念には敵意を一切込めない。
敵意を込めなかったのは敬意か、それとも・・・
ゼノの役割はここまで。
ゴンは「ピトーは左塔にいる。行こう」とキルアに伝え飛んでいく。
キルアは「それはどっちの?」と問いたい衝動に駆られる。
ゼノの龍が飛び去る10秒前。
致命傷すら恐れない無謀な突進がシュートを生き長らえさせていた。
シュートの能力『暗い宿』よって、肩にあった目の一部を『潰した』のではなく『奪った』という奇妙な現象が、ユピーを攻めきれなくしていたからだ。
血に染まる仲間を近くで見ていることしかできないナックルは涙を流す。
攻撃すれば、仲間が近くにいると教えるようなもの。
息を潜めるのも闘いと分かっていながら、溢れ出る涙は止まらない。
フラッタの姿をしたイカルゴを助けるために2匹のキメラアントを仕留めたキルアは、ウェルフィンに目撃されていた。
2匹は殺されて、フラッタが殺されないのはおかしいと感じたウェルフィンは身を隠す。
フラッタが人間側に寝返ったと判断したからだ。
裏切ったフラッタ(イカルゴ)に話しかけるヂートゥとブロヴーダ。
会話の流れでイカルゴは『レオル』のことを「ハギャ」と呼んでしまい、ブロヴーダからも怪しまれてしまう。
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター26巻No.272:誤算
涙を流しながら、戦いを見守るナックルはポットクリンが利息をカウントしたことで、ユピーとの戦闘が始まって10秒しか経っていないことに衝撃を受ける。
耐えられずに突っ込もうとしたところ、メレオロンが息継ぎの合図であるタップをした。
ナックルの気を使ったわけではなく、本当に息が限界だったのだ。
止まったナックルの頬をユピーの爪先がかすめ、全力で殴って与えられるダメージ分の利息を返されてしまう。
シュートが命を削りながら戦っているのに致命的なミスだ。
メレオロンはバレない距離まで離れると『神の共犯者』を解除。
今まで隠れていたポットクリンが姿を現す。
当然、ユピーはシュートの能力だと思い込み、原因(ポットクリン)の元を断とうとするが、なかなか攻めきれない。
「いつでも勝てる」という感覚がユピーを鈍らせていた。
シュートが限界を迎えようとした瞬間、冷静になったナックルがユピーの前に姿を現す。
隠れていた方が有利なのは間違いないが、シュートを見殺しにすることはできない。
姿を現してユピーの気を引くことができれば、シュートは助かる確率が上がる!
ナックルは概ね正しい。
誤算があるとすれば・・・
ハンターハンター26巻No.273:再会
プフを煙の中に閉じ込めることに成功した優秀なモラウ。
催眠効果のある鱗粉を警戒して、プフの問いかけも無視。
プフの能力『鱗粉乃愛泉』は相手の精神状態を知ることができる。
モラウはプフを前にしても『警戒2:覚悟3:自信5』の割合で立ちはだかる。
煙の中に閉じ込めた安堵感と経験がモラウの警戒心を薄めているとプフは判断。
不気味に自己紹介をしてサナギのようになっていくが、どんな姿になったとしても時間を稼げるのならモラウには好都合だ。
その頃、フラッタに寄生したイカルゴはエレベーターで地下へと降り、パームの捜索を開始する。
イカルゴはパームのことを資料でしか知らないが「仲間の仲間。つまり、オレの仲間」だと見つけるまで宮殿から出ない覚悟を固めていた。
命をかけて任務に臨んでいる彼女を尊敬するイカルゴは、任務でも義務でもなく本気で「助けたい」と考えているのだ。
裏切ったフラッタが地下に降りたのを見て、後を追おうとするウェルフィン・・・
ブロヴーダも同じようにフラッタを追ったのだが、ウェルフィンは「フラッタとブロヴーダはグル」と疑ってしまい、なかなか下に降りることができない。
迎撃に警戒しているとビゼフ長官の存在を思い出し、生死の確認をするために急いで捜索に出る。
ゼノはキルアを見てすぐに針を取ったことに気づく。
