こんにちは、宮本(@mangablog2)です。
当記事では、20年以上ハンターハンターを愛してやまない僕が考察&解説をしています。
※ネタバレを含むため、苦手な方はブラウザバックを推奨。
また、当サイトに「イラストを掲載してもいいよ」という方を常に募集しています!
ご協力してくれる心優しい方は、記載したいリンクを添えて『DM』か『お問い合わせフォーム』から言ってくれると非常に喜びます。
ハンターハンターネタバレ一覧
ハンターハンター35巻後半のネタバレ【前回のあらすじ】
ハンターハンター35巻の概要 | |
---|---|
著者 | 冨樫義博 |
ページ数 | 208ページ |
初版発行 | 2018年2月2日 |
デジタル発行(モノクロ) | 2018年2月2日 |
デジタル発行(カラー版) | 2022年11月4日 |
発行所 | 集英社 |
35巻の前半ではセレモニーが終わり、王子たちが継承戦に向けて早速動き出した。
生き残りのカギを握るのは、守護霊獣のルールと念について知ること。
一方、緊急放送を流したクラピカは良くも悪くも他の王子たちから注目されることになり、多くのアプローチを受ける。
一癖も二癖もあるカキンの王子たち。
果たして、クラピカは迫り来る圧力を跳ね除けることができるのか!?
後半では第4王子が念の習得を始める。
決して掛け合わしてはいけない組み合わせ!
20万人を巻き込んだバトルロワイヤルを一緒に見ていこう。
ハンターハンター35巻No.366:其々それぞれ
- 第13王子
- 第12王子守護霊獣が活動した影響で疲労が溜まり眠る
眠ったモモゼの暗殺を狙う兵たち。
- 第11王子第10王子と撮った写真を見ながら涙を流す
カチョウとの態度とは裏腹に仲が良さそうに映る2人。
- 第10王子嫌われるような人柄を演じる
「早く殺されろ」と従者たちが思う中、センリツだけがカチョウの本音に気づいていた。
- 第9王子ベッドの上で目を覚まし、手の甲に羽の模様が現れる
倒れていた護衛たちは何事もなかったかのように振る舞う。
しかし、手の甲の印が夢ではなかったことを証明していた。
- 第8王子世界が変わると宣言
次の晩餐会で何かをする様子。
- 第7王子バショウと打ち解ける
不真面目そうな見た目に反して、麻薬中毒者の更生について話し合う2人。
- 第6王子自らの経典を配る
経典は何やら守護霊獣と関係がありそうな様子。
- 第5王子パソコン作業に専念
作業をしながらベンジャミンから派遣された私設兵を排除するための策を練る。
- 第4王子
- 第3王子クラピカとの対談を終わらせる
継承戦の勝敗に関わる情報だと分かったチョウライは、他の者がいる場で話すのをやめる。
- 第2王子食事を摂りながら暗殺の順番を第2王妃に話す
ベンジャミンから派遣された私設兵は2人の会話を能力『裏窓の鳥』で盗聴。
- 第1王子クラピカの動向を分析
新たな刺客となる私設兵を送り込む。
ワブル王子の護衛が2人しかいないということで、チョウライは私設兵の2人出向させる。
しかし、自軍でない者がやって来たことよって、オイト王妃に能力を使わせるわけにもいかなくなってしまった。
早く能力を使ってもらわなければ『絶対時間』の制約で寿命が減り続けていく。
クラピカが自らに課したリスクは、あまりにデカすぎたのかもしれない・・・
一般渡航者が乗っている階層では、クロロが今にも誰かを殺しそうな顔をしながら佇み、酔っぱらいに心配される。
その表情が怒りによるものなのか、悲しみによるものなのか、読み取ることはできない。
まるで、クロロの心を映すように、穏やかでどこか怖い夜の水面が月明かりに照らされる。
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター35巻No.367:同期
王子が住む綺麗な居住区では、小さな生き物さえ見つけるのに一苦労。
みんなで手分けして探すが、見つからないままツバッペの部下『マオール』が訪れる時間を迎えてしまう。
クラピカは公平性を保つ(余計な疑いを持たれない)ため、各王子から派遣された兵たち全員に情報を提供する。
説明中にゴキブリが部屋に現れるが、みんなの前でオイト王妃に能力を使わせるわけにはいかない。
