こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。
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ハンターハンターネタバレ一覧
ゴン=フリークスの母親は誰なのか?
ゴンの母親については情報が一切出ていないが、ネット上では、さまざまな人物が憶測として挙げられている。
- ビスケ説
- エレナ説
- リンネ説
- サンビカ説
- チードル説
- シーラ説
- 身重の石でジンが産んだ説
など。
しかし、どれも根拠はなく、登場している女性キャラクターから無理やり母親へとこじつけている印象を受ける。
まず、考察するにあたって、ゴンの母親に関する作中の情報をかき集めてみたが、残念なことに情報と呼べるものは限りなく少なかった。
情報①:ジンのテープ
ジン「お前の母親についてだ。知りたければこのまま聞いてくれ。別にいいなら・・・」
ハンターハンター8巻より
ジンはゴンに母親のことを知る選択肢を与えたが、あくまで「聞かなくてもいい」という選択肢も示している。
何か意図があるのかもしれないが、人物を特定できる要素はない。
情報②:ミトさんの発言
ミト「それからあなたの母親については、実は何も知らないの」
ハンターハンター8巻より
ミトの発言が真実であるという前提なら、ヒントとなる情報は一切出ていない。
強いて何か導き出せるとするなら『ミトの知らない人物が母親である』ということぐらいだ。
しかし、ミトの交友関係はくじら島内に限られるため、母親を特定するには至らないだろう。
情報③:おばあちゃんの発言
おばあちゃん「”母親はどうしたんだい”って聞いても”別れた”ってそれっきりでね」
ハンターハンター8巻より
おばあちゃんの発言からも母親を特定する情報を得ることはできない。
ただ、「別れた」という言葉からは「死別した」と読み解くこともできる。
というより、個人的に死別している可能性は高いと考えている。
理由は3つ。
- ゴンの発言
- 母親からのアプローチが全くないから
- 生きているなら母親にゴンを任せればいいから
1つずつ順番に見ていこう。
ゴンの母親が死んでいる可能性①:ゴンの発言
まず、根拠として乏しい理由から。
ゴンはキルアとの会話(8巻)で
ゴン「何となく母親の方は本当に死んでんだろーなって勝手に納得しちゃってさ」
ハンターハンター8巻より
と発言している。
直感を理由に挙げるのは、根拠としてあまりにも陳腐だが、ゴンは作中で幾度となく直感によって危機を乗り越えてきた。
ハンター試験からキメラアント編まで、彼の直感が重要な役割を果たしていることを考えれば、この「勝手に納得した」直感もどうしても無視できなかったため、1つの理由として、1つの可能性としてあげさせてもらった。
ゴンの母親が死んでいる可能性②:母親からのアプローチ
2つ目の理由は母親からゴンに対してアプローチが一切ないこと。
ゴンに「会いたくない」と言っているジンでさえ、わずかな手がかりを残しているのに対して、母親の手がかりがあまりにもなさすぎる。
では、なぜ手がかりが一切ないのか?
考えられる可能性は3つ。
- 誰かに隠蔽されている
- ジン以上に心の底から絶対にゴンに会いたくないと思っている
- 手がかりが残せない状態にある
誰かに隠蔽されている
誰かに隠蔽されている場合、その『誰か』とは、ゴンと母親に最も関係している人物である可能性が高い。
すなわち、ジンが隠蔽している可能性が高いことになる。
しかし、ビデオテープでジンは母親のことを話そうとしていた(それさえフェイクの可能性もあるけど)ことに加え、そこまで隠蔽する理由も現段階では思いつかない。
そして、32巻の木の上で話した際、描写されていないだけで、母親について語っている可能性も捨てきれない。
よって、隠蔽されている可能性は低いと判断できる。
ジン以上に心の底から絶対にゴンに会いたくないと思っている
2つ目の、ジン以上に心の底から絶対にゴンに会いたくないと思っている可能性も低いと(思いたいってのもあるけど)考えられる。
なぜなら、ゴンを産んでいるからだ。
ゴンがくじら島に預けられたのは赤ん坊の頃。
生まれたてのゴンに心の底から会いたくないと思う要素なんてあるのだろうか?
仮に父親のジンのことが大嫌いで、息子のゴンにも会いたくないという理由なら、そもそも産まないという選択もできたはず。
よって、ゴンに会いたくないと思っている可能性も低いと判断できる。
手がかりが残せない状態にある
誰かに隠蔽されている可能性も、会いたくないと思っている可能性も低いとなると『手がかりが残せない状態にある』可能性が高まる。
では、手がかりが残せない状態とは?
