ネタバレを書いてから少し時間が経っちゃったけど、改めて映画を観た感想を書き記していく!
ネタバレも含まれるので、苦手な人は読まないことを強く推奨します。
逆にガッツリネタバレが読みたい人は『超ネタバレ!君たちはどう生きるか【あらすじ・結末】』をどうぞ。
君たちはどう生きるかのざっくりとした感想
結論から書くと、面白くなかったけど面白くもある。って感じ。
ジブリとか宮崎駿とか期待とか様々なフィルターを通して観ると面白いかもしれないけど、そんなの一切なしで純粋に作品だけを観たら、面白いと感じる人は少ないと思う。
だから、ジブリが大好きな人や、作品の裏側にまで考えや思いを巡らせられる人にはオススメの作品。
逆にジブリが特に好きではなく「作品の裏側になんて興味ねぇわ」って人には、オススメできない。
ってのが正直な感想。
僕はジブリが好きだし、考察するのも大好きだから楽しめたけど、他の人に勧めるか?と言われれば、そんなことはない。
むしろ、変に勧めて「観たけど面白くなかったよ」なんて言われたら、自分が好きな作品が受け入れられなかったショックと、合わない人にお金と時間を使わせてしまった罪悪感で押し潰されてしまうからだ。(大袈裟)
君たちはどう生きるかを脳死で観た場合の感想
- え、ポスターの鳥ってこんなヤツなの!?
- ワラワラ可愛い
- なんか鳥がいっぱい出てきて気持ち悪い
- え?意味分からん。どういうこと?
- え?これで終わり?
- え?全然意味分からんかった
になると思う。
何も考えずに見たら、本当によく分からない作品なのだ。
というか、考えながら見ても、観終わった後に考察しても、よく分からないのは一緒。
いや、それならいっそのこと何も考えない方が存外楽しめるのか・・・?
君たちはどう生きるかを考察脳で観た場合の感想
- 眞人はなぜ話さない?
- のぞき屋のアオサギ?コイツが深く関わってくるのだろうか・・・?
- なぜ、眞人は自分を傷つけたのだろうか?学校に行きたくないから?
- え?何このアオサギ?
- ん?展開が見えなくなってきたぞ
- え?お母さん実は生きてる?
- アオサギは一体何者?
- なぜ眞人はアオサギを最初から敵視している?
- 眞人、夏子に冷たくない?拒絶してたから話さなかったのか?
- え?アオサギの正体これ?
- ますます展開が見えなくなってきたぞ
- もしかして、もののけ姫の山犬が住んでた巨石?
- なんでペリカン?
- 誰これ?男?女?
- この世界はそもそも何?死後の世界?
- 千と千尋にもこんなやつ出てきたな
- ワラワラが人として生まれる?つまり、魂的な存在?
- ペリカン話せるんかよ
- ん?ペリカンは人間に連れてこられた?どういうこと?
- お前キリコやったんかい
- なんでインコ?鳥ばっかり出てくるな
- ヒミ様は何者?
- 産屋って何?石?
- 夏子は何を知っているんだろう?
- 石って何のこと?
- インコは何を象徴しているのだろう?
- 眞人の母は死ぬことを知っていた?
- え?これで終わり?
- 一体何を伝えたかったのだろう?
- エンドロールにも何か隠されている?
などなど。
考察前提だったとしても、初見では何も分からない状態で話が進むので情報量に圧倒されて、断片的に疑問を持つことぐらいしかできない。
そして、疑問は最後まで解消されず、時間が経つほど記憶が薄れていく・・・
本当に考察しようと思うなら3回は観た方がいいかもしれない。
多分、考察好きな人からすると、観るたびに見え方が変わって楽しめると思う。
君たちはどう生きるかを観た個人的な感想
前置きが長くなってしまったけど、ここからは僕の個人的な感想を書きたい。
まず、映画のタイトルから僕が勝手に想像していたのは、戦争時代に辛い経験をした人が強く生きていく的なストーリーだった。
でも全然違った。
オープニングは想像していた通り、病院が燃えている描写から始まる。
炎の迫力と疾走感溢れるシーンに「わぁ、これからどんな物語になっていくのだろう」なんて考えていた。(ちなみにIMAX)
病院の火災で母親を亡くしてしまった眞人(主人公)に同情する暇もなく、母親の妹(夏子)が新たな母親になることを知らされる。
時代の違いもあるんだろうけど、現代だと亡くなった奥さんの妹と再婚する(しかもすでに妊娠までさせてる)なんてあまり考えられないから、複雑な感情を抱いた人も多いんじゃないかな?