機転を利かしたクラピカはビルを呼び、まるでビルが能力を使っているかのようにオイト王妃に能力を使わせる。
これで念能力の存在を信じてもらえるうえ、オイト王妃が使っているとバレない一石二鳥の作戦だ。
通常ではあり得ない動きでゴキブリを操り、念能力の存在を信じ始める護衛たちにクラピカは、全員が2週間で念能力を習得できるように指南を提案する。
条件は『全ての王子に念の情報を共有し、参加の意思を委ねること』
王子たちの膠着状態を作り出すための策略を目の当たりにした私設兵は、クラピカを「一筋縄ではいかない」と警戒心を強め、ゴキブリが偵察のように使われていることにも気づいていた。
一方、クラピカは私設兵が一室全体に『円』を使っていることにも気づいており「相当の使い手」と評価。
ゴキブリを操作しているのが、ビルではなくオイト王妃だと悟られる可能性も考慮しながら対策を練る。
ハンターハンター35巻No.368:凶行
『絶対時間』の強制発動が3時間近く続いているクラピカは、寿命よりも肉体への負荷を問題視していた。
時間の経過と共に脈動が徐々にデカく響き渡ってくる。
ゴキブリを使い、王子たちの情報を書き留めていくオイト王妃。
ゴキブリが第12王子の部屋を覗くと、何者かがモモゼの首を絞めており、オイト王妃は叫ぶ。
私設兵が目の前にいても「駆け引きなどしている場合ではない」と行動を起こす。
しかし、間に合わず殺されてしまう第12王子。
なぜ守護霊獣は彼女を守らなかったのかとクラピカに尋ねるサカタ(第3王子に派遣された護衛)。
サイールドを攻撃した念獣がモモゼの守護霊獣であるなら、エネルギー切れを起こした可能性があり、犯人はそのタイミングを狙ったと推察するクラピカ。
つまり、犯人は念に精通している人物。
実際に王子の1人が殺されたことにより、念の指南を受けようとする王子は多いだろう。
やはり、私設兵にはオイトが念能力を使ったことがバレており「なぜ叫ぶ必要があった?」と尋ねるバビマイナ。
腹違いの娘を見殺しにしなかったことがそんなにおかしい?とオイトは話すのをやめてしまう。
予想通り、念の指南を受けたいという王子は多く、第2王子と第6王子以外の全員が申し出てきた。
今後の方針をビルと打ち合わせをしている最中に『絶対時間』の負担が限界に達し、気を失うクラピカ。
モモゼの護衛をしていたハンゾーは、守りきれなかったことに業を煮やす。
クラピカの話と6人の容疑者の話から、モモゼを殺害した犯人は分身を使うと推察するハンゾー。
暴走を防ぐためにも聞き役に徹するビスケ。
能力が分身なのはハンゾーも同じ。
分身を離れた場所に具現化させるには、相当の集中力が必要になる。
つまり、モモゼを殺害したのは休息していた兵のどちらか2人。
ハンゾーは「必ず報いを受けさせる」と強い意思を示した。
その頃、ツェリードニヒは念を覚えて、たった半日で『凝』のコツを掴みかけていた。
テータの話では「念の習得には基礎でも早くて半年は期間を要する」ということだが、クラピカの提案では「2週間で念を習得させる」と意見が食い違う。
どちらかが嘘をついていることになり、問い詰められるテータ。
そして、ツェリードニヒの問いかけに呼応して、またしても守護霊獣がテータの前に現れる。
「嘘はない」と返事をしたテータだったが・・・
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター35巻No.369:限界
船が出港してから18時間が経過。
クラピカと同時にオイト王妃も気を失っていたらしく、その時間なんと9時間。
つまり、12時間『絶対時間』を使ってしまっていたことになり、43,200時間(約5年)寿命が縮まったことになる。
おそらく『絶対時間』の連続使用は3時間が限界で、それを超えると3倍の9時間失神すると推察するクラピカ。
気を失う前の爆音のような脈動が限界の前兆なのだろう。
クラピカは、目を覚ましたオイト王妃に時間がなくなったので、第4王子から偵察して欲しいと願い出るが、個人的な都合ではなく戦略的な理由からだ。
第1王子・第2王子は私設兵が念能力を習得している可能性が高く、ゴキブリでさえ侵入が難しい。