- 意識不明
- 行方不明
- 死んでいる
意識不明の場合、ジンの「別れた」という発言と噛み合わない。(というか意識不明の状態になっている母親に別れたとか言ってほしくない)
行方不明の場合も母親にゴンと会いたいという意思があるなら、何かしらの手がかりが(ジン経由で)あってもいいだろう。
しかし、何もないということは、やはり死んでいる可能性が高まる。
ゴンの母親が死んでいる可能性③:くじら島に連れてきた理由
ゴンの母親がすでに亡くなっている説を(僕の中で)最も強めているのは、ジンがゴンをくじら島に連れてきたという事実。
もし母親が生きているなら、わざわざ他人にゴンを預ける必要があるだろうか?
しかも、結果だけを見るとミトに養育権まで譲っている。
普通に考えれば、資産も人脈も豊富にあり、実の父親であるジンが、裁判に負けて従姉妹に養育権を奪われるなどあり得ないため
ジンは裁判にワザと負けた(もしくは裁判に行っていない)と考えるのが妥当。
つまり、ジンは最初から養育権に固執していないことが分かる。
であれば、従姉妹(ミト)ではなく、最初から親権を持つ母親にゴンを任せる方が自然な選択肢であり、何より親子として一緒にいることが本来の在り方だろう。
もし、母親が生きているのであれば、ジンの行動は不自然かつ誰も得をしない選択と言わざるを得ない。
それをあえてしなかったのは『預けるべき相手が存在しない』=『母親はすでに亡くなっている』と僕は結論づけた。
父親は本当にジンなのか?
ネット上では、ゴンとジンは親子ではない説が、たびたび話題になっている。
しかし、作中でジン自身が「オレの息子」と明言してるうえ、否定するシーンは一切ないため『ジンが父親じゃない説』は、現段階では深読みのし過ぎと考えるのが妥当だろう。
作中には、ゴンのことをジンの息子だと強く感じている者も数多くいる。
おばあちゃん「あのコの目が持つ光は父親そっくりだ」
ハンターハンター1巻より
カイト「お前の親父の名はジンっていうんじゃないか!?」
ハンターハンター1巻より
船長「安心しなジン。お前の息子はいい子に育ってる」
ハンターハンター1巻より
ビスケ「あのコを強く育てるため…!!」
ハンターハンター15巻より
レイザー「こいつは間違いなくお前の息子だ」
ハンターハンター17巻より
パリストン「ジンさん息子さん大変らしいですね?」
ハンターハンター30巻より
チードル「明日旅立つそうね?選挙も息子さんも放りっぱなし?」
ハンターハンター32巻より
そもそも、ジンが本当の父親ではない説が出たのは、作中で『ドン=フリークス』という名前が登場したことが大きな要因だろう。
ゴンの父親がドン=フリークスという説は、現段階では根拠がない。
そして、ジンの出生に関しては、8巻でおばあちゃんの口から語られている。
おばあちゃん「ジンはあたしの長男の一人息子。ミトは次男の一人娘でね」
ハンターハンター8巻より
おばあちゃんの言っていることが真実なら、直近のフリークス家はくじら島出身で間違いないだろう。
時系列から導くゴンの母親の影
時系列に沿ってゴンの母親になり得る人物を考察してみよう。
ミト「ジンが試験を受けたのは、あなたと同じ12歳になる少し前…」
ハンターハンター8巻より
ジンは11歳で(21年前)くじら島を出たことになり、西暦で表すと1979年。
そして、グリードアイランドが発売されたのは1987年。くじら島を出てから8年が経っているため、ジンの年齢は19歳。
ミト「試験を受けに島を出たジンが戻ってきたのは10年後。その時には赤ん坊のあなたを抱えていたわ」
ハンターハンター8巻より
ジンがゴンを連れてくじら島に帰ってきたは10年前。この時点でジンの年齢は21歳となる。
ゴンの年齢が現在12歳であることから、当時のゴンは生後1年程度は経過していると考えられる。
また、ゴンと再会した時点で、ジンの年齢は32歳。つまり、ジンと年齢の近しい(3歳前後の)者が母親として最有力候補だ。
ゴン=フリークスの母親・父親 まとめ
今回の考察では、主にゴンの母親について考察をした。
個人的な結論として、母親はすでに死亡している説が最有力。
なぜなら、ジンはゴンをくじら島にわざわざ預けているから。
結局、誰なのか特定することはできなかったが、これ以上は妄想に近い形になってしまうため、作中で語られるのを待とうと思う。
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