そして「中のことは、お主らが判断せい」と言葉を残し去って行った。
中に入り、ピトーと再会したゴン。
今まで溜めに溜め込んだ怒りを爆発させるが・・・
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター26巻No.274:解答
ピトーには、怒りで叫び散らすゴンの声が全く耳に入っておらず、全細胞を使って現状を乗り越える方法を探していた。
一歩退いて、冷静に状況を見ていたキルアはある異変に気づく。
戦闘態勢のゴンを前にしても、オーラを全く身に纏わずにいたからだ。
キルアは2つの仮説を立てる。
- ピトーは生身でも勝てると思っている
- ゴンが突撃してきても迎え撃てる自信がある
らしい仮説を立てたものの、ピトーの様子が『子供を守ろうとする母親』にしか見えない。
キルアは必死に頭の中で否定するが、ゼノの意味深な言葉が思い返される。
一方、ゴンの目にはコムギの姿が壊されたカイトの姿と重なって見えていた。
コムギが治療ではなく、改造されていると思い込んだゴンは「勝負しろ」と怒鳴り散らす。
だが・・・
ピトーは無抵抗を意味するポーズを取った。
怒りをぶつけるはずだった相手が無抵抗を示し、どうすればいいか分からなくなるゴン。
キルアは現状を把握しつつあった。
- ゼノのセリフ
- 王が自分で自分を傷つけた仮説
- ピトーの『円』が消えていたこと
- コムギの存在
そこから導き出される答えは、コムギが王にとって特別な存在であるということ。
痺れを切らしたゴンが近づくと「何でも言うことを聞くからコムギが治るまで待ってくれ」と懇願するピトー。
冷酷非道だと思っていた存在が誰かを救おうとしている。その事実がゴンにとってマイナスに働く。
完全に怒りで我を忘れるゴンは、キルアの質問でさえも遮ってしまう。
自分の対応次第でコムギの命が消えると判断したピトーは、嘘偽りなく全てを話し出した。
戦い方すら見つけられない状況にゴンは・・・
ハンターハンター26巻No.275:約束
コムギを傷つけたのはゼノで、治療しているのがピトーだとキルアはゴンに伝える。
それを聞いても信じられない、いや、信じたくないゴンの目の前で、自ら左腕を折るピトー。
少しでも信じてもらうため、治療に支障が出ない範囲で壊しても良いとまで申し出る。
目の前の存在がカイトを襲撃した時とは、別人だとゴンはきっと感じている。
だけど、それが許せない。
自分の恩人には酷いことして、違う人物には優しく接することが、どうしようもなく許せない。
暴走が止まらないゴンをキルアは止める。
だが・・・
止めてくれたキルアにも怒りが飛び火する。
キルアが冷静なのは、キルアにとってカイトが恩人ではないからだと突き放したのだ。
儚く消え入りそうな表情を浮かべるキルアだが、それでも自分の役割を果たそうと持ち堪え、強い言葉でゴンに叱咤する。
まるで言葉が届いていないような反応にさらに儚くなるキルア。
憎くても殺してしまっては、カイトを治すこともできなくなってしまうのも事実。
ゴンは治療するピトーの目の前で1時間座って待つと宣言した。
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター26巻前半【感想・ネタバレ】 まとめ
ゴンの暴走は、ついにキルアでも止めることができなくなってしまった。
今まで描かれることがなかったゴンの闇の一面。
そして、ゴンとは対照的に闇の面しかなかったメルエムが慈愛に溢れる行動。
26巻は冨樫先生の表現力の高さが本当にすごいと感じる一冊。
キルアがずっと恐れていたことが、ピトーを前にして現実になってしまう。
果たして、2人の関係はどうなってしまうのだろうか?
そして、ゴンはカイトを取り戻すことができるのだろうか!?
ということで、26巻の後半でまた会おう。
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