第3王子はコネクションが作られたため、偵察する優先度が低い。
よって、現時点で最も情報が少ない第4王子から偵察するべきであり、従者も納得する。
決定打になったのは娘のワブル王子が、クラピカに好意的だったことで、オイト王妃は偵察を再開した。
だが・・・
部屋に近づいた瞬間、守護霊獣にゴキブリが食べられてしまい、クラピカは何の収穫も得られないまま9時間を浪費するという結果になる。
強制的な『絶対時間』が解除されると、一気に負担が押し寄せる。
制約を設けても身体への負担が軽くなるわけではないらしい。
オイト王妃は取り乱したことを謝罪し、念能力を教えてほしいと願い出る。
しかし、オイト王妃は『人差し指の絶対時間』の影響よって、すでに念能力が扱えるようになっていた。
2日目の朝9時になり、念の指南を受けに各王子たちから派遣された護衛や従者が部屋へやって来る。
- 第13王子:ハンター協会員・セヴァンチ王妃所属兵
- 第11王子:従者・従者
- 第10王子:従者・従者
- 第9王子:私設兵・私設兵
- 第8王子:スィンコスィンコ王妃所属兵
- 第7王子:ドゥアズル王妃所属兵
- 第5王子:私設兵隊長・私設兵
- 第4王子:私設兵・私設兵
- 第3王子:私設兵
- 第1王子:私設兵
集まった者の中で念が扱えるのは、ハンター協会員の『ベレレインテ』と、ベンジャミンの私設兵『ヒュリコフ』の2人。
ヒュリコフは、見た相手が念能力者か否かを判断することができる。
どうやら、2人以外に4人も念能力が使えないフリをしている者がいるらしい。
もし、襲って来た場合『防衛権』を行使するつもりだ。
ヒュリコフが「来るなら来い」と意気込んでいる中、バレていると承知の上で念能力を発動させる何者か。
具現化されたおかっぱ頭の人形『11人いる』
ハンターハンター35巻No.370:観察
クラピカ指導の下、派遣された者たちの念の習得が始まるが、オイト王妃とワブル王子が近くにいるため、白線を超えてはいけないというルールを設ける。
ツェリードニヒの私設兵『ミュハン』は、ワザと白線を踏みつけクラピカを挑発。
だが、クラピカに「束ねる王子の程度も知れるな」と逆に挑発され、ぶちギレるミュハン。
結局、同じ私設兵である『ダンジン』に止められる形で場は収まるが、ミュハンに注意が向いたことで、おかっぱ人形の能力が発動しやすい状況を作ってしまう。
おかっぱ頭の人形を視ることができるのは、能力者本人と憑かれた者の2人だけ。
もう一度、誰かに注意が向けば能力を発動させるようだ。
クラピカは念能力が使える者は正直に名乗り出すように伝えると、手を挙げたのはヒュリコフとベレレインテの2人だけ。
そんな中、従者がおかっぱ頭の存在に気づいて取り乱す。
その瞬間、バリゲンが苦しみ倒れ、全身の血が抜かれたように干からびていく。
バリゲンを殺したのは『呪唇白蛇』という念で具現化された白いヘビ。
騒動の中、クラピカは微動だにせず状況を把握しようとしていた。
そして、バリゲンの死が王子の念獣によるものではなく、念指導を受けに来た誰かの能力だとクラピカは気づく。
果たして、暗殺者は一体誰なのか!?
ハンターハンターをフルカラーで読むなら楽天koboハンターハンター35巻後半【感想・ネタバレ】 まとめ
ゴンとキルアでさえ『凝』を覚えるのには多少の時間がかかったのに、ツェリードニヒは念を覚えて半日で習得しかけるあたり、念の才能は2人を超えているといっても過言ではないと思う。
もし、ツェリードニヒが念を覚えたことによって、良くないことが起こるなら、クラピカの緊急放送は本当に正しかったのかと考えない訳にはいかない。
とはいえ、それは読者目線の話であって、ツェリードニヒの邪悪さを知る由もないクラピカからすると最善であったはず。
クラピカとツェリードニヒ、そして十二支んと幻影旅団は、この後どんな風に物語を構成していくのか・・・
全く想像もできない。
さて、次巻は久々に幻影旅団が新しいメンバーを迎えて全員集合。
新たに加わった意外なメンバーとは!?
そして、仲間を殺された幻影旅団はどんな動きを見せるのか!?
では、まだまだクセの強いキャラクターが新登場する36巻でまた会おう!
ハンターハンターネタバレ一覧