まぁ、時代と共に価値観や文化は違うもんだ。
なんて思いながら僕は観ていた。
しかし、時代と共に価値観が違ったとしても人の感じ方・沸き起こる感情はそうそう変わるもんじゃない。
突然、母親が亡くなって、別の人が「母親ですよ」と現れても簡単に受け入れられる訳もなく、前半の眞人は夏子と一言も話さなかった。
一方で夏子も必死に良いお母さんになろうとしているから、見ていて辛い。
きっとお互いに色んな感情が渦巻いていたはず。
特に眞人はまだ幼いのに辛い現実を前に駄々もこねず、受け入れようとしている。
大人でさえ、どうしようもない人が多い中、眞人は立派すぎるぐらいだ。
無意識レベルでの拒絶が、無言という形で現れてしまっているのは仕方ない。
破裂するぐらいなら、ほんの少しでも空気の抜ける穴はあった方が良いとはいえ・・・
- 夏子を無視
- 自分勝手な行動
- 「不味い」発言
- 自分で自分を傷つける行為
などで、眞人にマイナスの印象を持ってしまった視聴者は多いはず。
というか、おそらく眞人への印象はマイナスからスタートするように仕向けられていて、ストーリーが進むごとに彼が成長し、印象がプラスに変わっていくように設計されてそう。
つまり、眞人にマイナスの印象を持った人は、宮崎駿監督の手のひらの上で転がされている(?)
一応、視聴済みの方に感想を聞いてみたら、やっぱり序盤で眞人に良い印象は持った人はいなかった。(僕の周りでは)
他のジブリ作品が頭に入っているとより楽しめる作品
眞人に限らず、作中で良い印象を抱けるキャラクターはほとんどいない。
特に重要なキーパーソンになると思っていたアオサギの正体が残念すぎて、かなりガッカリした。
映画を見る前は、カッコいい姿をイメージしていたから、悪い意味で裏切られた感は見終わって時間が経った今でも払拭することができない。
それほどショックが大きかった。
リアリティ溢れる作品だと思っていたが、徐々に違和感を持つようになり、話が1/4ほど進むと、ついに異世界に迷い込む。
その時にやっと「あ、この作品はこういう系か」と理解することができた。
で、異世界に迷い込んでからは謎のオンパレード。
多分、これまでのジブリ作品のオマージュと思われる描写がたくさん散りばめられているんだろうけど、僕が汲み取れたのは、もののけ姫の岩宿?と千と千尋の住人?天空の城ラピュタのパン?だけ。
他のジブリ作品もしっかり頭に入っていたら、見え方もかなり違ってくると思う。
何かと鳥が出てくる作品
異世界では鳥が『アオサギ』『ペリカン』『インコ』と3種類も出てくる。
特にペリカンとインコは大量に出てきて、気持ち悪いなと感じた人も多いはず。
作中でのインコは人型で二足歩行。
そして、象さえ食べてしまうほど貪欲で増えすぎている。
元々、人の言葉を話せる動物だから『人』を象徴しているんだろうなと思いながら見てた。
というか人にしか見えない。
結局、最後に異世界を破壊するのはインコの大王なのを考えると、最後に地球を破壊するのは人間というメッセージが込められているのかも?
答え合わせのしようがないけど。
君たちはどう生きるかを観た感想 総まとめ
結論、かなり人を選ぶ作品であり、ハマらない人にはつまらない映画だし、ハマる人には面白い映画になっているかな?と思う。
ハマる人は何回も観たくなると思うから、地味にリピートしてる人多いかも・・・
僕ももう一度観にいきたいと思っているし、もし何回も行ってるよって人がいたら教えて!
逆にハマらなかった人の感想も聞きたい!
これが宮崎駿監督の最後の作品になるのかな?
どうなんだろう。
ちなみに僕が一番好きなジブリ作品はもののけ姫!
純粋なネタバレはこっち⇨『超ネタバレ注意!君たちはどう生きるか【あらすじ・結末】』